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官能小説 本能のままに電話エッチ


佐貴子(38歳 )の体験談

午後10時15分。電話が鳴ると、私はすぐに受話器を取り上げた。

「すごいね佐貴ちゃん、すぐに電話に出た」

恋人の亮が、受話器の向こうで感嘆の声をあげた。

「だって、この時間に電話くれるって言ってたでしょ」

「待ってたんだ? もう脱いでるの? それともまだ?」

「うふふ…」

「意味深な笑いだね。さては、もう脱いでるね?」

「全部じゃないわよ?あなたの好きなアレとソレはつけてるわ」

「うん。見えないってのも興奮するね。僕のは、もうカチカチだよ」

私はY市の総合病院に勤務する看護師。岩城佐貴子38歳。小児科のナース。
彼は同じ職場の、婦人科の黒崎亮先生。40歳。

初めてのとき、彼は目を見張ったわ。
だって、仕事が厳しかったこともあるけれど、名前も硬いけど、
態度も真面目の上に超がつく、ってよく言われる私は、27歳のそのときまでバージンだったから。



まるでバラの花びらみたいに…

彼、シーツについた真っ赤な花びらを見て、すごく感激して興奮していた。
苦しいくらいに抱きしめられて、痛かったことなんてどこかへ消えちゃったわ。
初めてだったから――処女喪失って、本当に血が出るのね。

それってもう伝説のように感じていたのだけど、
シーツの上に、真っ赤な血が、まるでバラの花びらみたいに散っていたの。

「初めてが、肝心なんだよね」

亮はそう言ったわ。
女を、不感症にするのも、成熟した女性にするのも、初めての男次第なんですって。
さすがは婦人科のドクターってこと?

それから、いつの間にか付き合い始めて10年になるけれど、
彼とのセックスはどんどんよくなって、エスカレートしていく気がするの。
私が女ざかりなんだ、って言うけれど。

用意がいいのか、職業柄か、甘い匂いのするローションと、
コンドームは常に携帯しているのよね。オトコのたしなみなんですって。

この前なんて――。



お医者さんごっこ

「…今度、佐貴ちゃんのココ、内視鏡使って、見てあげようか?」

「うそ、冗談でしょ?」

「だって、佐貴子のココ、俺以外の男の指が広げて診るなんて我慢できないな」

でも、オフの彼は、さすがにそんな医療器具は持っていなくて。

「このベッド、スプリングがよくないなぁ」

それも都合のいい、言い訳だったの。
ベッドから降りた亮に、気がついたら鏡の前で後ろ抱きにされてたの。
亮が選んだホテルの部屋は、目の前には、大きな鏡の壁があったわね。

「いいですか、ちょっと冷たいですけど、我慢してくださいね」

「なぁに?やだ…本当に冷たい…」

甘い匂いのするローションを、亮は自分の指を2本使って、
ゆっくりと撫でるように、なだめるように私の大事なところに塗りこめたの。
私はクリを弄られているうちに、どんどんアソコがむず痒いように熱くなって――。

「ああ、もうとろけていますね。痛くないでしょう?ではもう少し脚を開いてくださいね」

「…なに言ってるのよ…もう、いやよ…」

「ドクターの言うことは、ちゃんと聞いてください。はい、身体を楽にして、おなかに力を入れないで」

「それって、…本当にいつも言ってるセリフね?」

ゆっくりと彼自身が顫動しながら、入ってくる。

「…あ、ヤダ、深いわ」

「自分で腰浮かせて、丁度いい位置を調節してみる?」

「また、そんな…むちゃ言うのね」

ちょっとだけ憤慨してみせると、彼は私の機嫌を取るように、耳たぶを噛んで言ったわね。

「この体位、知ってる? 乱れ牡丹、って言うんだよ」

目の前の大きな鏡には、両脚を限界まで広げられ後ろ抱きにされた私と、亮の姿がはっきり映ってた。
私は、亮のリクエストで黒のガーターベルトとストッキングだけはつけていて、まるでAV女優みたい…。



ナースのときは白衣の天使だけど…

「四十八手のひとつでね、それから…」

彼ったら、私の乳首とクリを両手で摘まんで、

「あ!ん、いや…んっ…」

思わず声が漏れちゃったじゃないの。

「紅潮してる。ココ、感じるだろう?こうすると、しぼり芙蓉。いいね。みやびな形容だ」

江戸時代のセックスの指南書の、体位ですって。変なところが博学なのよね。
それとも職業柄、正常位じゃ興奮しないのかしら?
――あのときのこと、思い出すだけで、ローションなんていらないくらいよ。

だから、今夜の電話も、待っていたわ。あなたの声を聞いてする、ひとりエッチ。
私、ナースの時は白衣の天使だけど、あなたを思うときは、本能のままの女よ。

今度は内診台の置いてあるラブホテルを探してみようかしら。
昼間の私たちになりきって陶酔する、なんて、どう?
白衣の下に黒のレースのランジェリーをつけて、ね。考えただけで、濡れてくるみたいな気になっちゃったわ…。

電話エッチの官能小説

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