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官能小説 夜はまた明ける 7話

2年ぶりのデート

リップグロスを塗った唇の見える横顔

いつもの鏡の前で、いつものリップグロスヘアパフュームをつける。
いつもより、少しだけ丁寧に…。

「デート…」

「何もない!何もないわよ!」

鏡に向かって、小さく声に出した。
眠っていた恋心を、同僚の正樹に呼び起されて、数日。2年ぶりのデート。

鏡に映る自分の準備が整ったことを確認して小さく頷いたとき、インターホンが鳴った。
その音に、フワッと全身が浮かせるように玄関へ向かう。

―――「やっぱ、仕事のときと感じ違うな」

私を数秒眺めて、正樹は笑った。

「…変かな?」

職場では滅多に着ないワンピースを、手で隠すともなく隠してしまう。

「どうして?…可愛いよ」

ひとかけらの躊躇もなく近づいてくる彼の唇に、恥ずかしさを吸い取られて、また恥ずかしさを吹き込まれる。

それでも、外に出て手をつないで歩きながら話しているうちに、ドキドキよりもウキウキが大きくなっていく。
街路樹や雲やショーウインドーが輝いて見えるのは、よく晴れているからではない。

恋ってこんなに楽しい!恋ってこんなに嬉しい!ひと言ひと言、言葉を交わすたびに、目が合って微笑み合うたびに、恋だけが持っている心地いいムズムズが、胸をくすぐる。

「いい香り…」

信号待ちで立ち止まると、正樹が私の頭に鼻をつける。

「好き?この香り」

「うん。仕事でもつけてるときあるだろ?もっと近くで嗅ぎたいなって、実は思ってた」

耳元で囁くと、彼はもう一度、私の髪から息を吸った。

デートの最後

デートの最後に男性の自宅に誘われる女性の足元

「俺んち、来るか?」

夕飯を終えた後、正樹は少し手を強く握った。その柔らかくて温かな握力に私は小さく頷いて、寄り添った。

散らかってるんだけど…と言いながら鍵を開けた彼の部屋は、こざっぱりと整えられていた。余計な物をほとんど置いていないのは、いかにも正樹らしい。

「美雪…」

リビングのソファに座るとすぐに、彼は思い切り私を抱きしめた。

「俺、いつから美雪のこと、好きだったんだろうな?なんか、女っぽくなったって気づいたら、嫉妬が出てきて。きっと、ずっと前から好きだったんだな」

抱きしめる腕に力をさらに入れると、彼は一気に言葉にした。

「恥ずかしい…」
「俺も。言ってて恥ずかしい」

彼は、笑いながら、でも今日はそれを言おうと思ってたから…とキスをした。

「シャワー、浴びてきていい?」

彼は、じっと私を見つめる視線に、その質問の意味を込めていた。

「うん。私も、借りていいかな?」

同じ意味を、言葉と視線に込めて返す。

シャワーを浴びると、私は、バッグに忍ばせていた香水を首筋に吹きかけ、彼が貸してくれたスウェットを着て、リビングに戻った。

幸せ…

顔を赤らめる女性

「おいで」

「美雪、またいい香り」

顔を近づけて、「濡れた髪も、いいな」と頭に巻いたタオルをポンポンと軽く叩いた。

「美雪」

もう一度私を呼ぶと、彼は、ゆっくりと、でも確信的な強さで唇を重ねる。
私の口の中に入ってくる舌は、想いを確かめあった夜とも、朝から何度か唇を重ねたときとも違って、激しかった。

「んん…」

少し息が苦しくなるくらいのキスをしながら、彼は、スウェットの裾から手を忍ばせて、柔らかな膨らみを包み込んだ。

(あったかい…)

キスが2年ぶりなら、男性の手に胸を包まれるのも、2年ぶりだった。

「はぁぁ」

思わず、息と声が混ざる。

正樹が、もう一方の手でスウェットの裾をたくし上げていく。私も、彼の着ているスウェットに手をかけて、脱がせ合った。

「見ないで」

明るい部屋の中で、ブラもつけていない胸を見られるのは、あまりにも恥ずかしい。私は、彼の胸にぴったりと自分の胸をつける。
ふたりの鼓動が、身体を通じて響き合う。

「美雪、心臓、速い」

からかう彼に「正樹だって」と笑って返す。

鼓動は、確かに速まっていた。

でも、それとは反対に、穏やかでゆるやかな安心感にも包まれていた。
人肌の温もりがこんなに幸せを携えているなんて。こんなに心の芯まで温めてくれるなんて。
恋の夜を渡っていた私が、どこまでも純粋な朝日を浴びている。

「幸せ…」

無意識に口から言葉が出ていることに、「俺も」という彼の言葉で気がついた。

彼の手が、再び私の胸を包み込む。

「あぁぁ」

吐息を漏らしながら、私の体からは、力が抜けていった。

あらすじ

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