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官能小説 ルームナンバー701 2話
仕事とあたし、どっちが大切なの?!
「せんぱーい、聞いてくださいよー」
学生時代の後輩、ユウタから電話がきたのは昨日の夜のこと。どうやら、彼女とうまくいってないらしい。 職場が近いので、カフェで待ち合わせてランチを一緒にすることにした。
年下の彼女に「仕事とあたし、どっちが大切なの?!」と言われて、「仕事」と答えたユウタ。
「っていうか、そんなの比べるようなことじゃないじゃないですか。どっちももちろん大切なのに、ああいうこと言われるとちょっと萎えちゃいますよー」
そういえば、私も昔似たようなこと言って当時の彼氏とケンカしたことあったっけ。 今となっては、思ったことを何でも彼氏に言えていたあの頃が懐かしい。 大人になると学習して、言葉を飲み込むことを覚えたから。
「あーあ、やっぱり僕、付き合うの年上がいいのかなー。どう思います?先輩」
いつもニコニコ、素直に自分のことを話すユウタを見ていると、あぁ、いいな、うらやましいなぁ、と思う。
芸能事務所を経営する、7つ年上の山田さんとは付き合って2年になる。 35歳。バツイチの彼は、女の扱い方がとってもスマート。 デートには必ず何かしらのプチサプライズ(花束とかチョコレートとか下着とかコスメとかのプレゼント)が用意されているし、 連れてってくれるレストランもそこで選ぶワインも、いつもとっても美味しくて、エスコートは完璧!何不自由ない、理想の恋人。
…でも、ホントはずっと気になってることがある…。
セックスが合わないのかもしれない
実は、私は山田さんとのセックスで一度もイッたことがない。 それどころか、行為中に痛みを感じることが、たまにだけど、ある。
最初の頃、前戯が短かったり、濡れてないのに挿入されたりしたときに嫌がったんだけど、彼は痛がる私に構わず腰を振り続けた。
その後も彼は、濡れてないのに『ちょっと触ってすぐ挿入』のパターンを繰り返すので、 私の伝え方が悪かったのか、そういうひとなんだろう、と思うことにした。
彼と付き合いだしてから、私はオナニーする回数が増えた。 欲求不満、っていうのもあるけど、恋人とのセックスが気持ちよくないなんてイヤだから、 オナニーで自分の感じるツボを探せば少しはセックスでも気持ちよくなれるかも、と思って。
努力の結果、唾液をたっぷりつけた自分の指でクリトリスを擦ってイキやすい状態まで高めたり(私は騎乗位かバックだとイキやすいみたい)、 膣のなかの、自分が感じるスポットに、彼の先が当たるように自ら腰の角度を調節したりすれば、 彼とのセックスでもなんとかイケることがわかった。
だから、正しくは『山田さんとのセックスでイッたことがなかった』っていう過去形になるのかな。 2人ですることだから、自分も努力するのは当然だとは思う。 でも、そこまでしなきゃ気持ちよくなれない現実に、なんだか空しくなってくるときがある。
付き合って2年。山田さんとは、セックスが合わないのかもしれない。 いや、でも、ちゃんと伝えてない自分が悪いのかもしれない。 スローセックスに興味があるって言ったら、彼はどんな顔をするんだろう?
それなりに幸せ、なんだけど、何かが足りない。 最近は、そんなことばかり考えている。
⇒【NEXT】「相変わらずキツイね…」(ルームナンバー701 3話)
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あらすじ
後輩のユウタとランチをとりながら、愛子は素直に自分のことを話す彼をまぶしく感じていた。
7つ年上の彼・山田と付き合って2年になるも、ずっと気になっていることがあった。それはセックスの相性が合わないことで…?!