注目のワード

官能小説 幼なじみの甘い脅迫 3話


初めてのオモチャ

 自宅の2階の一番端に葵の自室はある。
丸いテーブルとベッド、大きな白い本棚。そしてピンク色のカーテン。まだ学習机を置いていた頃は、よくここで祐樹と宿題をしたものだ。
主に葵が教えてもらってばかりの勉強会は、中学、高校と進学しても継続し、とうとう大学で通学先が変わっても開催されることになった。やっていることは違っても、誰かと一緒だとサボれないからはかどるのだ。

「……っ、……ん、ぅ……」
そんな思い出の詰まった可愛い部屋の中で、葵はきゅっと唇を噛み締めた。
まだ下着で覆われた胸元でジジジジと振動を続けるのは、パッケージから出されたばかりで真新しいピンクローター。
むずむずした刺激に、しっかりと閉じたはずの口から自然と声が漏れる。

 キッチンでのやりとりの後、葵はすぐに自室に連れ込まれた。
父はゴルフで不在だし、母はさっき出かけたところ。そして大学生の弟は昨日からサークルの合宿に参加していて留守にしている。つまり、現在の葵たちを見咎める人間はどこにもいない。
いやらしい笑みを浮かべた祐樹に手を引かれ、あっという間にベッドに押し倒された。形ばかりの抵抗をしても無駄で、洋服もあっさりと剥ぎ取られる。そしてすぐに振動するローターが押し当てられた。

「ゃ……だめ、……んッ」
「そんな甘えた声で嫌とか言っても駄目だろ。あ、もっと強く当てて欲しいのか」
「……ち、ちがっ!」
下着越しとはいえ、先ほどから執拗に胸の先端を刺激されている。
片方にローターを這わせながら、もう片方の胸は柔らかさを堪能するようにやわやわと揉まれ、いつしかそこはじんじんと熱を持ち始めていた。
コップに一滴ずつ水が溜まるように、少しずつ、少しずつ脳がピンクに染まっていく。
まだもどかしくなるくらいの強さだとはいえ、疲れることのない機械から与えられる刺激は永遠だ。漏れ出す声を抑えたくて、無意識のうちに人差し指を咥える。

「あお、指を噛まない。誰もいないんだから」
「だって……っ」
自分の唾液に濡れた指を外され、葵は潤む瞳で不満げに祐樹を見上げた。
ベッドの上で半裸の自分と違い、彼はまだしっかり洋服を着たまま。そんな状況で冷静に観察されて恥ずかしくないはずがない。せめて声くらいはと思っていたのに。

ローターでいじられて

ローターを使いキスする男女

「傷がついたらいけないだろ? ほら、そろそろこれも脱ごうな」
「や……っ」
そうしている間にも祐樹の手が背中に回り、ブラジャーのホックをパチンと外された。
その瞬間、切れ長の瞳が満足そうに細められる。なぜなら彼の目の前に晒された胸の先端はしっかりと硬くなって、刺激を求めるようにぷっくり勃ち上がっていたからだ。
心の奥底では次を期待していたようで恥ずかしく、葵は思わず顔を背けた。
「へぇ、まだ直接触ってないのにビンビンじゃん」
「……っ」
容赦なく責める祐樹は本当に鬼のようだと思う。
いつもはもっと優しいのに、どうして今日はこんなにいじわるなんだろう。
何か気に障ることをしてしまったのだろうかと、少しだけ怖くなった。

「……こら、考えごとをする余裕なんてあるんだな」
「えっ? やっ、あぁぁぁ……っ」
そんなことを考えていると、少し不機嫌そうな声と共に大きな振動がやってきた。
動き続けるローターは赤く色付く頂点をとらえ、太い指によってきつく押し当てられる。びりびり伝わる動き。両手からこぼれ落ちそうな快感。
思わず目を見開いて仰け反った。
さらにスイッチを切り替え、より長く強い動きで攻められては、声を我慢しているどころではない。
「やっ! ぁ、ぁ、あっ……あぁぁっ」
小さな乳首にぐりぐりとローターを押し付けられ、さらにもう片方には祐樹が吸い付く。
温かく湿った咥内。優しく包み込まれ、肉厚な舌が添えられる。
そして弾くように先端を刺激され、葵は左右の全く違う動きに一際大きな声を上げてしまった。

「……あお、そんなに気持ちいいの? ちょっと妬けるんだけど」
「……あっ、だって、ぁ、ぁ……っ!」
どうしよう、気持ちよすぎる。
胸への刺激だけでこんなに乱れるのは初めての経験だった。ちゅぷ、と再び突起を舐められて、葵はお腹の奥から熱が生まれるのを感じる。
すっかり蕩けた秘部からは、とろりと何かが滲む感覚がした。
こんな状態でもっと敏感な部分を攻められたら――――死んでしまうかもしれない。
そう思った時だ。
乳房に添えられていた祐樹の手がそっと下の方に滑り、ショーツに指を掛ける。
「あお、腰浮かせて」
「……っ」
乳首を口に含んだまま、くぐもった声で命令された。

 怖い……けど、もっと気持ちよくなりたい。

 そんな貪欲な欲望が頭をもたげた。
胸元で暴れているこれを、甘い蜜で潤むそこに当てられたら……。

 熱に浮かされた頭のまま腰を上げると、すぐにショーツが取り払われた。
べっとりと濡れていたそれは無造作に放られ、祐樹の長い指が蜜口に添えられる。
「……なぁ、もうこんなに濡れてるけど?」
「ぁ……ゃだ……っ」
ほんの少し笑いを含んだ声。揶揄するように指摘され、葵は顔を真っ赤にして首を振った。
でも自分だって分かっているのだ、いつもと違いすぎるシチュエーションに興奮して、シーツに滴るほど蜜をこぼしているのだと。
胸元から響く機械音がやけに大きく聞こえて、静かに生唾を飲み込んだ。

「もうトロトロになってる。熱くて、狭くて。ちょっと押しただけで簡単に奥まで飲み込まれそうだな」
「……んっ」
べっとりと濡れた秘部を無骨な指が滑り、ちゅ、と目尻にキスを落とされた。
今日初めてのキスにまぶたが震える。愛の語らいにも似た穏やかな愛撫にはうっとりとして、葵は自然に喉を鳴らした。穏やかで、心地よくて……もっとして欲しい。
甘える猫のように祐樹に体をすり寄せれば、祐樹は優しく微笑んでくれた。

快感に身を

ローターを当てられているウェディングドレスを着た女性

「…………っっ?!」
しかしふいに与えられた刺激に、葵はびくんと体を震わせる。
胸に置かれていたローターがいつの間にか取り去られ、いきなり陰部へと押し当てられたのだ。ヴヴヴッ、と大きな振動が伝わり、思わず背を仰け反らせる。
「……あぁぁ……っ!」
「ごめん、早くこっちをいじめて欲しかったんだろ? 遅くなって悪かったな」
わざとらしく謝って、祐樹はローターで蜜口をくるりと撫でた。
滴る愛液がたっぷりとまとわりつき、ピンクの丸い機械はびしょ濡れだ。ぬるぬるにながら振動を続け、葵を無機質に攻め立てる。

「ぁ、ぁっ……、ぅ、やぁ……っ」
「あお、そんなにいいの?」
逃げそうになる体は大きな手に押さえつけられていた。
彼はローターを動かしてあちこちを愛撫していたが、それはやがて敏感な一点のみを狙い始める。それに気付いた時にはもう遅かった。
「ふぁぁあああっ!」
ヴィン、と陰核を刺激され、葵は目の前に火花が散ったような錯覚を覚えた。
真っ赤に充血した小さな肉粒は快楽に直結しているのだ。まるで脳に直接快感を注ぎ込まれるような感覚。全身が熱くて溶けそうになる。

 どこが一番感じるのかと探るような動きをしていたそれ、陰核と膣口のちょうど真ん中で止まった。皮から出てぷっくりと膨れる花芽を、その裏側から攻める位置。
そこを集中的に刺激されると、もう堪らなかった。
「……ぁっ、……あぁぁぁっ!」
強い振動でぐりぐりと押し付けられ、電流を流されたかのような刺激に腰が跳ねる。
もうやだ、なにも考えられない。
頭の中が一瞬でスパークして、葵は細い体をガクガク震わせて昇り詰めた。

【NEXT】彼はもう一つのラブグッズに手を伸ばして…(幼なじみの甘い脅迫 4話)

この漫画を読んだ方にオススメ!

今、人気・注目のタグ<よく検索されるワード集>(別サイト)

あらすじ

ラブグッズを使っているところを見せてと幼馴染の祐樹に甘く脅迫される葵。
祐樹は葵を葵の部屋に連れて行き、
パステルピンクのローターで彼女の身体を愛撫する。

恥ずかしさと快感を求める気持ちの狭間で戸惑う葵は祐樹に…。

あわせて読みたいコンテンツ特集

お知らせ
夜の道具箱
  • クンニ
  • さくらの恋猫
  • ヌレヌレSP
トロけるエッチ
騎乗位動き方
カテゴリ一覧
官能小説
幼馴染
仕事一筋
遠距離恋愛
夜明け前〜解放〜
夜明け前〜出逢い〜
絵の中のあなた
空をつなぐ
恋のチカラ
恋愛エクスプレス
キミに出会う旅
君が気づかせてくれたこと
home sweet home
恋の花の咲かせ方
まだ見ぬ君へ
ここにいること
未来の花ムコ
彼女の生きる道
本当の幸せ ―私の誤算―
コイの記憶
救世主
再びの春
天使の羽
キャンパス
恋愛診断
傷心旅行
甘い恋愛
始まりは雨
【小説版】遠回りした私たちの恋
LOVERS〜恋が始まる〜
LOVERS〜恋が揺らぐ〜
LOVERS〜恋がざわめく〜
揺れる明るみ〜癒し〜
揺れる明るみ〜包容〜
うずきがとける
おんなの、秘めごと
バースデーバレンタイン
【小説版】安藤呂衣は恋に賭ける
私の知らない私
ウーマン・オブ・プラネット
官能小説の書き方(投稿)
その指が恋しくて
あなたを感じる〜電話エッチ〜
寂しさの粒
ルームナンバー701
美味しいセックス
目で感じる官能エロ小説
「もうひとつ」の誘惑
新着小説作品
あなたを掴まえたい
夜はまた明ける
秘密の氷が溶ける音
心の糸を結ぶ場所
Sweet of edge
【小説版】となりのS王子 ファースト・クリスマス
【小説版】となりのS王子 恋におちたら
先生とわたし
【小説版】シンデレラになる方法 〜誓子の場合〜
【小説版】夜ごと課外レッスン
クロスラバーズ spotA 谷崎美陽の場合
クロスラバーズ spotB 吉井月乃の場合
妄カラ女子 spotA 小森未由の場合
純白と快感のあいだ
妄カラ女子 spotB 榊川彩子の場合
パラレルラブ spotA 加藤直紀
パラレルラブ spotB 高木洋輔
同居美人 projectA 名取千織
同居美人 projectB 上塚想子
心も体もつながる夜は
幼なじみの甘い脅迫
【小説版】甘恋レッスン
【小説版】恋のメイクレッスン
【小説版】彼女を震わせるモノ
オンナノコ未満、オンナノコ以上
本当にあった物語
恋猫、飼い始めました。
Lovecure
二度目の恋におちたから
【小説版】Vな彼女と彼氏
【小説版】タワーマンションの女たち
【小説版】年下わんこのおねだりタイム
【小説版】今夜は私から
私も知らないわたし
初めてのひみつ
心も体も通わせて
マンネリ打破!恋愛スイッチ
プリンセスになりたい
恋の誘惑は唇から
インサート・コンプレックス
上手なキスの仕方を教えて?
秘密、蜂蜜、果実蜜
エッチな女性はお好みですか?
【小説版】私だけの、キミでいて。
あなたのすべてが性癖なのです。
【小説版】きみの声じゃないと駄目なんです!
欲望まみれの執事に愛されて
彼の知らない私と、私の知らない彼
「気持ちいい」を聞かせて
恋する貴女へ特別な快感(おもてなし)を〜若旦那の恋の手ほどき
読切官能小説
投稿官能小説
大人の恋愛小説
夏目かをるが描く官能小説
官能コラム
夢も欲も愛も飼い慣らして
恋愛とセックスのかけ算
【小説版】絶対ナイショのラブミッション
本当にあった!ラブ物語
ガールズストーリー
わたしたちのラブストーリー
メンヘラ社会人×ラブコスメ
同居美人 番外編
カレントループ〜蠍座と蟹座の秘密の共有〜
アストロロジーの恋愛処方箋
私のことが好きすぎるワンコな彼氏の甘い逆襲
朝靄の契り
恋欠女子とバーチャル男子
今夜の夜テク
招き恋猫