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官能小説 幼なじみの甘い脅迫 最終話
甘い脅し
ひくんと喉が痙攣する。うっすらと汗ばんだ肌に触れるシーツが気持ちいい。
絶頂の直後の気怠い体で荒い息をしていると、祐樹は優しく寄り添って髪を撫でてくれた。
「あお、がんばったな。気持ち良かっただろ?」
「…………ぁ、ぅ」
――――正直言うと、とても気持ち良かった、けれど。
人間では再現できない動きに信じられないくらいの快感を与えられ、乱れに乱れてしまった。
それはもう、クセになってしまいそうな官能で。
羞恥心から彼の目が見られず、葵はぎゅっと目をつむる。
「あお、可愛い」
「ん……、ぅん……」
祐樹の手がゆっくりと背中を撫でてくれた。
シャツ越しの胸板に抱き寄せられて、額を太い首筋にくっつける。
最初は少し怖かったけれど、でも気持ちいいのは本当だった。あんなに声を出してしまったのも初めてで、これからもたまには使ってしまおうかなと思う。
しかし嗅ぎ慣れた体臭と優しい仕草に絆されそうになっていると、なんと彼が新たなオモチャを手繰り寄せたではないか。
葵はハッとしてその手を掴んだ。
「……やっ、いっぱい使ったから! もう無理だよ……っ」
「なんで? もっと使ってみたいだろ?」
制止なんて気にも留めず目の前に晒されたのは、男性器を模した爽やかなパステルブルー。
春の空にも似たそれは、祐樹がスイッチを入れたことにより大きく動き出した。
これ以上オモチャを使ったら、自分はどうなってしまうんだろう。
震える胸の内を満たすのは、未知の快感への期待と、もう後戻りできなくなりそうな恐怖心。
はぅ、と熱い吐息を漏らしながら懇願したが、その返事は無情である。
「もう……やめない?」
「だ、め。あお、自分が脅されてるってこと忘れてないか? 言いふらされたくないなら、言うこと聞かないと駄目だろ?」
「……っ!」
にっこりと笑った優しげな表情とは裏腹に、葵を試すような視線と口調。
その瞬間、なぜかお腹の奥がきゅんとした。脅されているはずなのに。無理やりされてるだけなのに。
「ほら、見てみろよ。二股になってるここでクリを攻めながら、Gスポットと一番奥をモーターで攻めるようになってんだな。さっきのよりもっと激しいんじゃないか?」
ベッドで隣に横たわった祐樹は、見せつけるようにしてバイブのスイッチを切り替える。腕枕をされているため逃げることもできない。
ぷにぷにとして柔らかいそれは、クリトリスに当たる部分がザラザラと突起状になっていた。達した直後で神経が過敏になっている今、もしもこれを使われたらと想像した途端、背筋がぞわりと震える。
細かな振動を続けるそれに惹きつけられて、無意識のうちに見入ってしまっていた。
「あお、足開いて?」
だからこの命令にも逆らえなかった。
勇気付けるように目元にキスを落とされ、葵はおずおずと両足を持ち上げる。視界の端では祐樹が避妊具のパッケージを破り、バイブレーターに取り付けていた。
足の間からはくちゃりと小さな水音が立って、自分がこれまでにないくらい濡れていると気が付く。
「なぁ、太ももから垂れて、シーツまでシミになってるぞ」
「……っ! 言わないでっ」
「なんで嫌なんだよ。あおがたくさん感じてるってことだろ」
そしてまた頬にキス。
恥ずかしさに耐えて彼の瞳を見つめると、今度は優しく唇を重ねてくれた。柔らかい舌同士を甘えるように絡めて、そっと逞しい体に触れる。洋服越しだけれど、この下にはよく鍛えて均整のとれた体躯が隠されていると知っている。
久しぶりの感覚に幸福感があふれ、体の力がくったりと抜けた。

彼にバイブを挿れられて…
「……あお、挿れるな」
「ぅ、ん……」
彼がそう問うた時には、もうすでに先端が潜り込んでいた。
必要以上に濡れてひくつくそこは、柔らかな機械を簡単に飲み込む。ぬるり、と奥まで到達し、葵は大きく息を吐き出した。
「きついか?」
「……ううん、だいじょぶ……」
バイブレーターはいつも受け入れているものよりも少し細めで、苦しさなどはない。だがこれにスイッチを入れられたら――――。
思わず想像し、彼の体に添えている手に力がこもった。
きゅう、と緊張したと同時にお腹の中にあるものを締め付けてしまい、葵は小さく喘いでしまう。
それを見た祐樹が吐息だけで笑って、そっと耳元に口を寄せた。
「ふーん、そんなに待ちきれないんだ?」
「……、ち、ちがっ」
「いいよ、エッチなことが大好きなあおをもっと気持ちよくさせてやろうな」
「……っ!」
ぬちゅ、とバイブレーターが動き始めた。
それを操っているのは祐樹の大きな手だ。最初はスイッチを切ったまま、馴染ませるようにゆっくりと抜き差しする。
これだけでも気持ちよくて、擬似的な性行為に没頭してしまいそうだったのに。
「あお、スイッチ入れるぞ」
「……ぅ、ん」
バイブレーターを一番奥まで入れ、腫れ上がった花芯にはクリバイブがぴたりと当てられた。二股になっている先端に根元を挟まれ、その刺激だけで体が震える。
スイッチの音がやけに大きく響き、あぁ、来る、と思った瞬間だった。
「……あっ、ああああああああああぁ……っ!!」
それは言葉にできないくらいの衝撃だった。充血して敏感になった陰核を高速で揺すぶられ、同時に膣内を柔らかい素材で叩きつけられる。
グネグネと動くバイブレーターを中に収めたまま腰が大きく跳ね、悲鳴にも似た嬌声が止まらなくなった。さらに動き続けるそれを激しくピストンされ、我も忘れて乱れまくる。
目の前が真っ白になって、ぶわっと体に鳥肌が立った。
「ゆうくんっ、やだ……だめっ! いま、今イってるのぉ……っ!」
その激しい動きに、葵はすぐに昇り詰めた。
だが絶頂を迎えてもその動きは止まらず、葵は間を置かずにまた体を痙攣させる。連続でイきっぱなしになっている状態で、もはや拷問のような悦楽だった。
「やっ、ぁ、ぁ、ぁ、やあぁぁっ!」
「あお、マジでエロすぎ」
祐樹がそう言った瞬間、大きく振動を続けるバイブレーターがズルリと抜け落ちた。
逃すまいと絡みついた柔肉がざわめき、蜜口が切なげにひくつく。
「……ぁ、……ゆう、くん?」
少しだけでも休ませて欲しいと思っていたはずだったのに、実際にそうされると言い様のない虚脱感に襲われた。
やだ、やめないで、もっと欲しい、そう口走りそうになった時。
「葵、ちゃんとついてこいよ?」
「……っ? あ、ああああああ……っ!!」
焦れたようにベルトを外す性急な音が聞こえた。
そして間髪入れずに侵入してきたのは、硬く大きく屹立した彼の男根。ぬかるむ膣道をみっしりと満たし、すぐに力強い律動が始まる。
「ゃっ、ア、……ぁあっ! 最初から激しすぎる……っっ」
「当たり前だろ、今まで全部オモチャがやってたんだから。俺は体力余りまくってんだよ。……すげ、葵のナカ、ぐねぐね動いて絡みついてくる……っ」
激しい水音を立てて出入りする肉棒が、ゴリゴリと膣壁を削るように叩きつけられる。
一番奥をこんなに強く穿たれると普段は少し痛いと感じてしまうのに、今日は何かのスイッチでも入ってしまったかのように快感しか感じなかった。
お腹の中が熱くて、狭くて、どうしようもなく気持ちいい。
「あっ、ぁ、……あ……っ、ぁぁっ!」
「葵……っ!」
脚を大きく広げられ、彼の大きな体が葵を覆い隠すようにのし掛かってくる。
喘ぎ声まで飲み込むように唇を重ねられ、激しい動きで貪られた。その間も打ち付ける腰は止まらず、葵はびくびくと体を震わせる。
「……っ、んんんん……っ!」
「…………ッ、……っ」
その時が訪れたのは突然だった。
限界まで膨れ上がった快感が爆発して、咥え込んだ男性器を思いっきりキツく締め付ける。
爪を立てて祐樹の背中に縋り付けば、小さく呻いた彼も耐えきれずに欲望を吐き出した。吐息にも似たその声が、壮絶に色っぽい。
薄膜越しに感じる熱い白濁に、葵はまた彼をきゅんと包み込んだ。
「……ゆう、くん、…………んんっ?」
どうしてこんなことしたの、と問いかけようとして、また唇を塞がれる。
ズルリ、と葵のナカから出ていった祐樹が避妊具を外し、まだ着たままだった洋服を脱ぎ捨てる。そして新しいパッケージを破り、葵は再びベッドに押し倒された。
「あお、もっかい」
「……っ」
こちらをじっと見つめる彼の視線が、熱に浮かされたように情熱を孕んでいる。
切なそうに眉を寄せた表情から目を離せず、葵は真っ赤になって頷いた。
ハッピーエンド

それからしばらくして。
真っ白なシーツがかかったシングルベッドには、力の入らない体で逃げ出そうとする葵とそれを引き止める祐樹の姿があった。
「ゆうくんっ、もうだめ……っ。疲れたのっ」
「いいじゃん、久しぶりなんだから」
「だめっ、体力の差をちゃんと考えて……!」
なおも迫ってくる彼の顔をぎゅーっと手で押し止めて、葵は身の危険を本気で感じていた。このままだと精魂尽きて死ぬ。
久しぶりなのは確かだけれど、それならもっと分散して欲求を解消して欲しいものだ。
そう、何を隠そう彼こそが、現在倦怠期気味の恋人である。
祐樹とは生まれる前からずっと一緒にいて、物心ついた頃には隣にいるのが当然になっていた。それはいつしか恋愛感情に変わり、正式に付き合い始めたのは中学生の頃。
両家も公認の、今年で10年目になる超熟年カップルだ。
「もうっ。ていうかなんで言いふらすなんて言ったの? そんなつもりなかったくせに」
話題を変えたい葵が尋ねると、少しためらった祐樹はごそごそとズボンを探ってスマホを取り出した。そして画面を操作し、こちらへと向けてくれる。
「……ちょっと、刺激を演出してみようかと思って」
「は?」
そこに表示されていたのはメッセージアプリのトーク画面で、送信者は【相川菜々子】とある。
菜々子? と首を傾げていた葵だが、内容を確認した途端目をまん丸にした。
【清水の粗チンじゃ葵は満足できないんだって。最近倦怠期だしマンネリだって悩んでたよ。私が素晴らしいアイテムを授けておいたので、刺激的な夜を演出すること!】
「…………ひゃぁぁぁっ?!」
な、な、なんてこと言うんだ、あの女!
我が親友ながらとんでもない奴である。
「言ってない! 私っ、そ……粗チンだなんて絶対言ってないからね!?」
葵が慌てて弁解すると、祐樹は困ったように笑ってスマホを置いた。
「分かってるよ。でも多分、倦怠期だって思ってたのは本当なんだろ?」
「…………え。えっと、それは……」
バレていた。
あたふたと言い訳を考える葵の頭に、優しくぽんぽんと手のひらがのせられる。
「ごめんな、最近仕事にかまけて全然かまってやれなくて。葵が全然文句言わないから甘えてた」
「違うの! こっちこそお仕事なのに……ごめん……」
葵はシュンとして謝った。
あまり会えないのは寂しいけど、菜々子のメッセージを読んで刺激を試みるくらいなら飽きられたということはなさそうだ。だったら我慢できる。
彼の気持ちを信じられなくなった自分が悪い。
もうワガママは言わないでおこう、と決意すると、真剣な表情をした祐樹が葵の瞳を覗き込んだ。
「俺さ、今が正念場なんだ。入社して、初めて新規開拓した顧客が大きな案件に繋がりそうで、毎日忙しくて。……俺、あおにプロポーズするのは社会人として一人前になってからって決めてたから」
「…………へ?」
ぽかんとして見つめると、ちょっと怒ったような表情の彼の頬が、さっと赤くなった気がした。
その言葉の意味を考える間もなく、葵は逞しい腕にきつく抱きしめられる。ぎゅうぎゅうと締め付けられて、苦しさと幸せが同時に押し寄せてきた。
「ね……、それって……もしかして……」
「駄目。まだ半人前だから言わない。……でも、ちゃんとけじめはつけるつもりだから」
「……ゆうくんっ!」
少しだけ涙が滲んでしまったのを隠すように、葵は祐樹の胸板に顔を押し付けた。
そして彼の力に負けないような強さで抱きしめ返す。
多分今、葵が世界で一番幸せな女の子だ。
――――2人の思い出の公園でプロポーズされたのは、25歳の誕生日のことだった。
END
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あらすじ
幼馴染の祐樹に甘く脅迫され、ローターで体をいじられて気持ちよくされてしまった葵。
ローターの快感だけで許してもらえると思っていた葵の期待を裏切り、祐樹はバイブでも彼女の身体で遊びはじめる…