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官能小説 全部教えて 〜甘美な溺愛調教〜


エッチが苦手なの

キャラクター紹介:宮坂里穂) キャラクター紹介:月村秋十


「ずっと憧れてました」

2週間前、弟の古くからの友人である秋十(しゅうと)にそう告白され、里穂(りほ)は正直驚いた。

高校生の頃から知っている子犬っぽい男の子。
そんな秋十が、いつの間にか24歳になり、3つ年上の自分と付き合ってほしいと言う──。
微笑ましい気持ちで、里穂はOKした。

しかし今、秋十の部屋へと向かう里穂の足取りは重い。
(結局、今日もすることになっちゃうのかな…)

実は、里穂はエッチが苦手。
半年前に別れた彼とも、最後は2カ月に1回くらいのペースだった。
(子犬系男子の秋十となら、無理にしなくていいかもと思っていたのに…)

しかし普段の子犬っぽさはどこへやら、二人きりになると、秋十はいきなりオオカミに変身してしまった。
秋十との初めてのエッチで激しく責めまくられ、ぐったりした里穂は、心の中でつぶやいた。
オトコを甘く見てはいけない──。

休日を秋十と過ごすのはいいが、できればエッチは避けたいのが本音だ。
重いため息をつきながら里穂は彼の部屋のチャイムを鳴らした。

気持ちいいってどんな感じ?

ワインと手作り料理と他愛ないおしゃべり──。
アパートでくつろぎ、いい雰囲気になった頃、秋十は里穂を抱き寄せた。
体をこわばらせ、半ば諦めの気持ちで、里穂は目をつぶる。
しかしそんな里穂に降ってきたのは、熱を持った唇ではなく予想外の彼の言葉だった。

「里穂さん、エッチ好きじゃないでしょ」
思わず目を見開いて秋十を見つめ返した里穂は、少し迷ったのち素直に頷く。

「なんでわかったの?」
「そりゃ、一度したらね」

何だかほっとした気分になり、里穂は本音を言う。
「好きじゃないっていうより、苦手…かな」
「どうして?」
「だって、一度もイッたことないし…大体、イクってどういう感じかわからないのよ。気持ちいいって感覚も」

こんなこと、人に話すのは初めてだ。気心の知れた秋十でなければ、言えなかっただろう。

「じゃあ、気持ちよさを知ってエッチが好きになりたいって、思う?」

少し迷ってから、里穂は頷いた。
気持ちよさがわかれば、もっと前向きに恋愛を楽しめるのに…と思ったことは、今までに何度もあった。

「よかった」
秋十はそう言うと、机の引き出しからあるパッケージを取り出した。

「実はね、今日は里穂さんにエッチのよさを知ってもらおうと思って、こんなものを用意してみました」
彼の手にあるのはグリーンのバイブレーター。

不思議な物を見るようにバイブを眺める里穂に、秋十は訊く。
「里穂さん、一人エッチとかしないでしょ」
「…うん」
「イッたことないのは、そのせいかも。気持ちいい場所がわからないと、よくなるの、難しいもんね」

秋十の言葉を聞いていると、そんなものなのかな、と思う。

「もちろん、よくなるには、男のテクニックや心の繋がり…つまり、相手を理解しようとして寄り添う気持ちも、必要だけどさ」

(ふーん、なるほど…)

「だから、今日は俺に全部預けて」
秋十は、里穂の手を取った。

「この間はごめん。里穂さんとエッチできると思ったらつい興奮して、自分のペースになっちゃって」
そう言いながら、秋十は里穂の服を、ゆっくりと脱がせ始める。

「今日は二度目だから、落ち着いてしようね。里穂さんがよくなることだけ考えてあげるから」

秋十の手が、裸の里穂の胸に触れ、包み込むように撫でる。
マッサージのようなその手つきに、里穂の緊張がほぐれていく。

秋十の手は、次第に下の方に移動し、里穂の敏感な入り口まで来ると、指でそっと愛撫を始めた。
その感触は、今までのどんな時よりも、一番繊細で温かい。

「寄り添う」って、こういう感じかも…。
さっきの秋十の言葉を、里穂は思い返した。

初めてのバイブ

時間をかけた優しい前戯で、里穂がリラックスしてきた頃、
「そろそろ、いいかな」
と、秋十はバイブのスイッチを入れ、里穂の体に這わせ始めた。

「感度って、磨くものなんだって。バイブとかでイク感覚を覚えることで、セックスでもいけるようになるみたいだよ」
そう言いながら、秋十は振動を「弱」にしたバイブを里穂の入り口に当て、反応を見る。

「あっ…」
予期せぬ下半身の快感に、里穂は思わず声を漏らす。

「可愛い…里穂さん、意外と経験少ないでしょ。初めてした時それがわかって、もうたまらなくて…俺が早く教え込んで、夢中にさせてやりたいって思った」

嬉しそうに言いながら、秋十は里穂の体のあちこちにキスし、同時にバイブの振動を強め、里穂の中の方を探っていく。

「つまり、里穂さんを調教するの」
あえぐ里穂の耳を甘がみしながら、秋十は囁く。

ついに、一番気持ちいい奥の場所を「強」で責められた里穂は、これまで感じたことのない衝動に身をよじる。
何かが内から湧いてくるような、切なくなるような快感に全身がしびれる。

「ああっ、気持ちいい…」
しかしその瞬間、秋十はバイブを引き抜いた。

「いやぁん」
いきなり快感を奪われ、里穂は泣きそうな声を出す。

「ごめん。やっぱり里穂さんの初めては、俺自身がもらいたいや」
ギリギリまで感度が高まった里穂の中に、秋十のものが入ってくる。

「んっ、い、いい…!」
敏感になった内部を太く熱いもので埋め尽くされた里穂は、気の遠くなるような快感にあえぎ、秋十にしがみつく。

女性に覆いかぶさる男性の背中

「ねえ、すごく反応してるよ。こんな里穂さん知ってるの、俺だけ?嬉しいな」
「あぁ、あぁ…」
耳元で甘く囁かれれば、体が一段と火照りだす。

「目、うるうるしてる。カラダも熱くなって…好きだよ。里穂さんが俺でこんなに感じてくれてるなんて、幸せで変になりそう」

(そっか…セックスって愛情表現だった)
沸騰しそうな思考の片隅で、ふと冷静にそんな考えが浮かぶ。
とても単純だけど、里穂にとってはとても新鮮な事実。

思った至った瞬間、全身が幸福感に包まれ、切ないようなこみ上げる快感が波のように押し寄せてきた。
秋十の腰の動きが激しくなるにつれ、その感覚はどんどん高まっていく。
(あ、これって…)

「イキそうって、こ…こういうことなのね!」
「そうだよ…さあ、一緒にいこ…」

「あっ…!」

二人は絶頂を迎え、同時に果てた。

甘い余韻の中に横たわり、秋十が言う。
「今日の里穂さん、すっごい可愛かった」

秋十の耳元で、里穂は恥ずかしそうに囁く。
「あのね…これからも、もっといろいろ教えてくれる?」
「!」

秋十はたまらず、里穂を抱きしめる。

「いいよ。じゃあ今から、別の調教、してあげる…」

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あらすじ

今日もエッチをするのか…と理穂は重い足取りで年下の彼、秋十の部屋に向かっていた。なぜなら理穂はエッチが苦手だから…。
秋十は普段は子犬っぽさがある印象だが、いざ二人きりになるとオオカミみたいに激しくエッチで責めてくる。
しかし、今日の秋十はいつもと違った。
エッチが苦手な里穂を知った秋十はあるものを用意し、里穂を調教し始める…。

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