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官能小説 本当にあった物語 11話「勇気の向こう側に湧く泉」
勇気の1歩
「…ごめんね」
大好きな恋人の圭吾の腕枕の中で、私は、溢れそうな涙をこらえていた。
「どうして謝るの?いいんだよ。佳代ができるときにしようね」
髪をなでながら、圭吾は、いつもと同じ優しい声で応える。
ほかの女友達と比べたわけではないけれど、私は、確実に、濡れにくいタイプなのだと思う。
それがコンプレックスになっていて、ベッドに入っても、エッチをできないことが少なくない。
圭吾は、それを承知で付き合ってくれているし、遊びに出かけたり食事をしたりするのはすごく楽しい。いつまでも一緒にいたいと思う。圭吾のことも、彼との時間も、この上なく愛おしい。
…それでも、やっぱり、濡れにくい。
寝息を立て始めた圭吾の胸に、もう一度小さく「ごめんね」と囁いて、眠りに落ちた。
―――翌日。
仕事を終えて自宅に戻ると、私は、その日1日、悶々と考えていたことを思い切って実行に移した。実際には、その日だけじゃない。前から心の隅では考えていて、でも勇気が出なかったこと…。
それは、濡れにくい人のためのラブコスメを通販で購入することだった。
美容液のような触り心地だという「ラブコスメリュイール」を塗ると、潤いを感じられる。そんなレビューに背中を押されて、少し震える指で購入ボタンをクリックすると、どっと力が抜けた。
(でも、こういうレビューがあるってことは、私と同じ悩みを抱えている人がいるってことよね…)
そんな、一種の安心感も、購入への後押しになった気がする。
デート前夜
数日後、届いたリュイールを手にして、私は、誰もいないベッドの上で、ひとり、鼓動がどんどん速くなるのを感じていた。
「明日は、デートだし」
あえて言葉に出して、キャップを開ける。
凝視しながら、そっとリュイールを指先にとり、左右の脚の間へと忍ばせると、一瞬ひやっとしたような―気がするけれど、すぐにじわじわと温かくしみ込んでいくような感覚がやってきた。
さらにしみ込ませようとするかのように、私の指は、ほとんど意識しないまま、ゆっくりと自分の花びらを撫で始める。
(こんなふうに触れるのも、久しぶり…)
そんなふうに思っているうちに、しっとりと、指が花びらに馴染んでいく。指の腹に花びらがまとわりつくような感覚が、妙に心地よかった。
「あったかい…」
思わず、声に出た。
指を包む温もりが、次第に広がっていくような気さえする。
ゆっくりと息をしながら花びらをもみほぐすように指を動かすと、圭吾とのエッチが思い出された。
いざベッドに入っても、できない夜も、確かに多い。
でも、できるときには、とても心地よくて幸せな時間を過ごせる。
身も心も、少しの疑いもなく気持ちよさで満たされていく。
そんな圭吾との時間が心の中で再生されると、指の動きが、自然となめらかで大胆になっていった。
(気持ちいい…)
そう思った瞬間、
クチュ。
聞こえるか聞こえないかの小さな音が、耳に届いた。
見ると、指は、花びらだけでなく、泉から湧いた愛液に包まれ始めている。
(すごい…濡れてきてる…)
愛液に包まれた指先は、花びらとその中心にあるめしべ、そして泉を、さらに大胆に動き回った。
一瞬、呼吸を止めると、私は、泉の入口に指先を当てる。
(できる…かな…?)
半分は欲望の波に乗って、もう半分は勇気の風を吹かせて、私は、指を泉の中へと沈ませてみる。
吸い込まれるように、指は、泉の奥へと進んでいった。
(あったかい…)
花びらで感じた温かさより、深さも柔らかさも増した温かみが、私の指を包み込む。
その指で泉の壁を撫でながら、私は、心地よさと幸福感のブランケットにくるまっていた。
勇気、次の1歩
ひとりでリュイールを試して、これなら圭吾とふたりでもチャレンジできそうだと感じた私は、翌日のデートは、最初から少しいつもとは違っていたかもしれない。
どこか、上の空で…、緊張もしているような…。
圭吾も「今日、どうしたの?」と何度も私の目を覗き込んできた。
「今日、私が普段と違ったのは、こういうこと」
ベッドの上で、できるだけ落ち着いて、できるだけ緊張を隠して、リュイールを差し出す。
「何?これ」
私の手の中を覗き込む圭吾が視線を合わせる前に、私は、「今日、しよう。これ、使ってみて」と言葉にした。少し、早口で。
「そういうことだったんだ。なんか、佳代にいろいろ考えさせちゃったね…。ごめん」
リュイールを見つけて購入した経緯を話すと、圭吾は少し申し訳なさそうに目を合わせた。
「謝らないで。私だって、圭吾と、エッチしたいんだもん」
視線を返すと、彼は、一転、嬉しそうで無邪気な表情に変わる。そして、リュイールを早速指に取ると、そっと私の花びらに触れた。同時に、激しく舌を絡めてキスをした。
「佳代がそんなふうに言ってくれて、俺、すっごく嬉しい」
優しく花びらに触れながら、唇、首筋、鎖骨、肩、胸…。あちこちに舌を這わせる圭吾。いつもの優しさと、それに少しの激しさを加えた彼の愛撫に、私は、うっとりとしながら身を委ねた。
「佳代、すごい濡れてるよ」
耳を甘く噛みながら、圭吾が少し意地悪な声を出す。
「いや…恥ずかしい…」
首を振って彼の口から耳をはずしても、彼の舌は私の耳を追いかける。
「どうして?俺は、すっごく嬉しいよ」
「私も、嬉しいけど…。でも、恥ずかしい…」
「ほら、こんなに」
圭吾は、花びらと泉、それからクリトリスを撫でる指を、少しわざとらしく動かす。
クチュクチュッ。
ひとりでしたときとは比べものにならない音が、私をさらに恥ずかしくさせた。
「ね、こんなに濡れてる」
何本かの指で包み込むように花びら全体を刺激されて、私は、思わず「あぁぁ」と息を漏らした。
「嬉しい、佳代のその声」
泉の中に少し指を忍ばせたり、クリトリスを優しくつついたり…。
圭吾の愛撫は、私の泉を、ますます溢れさせる。
「いい…圭吾…ぁぁ、きもちいい」
花びらを指で、乳首を舌先で愛撫されながら、私は、ふわふわと浮いているような気分にさえなった。
「佳代、すっごくいい顔してる…。ごめん、我慢できない」
圭吾は、私の泉から溢れた愛液で濡れた指を舐めると、私の上に覆いかぶさり、すっかり硬くなった彼自身を、ゆっくりと沈ませる。
「あぁぁ…」
彼の声と私の声が、自然に重なった。
「すごい…、佳代…吸い付いてくるよ…」
「うん…私も、すごくきもちいい…」
「佳代の中…あぁ…ヌルヌルに濡れてて…あったかい…」
「嬉しい…」
腰を前後させる圭吾と目が合ってキスをしたとき、私は、少し涙目だったかもしれない。
大好きな彼をこんなにすんなりと受け入れられることが、彼が喜んでくれていることが、あまりにも嬉しくて。
「あぁぁ、ダメ…佳代…今日、もう…ダメだ…」
圭吾は、苦しそうな、でも幸せそうな顔をして、いつもよりもずっと早く果てた。
そしてそれが、私には、果てしなく嬉しかった。
愛に包まれて
「まだ、じゅうぶん気持ちよくさせてないから」
息が落ち着くと、圭吾は、私の両脚を開き、その間に入った。
「いや…恥ずかしい…気持ちよかったよ…」
私は、反射的に、脚を閉じようとする。
「だめ。佳代のこと、もっと気持ちよくしたいんだ」
圭吾は、もう一度脚を広げると、私の花びらに口づけた。そして、愛液が溢れた泉も、敏感なめしべも、舌でゆっくりと舐め上げる。
「あぁぁん…」
思わず声が漏れた。
「ほら、まだきもちよくなりたがってるよ、カラダは」
そう言うと圭吾は、じゅるっと音を立ててしゃぶりつく。
「あ…そこ…そこ…して」
クリトリスに舌を押し当てるように舐められながら、泉に浅く指を沈められたとき、私は、思わず言葉にしていた。
「これ、いいの?」
「うん…すごく…」
「じゃ、いっぱいしてあげる」
優しい声と愛撫に包まれて、私は、全身からすっかり力が抜けてしまうまで、圭吾に愛された。
「おやすみ」
今日のデートも、圭吾の腕枕で眠りにつくことができた。
エッチをしないで眠るときも、もちろん、たくさんの愛情に包まれている。
でも今日は、その何倍もの愛が、私たちを包み込んでいるような気がした。
END
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あらすじ
大好きな恋人の腕枕の中で、私は、溢れそうな涙をこらえていた。
私は、確実に濡れにくいタイプなのだと思う。
圭吾は、それを承知で付き合ってくれているし、遊びに出かけたり食事をしたりするのはすごく楽しい。圭吾のことは、この上なく愛おしい。
そして、これまで悶々と考えていたことを思い切って実行に移す事にした…。