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投稿官能小説「後輩とのH」 (てふてふさん)


ちょっと言いにくいけど…

ああ、もう、ちっとも終わらない……。

心の中で文句を垂れながら、ちあきが残業を始めて3時間が経過した。だんだんとオフィスから人の姿が消え、ブラインドの隙間から見える空はすっかり暗く、星の瞬きも見える。
ちあきは28歳。
今の職場に事務員として勤め始めてもう3年ほどになる。
仕事はパソコンでのデータ管理と書類整理がメイン。正直なところ、平凡で退屈で、そしてこんな残業なんかした日には、転職も考えてしまう。

はぁ………。

ちあきは一度ため息をつき、引き出しからお気に入りのビスケットを取り出した。
封を開けて一口かじった。おいしい。甘い物はへこんだ気持ちを和らげてくれる。
そして両腕を高く上げて伸びをして、またパソコンに向かう。

そんなことを繰り返しながら、4時間目に差し掛かろうとしていた。
突然、オフィスの扉を開ける音が聞こえた。ひょこっと誰かが顔を出した。

「うわ、先輩、まだ終わってなかったんですか?」

声からして後輩のアキラだった。
彼が入社当時、私は彼の教育係担当だった。会社の考え方、基本的な業務内容を覚え、彼は今では私の手を離れ、営業補佐として研修を積んでいる。
23歳にしてはすこし幼い顔つきをしているせいもあり、ちあきは弟分としてかわいがっていて、たまに飲みに行っては仕事の相談に乗ったりしている。

「はぁ…ようやくゴールが見えてきた感じだけどね。って、そういえば…アキラくんもどうしたの、こんな時間に。忘れ物?」

「ええ、ノートパソコンのACアダプタ忘れちゃって……バッテリーじゃ全然宿題もできないです」

「あーあ。やっちゃったね」

「やっちゃいました…」

ちあきは久々に笑顔になった気がした。

「先輩、仕事片付くまで待ってますから、駅まで送ります」

「うーん、でもまだそこそこ時間かかるよ?」

「いえいえ、女性をこんな夜道一人で歩かせる訳には」

アキラにはこういうちょっとした優しさがある。ちあきもそこが気に入っていた。

「ありがと。それじゃ甘えちゃおうかな」

「んじゃ宿題しながら待ってますんで、サクッと終わらせてくださいねっ」

そして彼はいたずらっぽく笑うのだ。

「……うぅ、がんばります」

そして数十分後。

「はーーーーおわったぁーーーーっ!」

「おつかれさまでした。んじゃ帰りましょうか」

二人して職場を離れた。職場から駅までの暗い細い道を、二人でたわいもない話をしながら歩いた。
やがて駅に着いた。次の電車の時間を調べようと電光表示板を見て、ちあきは気づいた。

「あーーーーーー!!!! うそぉぉ……………ダイヤ改正してるじゃない………………」

「ど、どうしたんですか?」

「終電のがしたのよぅぅ」

「えぇええぇ?」

ちあきは本気で焦った。正直タクシーを使えるような距離でもないし、ここはホテルすら見当たらない場所だ。
ふと、思いついた解決策がひとつあった。ちょっと言いにくいけど、仕方ない……。

「うーん、アキラくんのもしご都合悪くなければ、ですけど…泊めてもらってもいいかな…?」

「えっ」

「一人暮らしだったよね?」

「え、えええ、まぁ、そうですけど……散らかってますよ」

「とりあえずシャワーと寝床だけ確保できればいいよ。あ、彼女さんと同棲してるとかなら辞退するけど…」

「いえ、独り身ですから、そこらへんは大丈夫ですが…」

「それならなにとぞお願いしますっ、一生のお願い!」

そうして二人は電車に乗り、アキラの部屋に向かうことになった。

鼓動が高鳴り始めたのが分かった

「散らかってますけど、どうぞお入りください」

「失礼しまーす……あ、全然キレイだよ。いい部屋じゃん」

家具もグレー調ですっきりまとめられていて、センスのいい部屋だった。
ひとまずシャワーを借りて、一日の汚れと疲れを落とした。その間にアキラはベッドの隣の床に布団を敷き、グレーのパジャマを用意してくれた。着てみるとすこし大きかった。

「やっぱり男物はぶかぶかだね」

パジャマに着られているちあきの姿をみて、アキラは力なく笑った。

「それじゃ僕は下で寝ますから、先輩はベッドを使ってください」

「いやいや、いいよ、私が下を使うよ」

「先輩はお客さまですから、そのくらいのおもてなしはしないと」

「ああ…アキラくんは優しいなぁ。ありがとうね、いつも」

「いえぇ、とんでもない…でも、お願いですから落ちてこないでくださいね。僕つぶれます」

「えー? つぶれるとは何よ??私そんなに重くないわよ」

「ひゃははっ」

アキラはまたいたずらっ子になった。

「それじゃ、電気消しますよ。おやすみなさーい」

ちあきが布団をかぶったのを確認し、アキラは電気を消した。
そして見事に真っ暗になった。

「はーい。おやすみ。」

しかし、時間が経つにつれて、ちあきは落ち着きをなくしていった。
布団の匂い。アキラの匂い。それは思いのほか、いい匂いだった。アキラを男性と意識したのは始めてかもしれない。
徐々に鼓動が高鳴り始めたのが分かった。乳房の先が固くなっていた。ちあきは目を閉じながらそっと自分の下腹に指をはわせた。
そこはすでに湿っていた。
ちあきは息を殺し、アキラの寝息を確かめた。彼は不規則な荒い呼吸をしていた。

「…アキラくん、起きてる?」

「ん…はい、先輩寝られませんか?」

「まぁ…慣れない環境だしね」

「……すみません」

「あなたが謝ることじゃないわ、私が勝手に来ただけだから」

「でも…睡眠不足で仕事に影響が出たら、申し訳ないです」

「じゃぁ……隣行っていい?」

「……えっ、あっ」

アキラが答えるより早く、ちあきはそっと床の布団にもぐりこんだ。

「寝られないなら、寝ないという手もあるよね」

そう言うと、布団の中でちあきはアキラを抱き寄せ、そっとキスをした。

「んっ…」

舌を入れると、アキラは小さくうめいた。
ちあきはアキラの肩から胸、腹へ、下へ下へと手をはわせた。スウェット越しに触る彼のそれはとても固くなっていた。

「固いよ…とっても」

「あっ…先輩……そんな…あっ」

なでる度にアキラはかわいい声をあげた。

「…我慢しちゃだめだよ」

そう言い、彼の口を塞ぐようにちあきはキスをした。

ちあきはアキラの手を取って、自分の胸に導いた。
アキラはパジャマの中へ手を入れ、ふわふわと触り始めた。

「先輩の胸、やわらかい……でも先は固いですね…」

アキラは胸の先端をきゅっとつまんだ。

「…あぁっ……」

「いやらしいなぁ…その声」

「気持ちいいんだもん……あ、ああぁっ…いい………」

そして乳首を転がし始めた。ちあきは感じるままに声を上げた。
ちあきはアキラのスウェットの中に手を忍ばせた。茂みの向こうに太い茎を見つけるのは難しくはなかった。
もうはちきれそうに固い。すこし強く握り、往復させた。アキラは目をつむりながら、上を向いて喘いだ。

「うぁ……ああ……すごい気持ちいい……」

アキラはちあきの下の方へ手を辿らせた。
下着の中に指を入れ、ふくらんだつぼみに触れると同時に、ちあきは身体をビクンと震わせた。

「…ああああぁ…っ」

アキラはつぼみをなで続ける。快感が身体中に広がって行く。

「あ…だめ……おかしくなっちゃう………あああぁ」

「おかしくなっていいんですよ…僕の前なら」

そして下からくちゃくちゃといやらしい音が聞こえてきた。

「ほら…こんなになってますよ、先輩……とってもいやらしい…」

「あぁ……うぅっ………ん」

ちあきの中をアキラがかき回す。
ああ、もう我慢できない。

「ねぇ、固いの入れて……欲しいよ」

「僕も……先輩が欲しいです…」

寝ないという手もあるよね

そう言うと、体勢を変え、ちあきの中にゆっくりとアキラが入っていった。
入り口と壁にアキラのものがこすれていった。

「ああっ………!」

徐々に広がる快感に身体が震えた。

「先輩の中、あったかい……」

そして、アキラはゆっくり動き、たまにズッ、と勢いをつけて奥へ突く。その度にちあきは叫びに近い声をあげた。

「あああぁぁ…!! すごい……あぁっ……」

「…気持ちいいですか…?」

「……もう…気が狂いそう………」

「じゃぁ…こうしたらもっと……」

アキラは腰を動かしながら、ちあきの乳首に触れた。

「あぁああ…!……そんなことしたら……私、いっちゃうよ……」

「先輩のイったとこ、見たいです……見せてください」

そういうと、アキラはさらに腰を激しく動かした。

「……ああぁ……先輩………気持ちいい……」

ちあきの奥の壁にアキラの茎が当たっているのが分かった。快感が身体の奥からどんどん激しく押し寄せてくる。ちあきは声もなく叫んだ。
アキラはちあきの乳首をつまんだ。

「あぁああっ……だめぇぇっ…………はぁぁ………っ、あぁああぁ……ああぁっ……」

ちあきの頭の中が真っ白になっていく。

「……だめ、もう、いく………あぁぁ、ああぁ!」

「あっ…先輩…締め付けてくるっ………僕も……あ、ああああぁっ」

ちあきは背中をのけぞらせて、身体を震わせた。アキラもまた震えながら、ちあきの中へ自分を何度も押し込んだ。そして震えが落ち着くと、お互いきつく抱き合った。
真っ暗な布団の中で二人はささやいた。

「……ごめんなさい」

「えっ、なんで謝るのっ」

「こんなの、男として最低じゃないですか…」

「何言ってるの、襲ったのは私の方だよ、気にしないで」

「そんな……気にしますって………ごめんなさい。…でも、こう言うのも何なんですけど、先輩と身体を重ねられて、僕、天にも昇るような気持ちです。嬉しいです、とても」

そう言って、もう一度アキラはちあきを抱きしめた。そして耳元で、

「もしよければ、僕と付き合ってください、ちあきさん。まぁ、コトの順番違いますけど……」

ちあきにそう告げた。
実はちあきはずっと前から涙がこぼれていた。
アキラと一つになった感覚。二人同時に絶頂を体感した瞬間。そのあとぎゅっと抱きしめられた暖かさ。
ちあきはどうしようもない幸せを感じていた。返事をする代わりに、アキラにそっと唇を寄せた。
深く、長く、愛を込めた。

この小説を読んだ方にオススメ!

あらすじ

ちあきは28歳。
今の職場に事務員として勤め始めてもう3年ほどになる。

声からして後輩のアキラだった。
彼が入社当時、私は彼の教育係担当だった。

ある日の帰り道、終電を逃した2人は…

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