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拘束される官能小説『蜜月の二人の拘束エッチ』【LCスタイル】
セイラ(31歳)の体験談
森セイラは31歳のホテル・レストラン勤務のウェイトレスだった。
来週の金曜日は、交際3年目になる彼の誕生日。 ふっと気がつくと、勤務中でも、あれこれ彼への贈り物を 考えてしまうのだ。 もっとも、セイラは勤務10年目で、現在はマネージャー見習いなので、 仕事に支障をきたすようなミスはしなかった。
「森サブマネージャー、なんか、いいことあったの?」
「え?なんで?」
「だって、このごろ、いつにもまして笑顔がきれいだから」
同僚のウェイターに言われ、セイラは胸をドキドキさせた。
態度に出ていたのだろうか?
「それはね、春だからよ。春はいいわねぇ。
お花がいっぱいで、卒業式なんかの別れのシーズンでもあるけど、
その後で、またステキな出会いの季節でもあるでしょ?」
恋人の慎也(しんや)と出会ったのも、春だった。
昼休み、その彼からメールが入った。
【今日は、早番だったよね?会える?】
セイラは微笑して、【もちろん】と返信した。
落ち着いた和食の店で二人で夕食を取った後、 慎也はセイラをホテルに誘った。 セイラに異存はない。 交際3年目、今なお二人の関係は、春のまっさかりなのだ。
「あのお店の日本酒、おいしかったわね。
なんだか私すこし酔ったみたい」
「うん、セイラの肌がほんのりピンク色に上気して、
とてもきれいだよ」
ホテルの部屋に入ると、セイラはいきなり後ろから抱きしめられた、
と思ったら、
「今夜はちょっと変わったプレイをしてみようよ?」
アイピロウで目隠しをされた。
「え?なぁに?シャワーぐらい浴びさせて」
「あとでね。一体何日会ってなかったと思う?三週間だよ?
もう、僕は限界だ。
本当は、あの店に一部屋だけある、次の間に布団付きの部屋を
予約したかったんだけど、あいにく先客がいたから」
だから、ホテルまで我慢したのだと、慎也は苦言する。
その間も、セイラは服の上から胸をさわられたり、揉まれたり、 キスされたりと愛撫をうっとりと受けていた。 そして気づいた時は、ベッドに押し倒されていた。
「え?いやよ。なあに?」
「ラブアイテムのソフトな手錠。この前は、僕のネクタイ使ったけど、それじゃ君の手首に
痕が残っちゃったしね。いいものを見つけたんだよ」
そんなことを言いながら、慎也は手早くセイラの腕を頭上でまとめて、
拘束してしまったのだ。
「ねぇ、電気は消してね」
セイラは言ったが、
慎也は笑って取り合わなかった。
「そう言うと思ってのアイピロウじゃないか?これを付けていれば、セイラの視界は真っ暗だろう?」
自分はセイラを明るい照明の下で鑑賞できるし、
セイラは明かりが気にならない。
「服を着たままってのが、また新鮮だね」
と、慎也は笑った。
「ん、もう、私……、そうね、……
奴隷(スレイプ)願望はないと思うけど、Mの気は、ちょっと
あったみたいかも」
セイラも目隠しされていることで、大胆になっていた。
あなたを拘束してあげる
慎也はセイラのブラウスのボタンをはずし、 だが両手首はリストバンドで拘束しているから、いわゆる、 乱れた着衣のままという状態で、 スカートはウエストまでたくし上げて、 ストッキングとショーツは取り払ってしまった。
「ステキな眺め。なんだか、調教しているみたいだ。
僕って狼男かな?」
肩を震わせて笑んでいるのが気配でわかる。
「ねぇ、セイラ、こんなのは、いや?」
「……」
「もしかして怒ってる? 本当に嫌だったら、
残念だけど諦めるよ」
だから。
ほら。
慎也は、その名前の示すように、つつしみを持つ紳士で、
狼男なんかではなかった。
狼ではなく、常にセイラを見守ってくれる大型の忠犬なのだ。 ただ、時々、「待て」と「お預け」ができないことがあるだけで、 決して乱暴な狼なんかではなかったのだ。
だからセイラは言った。
「いいわ、あなたの好きなように愛して」と。
「それじゃあ、セイラのイイところ、愛してあげるから脚、開いてよ」
「……エッチ、な……人、あっ、あ……」
「男はみんな、恋人の前ではエッチになるんだよ」
慎也は、セイラの淡い草むらをさぐって、
一番敏感なクリトリスを剥き出しにすると、
そっと尖らせた舌で舐め上げた。
「セイラのヘアって、薄いから、淡いピンクのかげりが
すごく女らしく覗けるね」
「っ……慎也の……エッチ……」
「でもって、とても感じやすい。ねぇ、指だけで一度、イッちゃおうか」
やさしい愛撫に、セイラの息が上がって言葉が途切れる。 愛撫に流されながらセイラは、ふっと心に決めた。 誕生日のプレゼントは、やっぱりネクタイにしよう、と思った。
――新しいネクタイで、あなたを拘束してあげるわ。
身体だけでなく、心ね。と。
たまにはこんな奴隷ごっこも新鮮な、まだまだ蜜月の二人だった――。
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