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「も、もう……だめよ、……卓ちゃん」
「卓ちゃんじゃないでしょう?卓也さん、って言いなさい」
ねぇ、ねぇ、とあえぎながら哀願したのは、小沢恵理。
36歳、独身だが、S商事の総務部の課長を務めている。
恵理に対し、高圧的な返事をしたのは、営業部の内山卓也、31歳。
年下の暴君、というのか、否、この場合、実はセックスにおいて
恵理がMだった、ということになるのだろう。
「……ねぇ……もう、無理よ……」
「無理じゃないでしょう?
男と違って女には限界がないって聞いてますよ?」
むちゃくちゃなことを言いながら、卓也の手は、 恵理のもっとも敏感な部分を今夜、初めて使ったラブグッズで責め続ける。
「あ、ああん……本当に、もう、ゆるして……壊れちゃう……」
すでに、卓也に2回、ラブグッズで3回立て続けにイカされて、
恵理はたまらなくなって啼き声を上げた。
「許してください、卓也さまっ、て言えたら、コレ、
抜いてあげますけど、本当は抜いてほしくないんでしょう?
もっと、俺を欲しがっておねだりしなさい」
卓也に2回イカされて、その後、卓也自身が復活するまでは、と、 バックからラブグッズで責め続けられているクリトリスは、 真っ赤に充血して肥大していた。
「ふふ、この体位、俺も好きですよ。
恵理さんの恥ずかしいところが全部見える。可愛いお尻の穴も、ほら」
「あ、や!嫌よ。そこは、いや、違う……の……」
おそらくそこも敏感なはずの、菊のつぼみを思わせる 濃いローズ色の部分に、そっと指先を押し込んで、卓也は言った。 「そこは、違うってそれじゃ、どこなんですか? イイところ、その口で、ちゃんと教えておねだりしてください」
そこ、ではわからない、と卓也が笑う。
いつからか、ベッドの中での主導権は恵理ではなく、卓也が握っていた。
清潔と整頓を好む恵理のベッドの糊の効いたシーツは、
すでに卓也の放出したものと、恵理の愛液とでぐしゃぐしゃになっている。乳首もツンと硬く赤く立ち上がって、口では、いや、と言いながら
恵理が感じているのは明らかだった。
「きれいだ。俺だけが見られる顔だ。もっと喘いで。 もっと好い声、聞かせてください。俺、勉強熱心ですからね。 もっともっとイイとこ探して、失神するくらいイジメてあげます。 ねぇ、今までの彼氏って、こんなことしてくれました?」
ようやく口説き落とした年上の美人。恵理にも過去はあるだろう。 でも今この時は、卓也だけの彼女だ。ストイックな顔を見せる恵理が、背後からのセックスを好むとは 思いもよらなかったが、昼と夜とでまったく異なる顔を見せる彼女に、 卓也は夢中だった。
総務部の課長である恵理は、社内外での受けが非常によかった。 ソフトな対応、女らしい気配り、そして完璧な仕事ぶり。
フレグランスは柑橘系。さわやかでスレンダー。 いかにも仕事のデキる雰囲気の、細身のパンツスーツの似合う女性である。
誰もがプライベートの彼女の隣には、 落ち着いた理想的な恋人がいるのだろうと想像していたが、 彼女の恋人は、営業部の、やる気ばかりが空振りする5歳年下、 食欲と性欲、元気だけが取柄のメガネの君(きみ)だった。
中途採用の入社時に掛けていたメガネがあまりにダサく、 恵理が、つい、新しいメガネを見立ててやったことが始まりだった。恵理の目には、その時の興奮を隠せない卓也は、 まるで散歩を期待するゴールデンレトリーバーのように映っていた。
思わず釣られて、ふっと、口元が緩んだ。
卓也は、そんな恵理の微笑にドキンと心臓を鷲掴みにされた。
それが彼の恋の始まりだった。
あとは持ち前の根性と押しの一手で恵理を口説き続けた。
年下の純朴な青年から毎日送信される、賛美の数々。ハートマーク付きのメールも見て、その時、フリーだった恵理は、
押されるままに卓也と付き合い始めたのだ。
人が知れば、美女と野獣、どころか、美女と惰犬とでも悪口を言うのが 疑いもない、あまりにも想定外のカップルだった。そのため恵理は卓也に厳命して、二人の関係を絶対の秘密にした。
初めての夜、恵理は、 「正常位では翌日、脚が痛くなって趣味のジョギングに差し支えるから」 と言って、背後位でのセックスを希望した。
卓也は正直、驚いた。
そして、年上でおそらくは、卓也より経験豊富な彼女を満足させるために、 ラブローションやグッズを用意し、恵理に奉仕し続けた。
しかし、ベッドタイムを共にするうちに彼女は、 恥ずかしい言葉を強要されたり、クリトリスや乳首といったポイントを、 摘んで弄られるのが好きなことがわかってきた。
「ああん……た、卓也さ、ま……入れて、ねぇ、もう一度、来て、噛んで……」
背後位だからできる愛戯である。 卓也は元気を取り戻した自分の分身をヴァギナに挿入し、 形の良い引き締まった乳房に顔を廻して、乳首を甘噛みした。 そして、恵理の淡い草むらを掻き分けて、 クリトリスを指と愛具の2つで責め立てた。
「今日は俺の誕生日で、明日は休日ですからね。オールナイトでいきましょう」
卓也が高らかに宣言する。恵理の中のMの素質が目覚め始める。 最も感じる部分を三箇所も同時に、年下の男に責められるのだ。 何度目かの絶頂の中で、疲れを知らない若い卓也との今夜のセックスに、 これまでの男にはなかった、「本当に、生きているのだわ」といった生と性の、 赤裸々な悦びを感じていた。
「恵理さん、キてますか?感じるでしょ?もっとイジメてあげますからね」
言いながら卓也は恵理のクリトリスを擦り上げ、
ラブグッズのスイッチを少し強くする。
「ああ、ねぇ、あっ……!」
意識を手放す直前、恵理は何度目かの絶頂の中に、 またおびただしい量の愛液を洩らして、太腿とシーツを濡らしていた。
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