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高い塔のてっぺんに閉じ込められた美女。 地上をゆく者の目に、彼女の存在をあきらかにする目印はただひとつ、 遥かな高みにある窓から垂らされた、長い長い金色の髪のみ。
塔は男性自身の、そして父性の象徴だろうか。 髪は、性の誘惑から厳重に隔離された娘の旺盛な生命力と、 エロスの証のようだ。
ある日、王子はついに、その髪に手で触れる。
――私が想像するところによれば、たぶん彼は愛しい女の髪を、 いきなり掴んだりはせず、 まずは、そっと遠慮がちに撫でてみるのではないかと思う。
なぜそう思うかというと、心優しい男たちは皆、 女の髪を愛撫することを好むから。
彼らは、女の官能のみずみずしさを味わいたいのだ。 よく手入れされた女性の髪の手ざわりは素晴らしい。 軽く握ればしっとりとまとまり、それでいて、ひとたび掌を開けば、 さらさらと水のように指の間を流れ落ちてゆく。 あとには、ひんやりと涼しい余韻が手に残る。
こうした気持ちのよい触り心地に、爽やかで清潔な香りがつけ加われば、 言うことなし。
……と、理想を書き連ねながら、半ば無意識に自分の髪に触れてみて、 ひそかにニンマリした私。
ニンマリの理由?
それは、最近、「彼に撫でてもらうための」特製ヘアパフュームを、
愛用しているから。
おかげで、香りも手ざわりも恋にベストな状態。
トリートメントケアのできるヘアパフュームは、
恋愛の必須アイテムだと思う。
貴女の王子さまはどこ?今夜も貴女の待つ塔の下でうろうろ? では、さっそくこれを髪になじませて、 恋の寓話の幕を上げてみてはいかが? 誘うのは、いつの時代も、ラプンツェルたちの役目なのだから……。
※ラプンツェル:童話集に収録されている作品で、別名:髪長姫。
【川奈まり子】
コラムニスト。元AV熟女女優。1967年11月9日生まれ。A型。
2004年にAV界引退後、エッセイ、官能小説などの執筆で活躍中。
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