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官能小説 心の糸を結ぶ場所 3話

直樹との土曜日

綺麗な海と空

「きれい…」
丘の上にある海の見えるカフェレストラン。
空と、水平線と、海と…。すべてが違う青で、すべてが美しい青で…。

直樹と健二、ふたりからのデートの誘いに対して、ふたりともにイエスの返事をしてから1週間後。
今、私は直樹と一緒にいる。

「俺、こないだ会ったとき、水色のストールがすっごく似合ってるみさきさんを見て、真っ先にここが思い浮かんだんだ。絶対、この風景も似合うはずだって」
やはり、女性の扱いに慣れていそうな言葉を、直樹はまっすぐに目を見て口にする。

「あ、ありがとうございます」
水とメニューを運んできてくれたウエイターにも、直樹は視線を合わせてお礼をした。

食事もデザートも、彼に任せて注文してもらい、改めて窓の外の海を眺める。
「俺、青ってすごく好きなんだ。なんか切なくて、でもすごくまっすぐで誠実で。青を見てると、気持ちがしゃんとするっていうか。でも包まれている気分になるっていうか。空とか海とか、広いものが青だからかな?」
窓の外にキラキラとした瞳を向けていたかと思うと、最後は質問で私に視線を向けた。

「なんか、さすがデザイナーだね」
少しも直樹の質問の答えになっていない返事に、ふたりで同時に笑う。

(楽しいな…)
ふと、笑い声の奥から、心の声が聞こえてきた。
「みさきさん、彼氏いないの?」
水のグラスを置くのと同時に、直樹は真顔になる。

「いないよ。直樹君は?」
「いるわけないでしょ?いたら、みさきさんと二人で出かけないよ」
少し怒ったような直樹に「ごめん、そうだよね」と返す。
“私だって、彼氏がいたらこんなふうに出かけないよ”という言葉は、喉元で詰まってしまった。

―――美穂からの遊び人だったという忠告で、私は直樹を色眼鏡で見ていたのかもしれない。
玄関の前まで送って「また誘うから、すぐに」と笑って帰る彼に、そんなことを思いながら手を振った。

健二との日曜日

スーツの男性の笑顔

「足元、気をつけて」
飛石を先に歩く健二は、振り返って私を気遣い、「大事な人を連れてくる店なんだ」というお寿司屋さんのカウンターに案内した。
板前さんと挨拶を交わすと、「改めて隣に座ると、緊張するな…」とはにかむ。

「確かに…」
私も照れ笑いが浮かぶけれど、やはり健二の雰囲気にはほっとするものがある。

直樹と会った翌日の今、私の目の前には、昨日とは違う顔があり、昨日とは違うときめきがある。

(まさか、こんなふうに二人の間で揺れるなんて…)
「今、物件を探している最中なんだ」
自分自身の心の動きに戸惑っていると、健二は、寿司下駄に乗せられた握り寿司を私に勧めながら言った。

「あ、歯医者さん?」
「うん。実際に独立するのは数年後だけど、物件をみておかないと。曜日とか時間帯とか、いろんなタイミングでいろんな土地に行くとね、意外なことが分かるんだよ。人の動きとか年齢層とかね。不動産屋さんの情報だけじゃ分からないこと、たくさんあるんだ。たとえば…」

相変わらず私を気づかってくれながらも、熱心に仕事の話をする健二の表情は、婚活パーティーで会ったときよりも、はるかに輝きを増していた。
今勤務している歯科医院の先生との話、患者さんとの話…。聞いていくと、リラックスできるだけでなく尊敬の気持ちも湧いてくる。

健二も、前日の直樹と同じように私を玄関まで送り、「次は、お酒でも」とにっこりと笑った。

ふたつの風の真ん中で

お風呂上がりの女性

「どうしたいんだろ…私…」
その夜、熱めのお風呂に肩まで浸かって、ため息交じりに呟いた。
直樹からも健二からも、早速、次の約束を匂わせる連絡がきている。

直樹は、3つ年下で24歳。フリーデザイナーとしては、まだまだ駆け出しだ。将来は、未知数といえば聞こえはいいけれど、要するに不透明。あの若さで、結婚を考えているとは思えない。

健二は、独立に向けて動いている31歳の歯科医師で、将来設計は頼もしいとしか言いようがない。お寿司屋さんで「婚活パーティー、行ってよかった。
思いがけず、本当に婚活になった」と冗談めかして言っていたのは、友達に誘われたとはいえ、そろそろ結婚を考えているからだろう。

“やっぱり、結婚を考えるなら、健二さんかなぁ”
お風呂上りの髪を乾かしながら、美穂にひとり言のようなメッセージを送った。

あらすじ

直樹と健二のふたりからデートのお誘いを受けたみさき。
ふたりともにイエスの返事をしてから一週間後、今日は直樹とのデートだ。

「こないだ会った時、水色のストールがすっごく似合ってた」
という直樹の言葉は、美穂に言われていた通り、
女性慣れしているな、とみさきは感じた。

しかし、その後、直樹と一緒に過ごしていると
心から楽しいと自分自身が感じている事に気づく。

直樹と会った翌日、今度は健二とのデートだった。

健二と会うとその雰囲気にほっとするみさき。
直樹とはまた違う魅力に惹かれているのかもしれない。

健二のオススメである寿司屋での食事の時、
健二は独立するための物件を探しているのだと教えてくれた。
仕事に熱心な健二の表情はとても輝いていて、同時に尊敬の気持ちも湧いてきた。

魅力的な男性ふたりとのデートを終えたみさきは…。

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