セクシーに変身してしまった私を見た熊本教授の驚きは、
尋常ではありませんでした。
「そんな…そんな馬鹿な…こんなことが…あの、博多くんがこんな大発明を」
「わかっていただけましたか?私がアンドロイドだってことを…」
証明できた嬉しさのあまり教授に抱きつくと、
教授はそのまま、私を押し倒すではありませんか。
「えっ?」
「お願いだ…こんな素晴らしい君のそこを…
博多くんの大発明である君の、大切な部分をよく見せてくれたまえ」
「教授…そんな」
「お願いだ…。冥土の土産だと思って」
「まあ…。そんなことおっしゃるなんて」
そう言われたら、なんだか気の毒になってしまいました。
「どうぞ…よくご覧になって」
「おお…有り難う」
おそるおそる足を開くと、教授の指が、
私のそこをよく見えるように開くのが感じられます。
「ああ…」
あちこちよく調べたり、触ったりする教授の指…。
「ん、ううん…」
カウンターの音が、カチャッ、と聞こえました。
そうだ、すっかり忘れていた。いったい今いくつになっているのでしょう?
「私の愛撫で、カウンターの数字が進んでいるようだね」
「え、ええ…」
「君のここはもう、私を迎え入れたいと言っているよ」
教授の指に力がこもります。
「えっ…そんな」
「私は…君が人間になるところを見たい…」
「も、もしや……」
なんと、カウンターが、99になっているではありませんか!
「私のを入れたら、これが100になり、君は」
「ま、待ってください教授。私、それは、博多博士に…」
「頼む。見せてくれ」
なんてことでしょう、教授はいつのまにか、
その準備が出来ているのです!
お年だと思って油断していました…どうしよう!?
「教授!!」
どかどかと足音がして、現れたのは羊子さんです。ああ、助かった!
「羊子さん、お願いです、教授を」
「話は聞いていました、お手伝いいたしますわ!!」
「ええっ!?」
羊子さんは私を動けないように押さえつけただけでなく、
私の乳首を舐め転がしたりするではありませんか!!
「いやあん…」
「よし、では」
教授のがあそこに当たっている!!
「ほら、もうここはこんなに…。覚悟するんだな、ロイくん」
「ああ〜…」
ぐっ、とそこに圧力が…。
「お待ち下さい」
「博士!!」
「それだけは、私にやらせてください」
「博士〜!!」
二人を跳ね除けて博士に駆け寄る私。
自分でも、こんな力がどこから…と驚くほどです。
「ロイ、別の機会にと言いたいところだが、ここはもう…」
博士にさらに触れられて、私はもうどうしようもない
気持ちになってしまっています。
「博士…」
「うむ、見せていただけるのなら」
教授も羊子さんも、科学者とその助手の目に戻って私と博士を見つめています。
「ロイ、恥ずかしいかもしれないけど…いいね」
「はい、博士、平気です。だって私はアンドロイドですもの」
博士が私の中に入ってきます。
めくるめくその感覚にカウンターがカチャッと鳴り、
私の体の中には、今までになかった変化が…。
「ああ〜!!」
自然に大きな声が出て、私は頭の隅で考えます。
これで人間になったら、教授と羊子さんに見られていることは、
とっても恥ずかしく思えるのかも…と。
(完)
【内田春菊】
●プロフィール
1959年8月7日生まれ。漫画家、エッセイスト、女優、映画監督、歌手など
幅広い分野で活躍中。1994年に初めての小説『ファザーファッカー』『私たちは繁殖している』両作あわせて第4回ドゥマゴ文学賞を受賞。また漫画作品『南くんの恋人』はTVドラマ化後、2004年にもリメイクされた。初監督作品映画『お前の母ちゃんBitch!』は5月に東映ビデオよりDVD化。
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