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「はじまり」

『はじまり』

ビルの写真

私が彼と出会ったのは…
私のいる部署に彼が異動してきたから。
6つも年上なのに調子のいい感じが、
どうも気に入らない私…。
営業出身ってこうなんだぁって…
そんな調子よく、よくやるなぁって。

彼が仕事にも慣れ、
私も彼の調子に慣れてきた頃…。
その調子いい感じは
彼自身のためのものじゃないことに気が付いた。
彼のボスが動けるように、
周りが彼のボスとの距離を置かないように
…彼が立ち回っていることに。
そう気付くと…。
その後も、彼の意外な一面や
仕事に対しての熱い思いも…見えてきた。

ある夜、ふたりで黙々と残業中に彼がふと、

「あやちゃんの仕事って俺やりやすいわぁ」

(…?この人、何言ってんのかなぁ)

私がポカンとしてると…。

「あっごめん、君が出す書類もメモも分かりやすくて、
すごくいい。 仕事が丁寧だから、
そのまま繋げられるんだ。」 って。

そんなこと、言われたこと今までなかったから…。
当たり前のことやって誉めてもらえることが
本当に素直に嬉しかった。

彼が異動してきて 3年たった頃…
相変わらず調子よく仕事する姿は変わらない彼。
好きって感情よりも、
一緒に仕事をする同志だった。
社内のかっこいい人をあの人ステキと話したり、
恋愛相談したり…。
おにいちゃんみたいなそんな存在になってきていた。

でも、出張の多い彼が出社する日が嬉しかったし、
忙しい仕事も笑って乗り越えられてた。
私自身、…好きという気持ちじゃないってなぜか決めつけてた。

ある日、今日のお仕事も終わりだぁって
時間に彼からの電話が職場になった。
今日もうすぐ解放されるから、
帰りにごはんでも食べようか?って。
いつもと変わらないのに…。
私にとって、その日は特別な日になってしまった。



彼の匂いが

道路の写真

いつものようにたくさん笑わせてくれる彼、
楽しい時間はすぐ経ってしまう。
でも、また明日からがんばれるそんな気持ちになっていた。

…帰り際、お酒も入ってたからか…
ガードレールに腰を掛ける彼。
街灯がポツンと辺りを照らして…。
彼の前に立って一生懸命何かの話をしてた私。
「ここに立って」
彼が彼の前に、彼のもっと近くに私を誘導する。
笑って近づいたり離れたりする私を
彼の手が私の腰に。私を引き寄せた…。

言葉もでない固まる私を
そのままギュッて腕をまわして抱きしめてきた。
背の高い彼がガードレールに座ってるから、
いつもより彼の顔が近い。
固まったままの私に

「…こうしたかった。」

って耳元でささやいた。
少しの時間、彼の匂いを感じ、
彼のことばと声だけが私の中で繰り返された。

あまりにも急でその日
どうやって電車に乗れたか覚えていない。
彼と駅まで歩いたけれど…
私には考えることが多すぎたみたいだった。

翌日、彼は出張。顔を合わせず、ホッとした。
自分の気持ちを思い返してた。
でも急になぜ?どういうこと?
…彼は私を好きなの?私は?
週末、何をしても、彼のことを想ってしまう自分がいる。
彼の匂いが私の脳から離れない。

会って、素直に聞いてしまいたかった。
どういうこと?って。
自分の気持ちも会って確認したかった。
自分からかける勇気はないくせに…。
連絡があるかもと携帯を手放せずにもいた。

週明け、昼間に出張先の彼から仕事の電話が入る。
いつもと変わらない話し方、
いつもと変わらない仕事の確認と連絡、
ただ切り際に、夜電話すると彼は言った。

その夜、会社を出てから携帯ばかりを気にしてる私。
簡単に夕食を済ませ、
私からかけようと思った瞬間…携帯が鳴った。
コールされてるのに…すぐ電話に出られない。
呼吸を整え、なぜか正座した。
コールの間、出ていいのか…悩んだ。

…電話にでると、出張先からの…彼。
私のこと、好きなんだと思うって。
ただ私がかっこいい人をステキと
言ったり、他に好きな人がいると思うと
今までなにも言えなかったと。

でも会いたい。
すごく会いたいと彼は言った。
私はどう気持ちを伝えたらいいか分からずにいた。
突然、今からおいで。という彼。
行けるわけがないと言いながら…。
今から新幹線に乗れば、間に合う!私はもう走り出していた。



やさしいキスが…

抱き合う男女の写真

新幹線に乗っている間…
会いたいと言ってくれた彼だけのことを想った。
タクシーで彼の泊まるホテル近くに着いたとき、
彼の姿が見えた。
会えた…と心の中が呟いた。

部屋に行き、

「来ちゃった。」

と言った私を彼はギュッて抱きしめてくれて、

「本当に来た。ありがとう」 って。

たくさん聞きたいことがあるのに、言葉にならない。
聞きたいことを聞けずに、
彼も私も仕事の話をしたりして…
本当に来てしまった自分にまだ驚いたままでいた。

時間も遅いしもう寝ようという彼。
ツインの並んだベッドから、彼が私を見つめる。
彼が手を差し出してきた。
お互い手を伸ばして初めて手を繋いだ。
大きくて温かくて。
…なぜか落ち着いた。

「明日朝早いから寝な」

という彼に、私から、そっちに行きたいと伝えた。
彼が布団を開け、
「うん、おいで」
とやさしく微笑む。

彼に私の胸の鼓動が
聞こえてしまうんじゃないか心配しながら、
彼の横に行く。

彼の鼓動を感じる。
彼の心音がわかる。
彼の呼吸も感じた。

近くにいるのがお互い照れくさく…
目が合っても反らしてしまう。
彼が私の頭をやさしく撫でる。
彼の腕が、彼の胸に私を寄せる。

「今日は来てくれて、ありがとう」

頷くしかできない私の顔を彼がやさしく持ち上げた。
呼吸がうまく出来ないぐらい心臓だけが動いてる。
彼の優しい目を見つめた、
目を反らすことなく私は目を閉じた。
…彼の唇が私の唇に重なった。

彼に触れている部分の全てから、彼の体温を感じた。
目をあけると、彼がまたギュッと私を抱きしめた。

まだ分からないと伝えた私に、

「でも、来てくれた」と微笑む彼。

私も 「でも、会いたかった」 と彼を見つめる。
今度は私から、やさしく唇を重ね、
彼の首に腕をまわした。
さっきより少しだけ彼のキスが強引になった。



あらすじ

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