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「美花、み、か」
「……う、ん、……なぁに? 隆」
セックスの後、心地よい疲労の中で、美花は甘えるように恋人の名を呼んだ。 彼女は、自分の名前を久しぶりに呼ばれ、嬉しかった。
つきあいはじめた頃は、会うたびに求められていたのに。
美花も気を配って、気合の入ったロマンティックな下着を選んで身に着けた。 今年で35歳になる美花は、十年越しの付き合いの隆を愛しているし、隆も他の女性に浮気する様な、そぶりはない。
「なんだかすごく、美花が欲しい」
今夜は二人で花火見物のデートだった。しかし、隆はビアガーデンでゆっくりすることもなく、 美花の耳元にそう囁いた。キスする時に、無意識に腰に手を伸ばす彼は、浴衣姿の引き締まった腰に、 下着のラインがないことに気づいたらしい。 美花は浴衣の下に、初めてのセクシーなTバックショーツを穿いていたのだ。
隆の部屋に戻ると、本当はシャワーを浴びたかったのだけれど、 彼はいつになく性急に美花を求めてベッドにもつれるように倒れこんだ。
「美花の匂い、好い匂いだ。いつもの髪の匂い……オレンジ……?」
なだめるように、隆が耳たぶにキスしながら、言う。 オレンジの匂いは、美花の愛用しているヘアエッセンスの香りだった。
「……ねぇ、久しぶり……ね?」
「ん、ずっとここのところ、仕事が忙しかったからね。ごめん。美花」
美花のもっともプライベートな美しい花に、秘密のピンクの花の
つぼみにキスしたい、と、胸と腰を愛撫しながら隆が言う。
わざとじらすようにゆっくりと浴衣を脱がし始めた隆だが、
彼
は、美花の下腹部を覆う小さなショーツを見て、感嘆した。
「美花、だから腰の線、きれいだったんだ。ね、いい?」
いや、と言ってもするくせに。美花は薄闇の中で、うっすらと微笑した。 だって、あんなこと、貴方が初めてだったのよ。でも、今は。
隆の――まるでクリームをすくって舐めるような舌づかいは、 彼自身を受け入れる前の、美花を燃え立たせる最高の前戯だった。 ずっとその行為を待ち望んでいた彼女は、隆の身体の下で、 ゆっくりと脚を開き、男の愛撫に身を任せて、からだを寛げた。
中肉中背で、均整の取れた肉体を、美花は気遣っていた。 隆のためだけではない。 自分のために、いつまでもきれいでありたいと願うのは、 世界中の女が共感することだ。 「もっと、脚、大きく開いて。美花の秘密の花、見せて」
隆の尖らせた舌先が、花びらに包まれた花芯(つぼみ)に触れた。 ツンツンと軽くノックするように、舌を動かせると、美花の腰から全身に、 甘い痺れがうずいてくる。
――ね、ねぇ、隆、もっと。もっとイジメて。そこを、噛んで……。
恥ずかしくて言葉にはできないが、腰を浮かせ脚を開くことで、隆に訴える。 隆は舌先で美花のもっとも敏感な部分を探りながら、右の手は、 手のひらに収まってしまう形のいい乳房を握っていた。
「ほら、胸のつぼみも尖ってきてる。
下のお花からは、とろとろの蜜が溢れているよ」
言葉で責められると、美花がより敏感に反応するのを知っている隆は、 右手は乳房を、左手の人差し指は美花自身の中にもぐりこませて、 中を探りながら、喉の奥で笑った。
「もしかして、美花って、本番のセックスより、オーラルのほうが好き?」
美花に答えられるわけがない、とわかっていて、隆は問い詰める。
「言わないと、やめちゃうよ?」
「だ、だめ、ね……、おねがい……」
「気持ちイイんだね?」
隆は美花の花びらに舌を絡ませ、溢れてくる蜜を、わざと音を立てて啜った。 みだらな感覚に、美花は震えるほどの快美感に酔う。
「う……ん、隆だから、よ。あなただから……好き……」
美花は腰を抱えられ、秘密の部分を舐められ甘噛みされて、 隆自身の挿入を待った。 このままでは、オーラルだけでイッてしまいそうだった。
「ねぇ、来てよ。一緒にイッて、ね、隆……」 「了解。お姫様」
濡れた熱い高ぶりが、美花の花びらを広げてゆっくりと押し入ってきた。
熱くて緩やかなストロークが繰り返される。
静かな部屋に、熱い吐息と、濡れた音がかすかに聞こえる。
濃いピンク色に染まった乳首にキスされ、耳元に愛撫をささやかれ、
美花は激しい絶頂を感じて、隆の身体にしがみついていた――。
【読みきり官能劇場】
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