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官能小説 バースデーバレンタイン 3話
高ぶる気持ち
バレンタイン前日。
由子は早々に退社し、自分の部屋に帰ると、すぐにキッチンに飛び込んだ。
手には帰りがけに買い込んだ食材の袋が抱えられている。
最近は友樹に手料理も振る舞っていなかった事に気づき、久しぶりにチョコレートケーキを作る事にした。
「よし、やるわよ!」
エプロンを着け腕まくりして、自分に気合いを入れる。
バレンタインは出張で、友樹とは会う約束をしなかったが、出張の荷造りで一度部屋に戻ると聞いていた。そのタイミングで、サプライズを起こそうと考えたのだ。
チョコレートを湯煎にかけながら、由子は久しぶりに気持ちが高ぶるのを感じていた。こんな少女めいた料理をする自分が、妙に愛おしかった。
ハートの形のチョコレートケーキは、我ながら上手に出来上がった。
初恋のように…
バレンタイン当日。
会社の帰りのロッカールームで、この日のために購入した桃色のワンピースに着替える。 いつもはモノトーンのパンツルック姿の多い由子には、思い切った服装だ。
鏡に映した自分の姿は、上気した頬と潤んだ瞳にその頬を映すかのような服が映え、しっとりといつになく女らしい。
ヘアオイルを軽く髪になじませる。ふわりと甘い香りが鼻をくすぐり、気持ちを高揚させる。
昨日作ったチョコレートケーキの入った紙袋を持って、友樹の部屋に向かう。混んだ電車でケーキがつぶれないよう、しっかり胸に抱える。まるで初恋を告白するみたいに、鼓動が高まっているのを感じる。
( この想いが、友樹に届きますように )
由子は心の中で何度もつぶやいた。
痺れるほどの快感
2、3度深呼吸した後、そっと友樹の部屋のチャイムを押した。
「由子!?」
驚きに目を丸くした友樹が、ドアを開けた。
その顔を見たとたん、由子の頭に一気に血が上ってしまう。手にしたチョコレートケーキの紙袋を押し付けるように差し出し、もつれながら言う。
「あ、あの、 バ、バレンタインおめでとう!」
口にし終わったとたん、言い間違いに気がつき、由子は耳まで真っ赤になってうつむいた。
「由子……」
おそるおそる顔を上げると、友樹が感極まったような表情でこちらを見つめている。
「おめでとう」
そう言うなり、友樹の手が力強く由子の身体を引き寄せた。ドアが閉まるや否や、由子は折れんばかりに強く抱きしめられる。
「うれしいよ、由子」
耳元で友樹が囁く。由子の髪に顔を埋めた友樹が深く息を吸う。
「…いい香り。もう、我慢できない…」
ふいに友樹が唇を重ねてくる。いつものソフトタッチと違うむしゃぶりつくようなキスに、由子は息が止まるかと思った。
「ん……んん」
唇を強引に開かされ、友樹の熱い舌が由子の舌にきつく絡まってくる。激しいディープキスに、由子の脳裏が真っ白になり、足元がぐらぐらする。
「ああ、欲しいよ由子、今、欲しい……」
友樹は唸るようにつぶやくと、素早く由子の身体を向こう向きに壁へと押し付けた。友樹の手が、スカートをまくり上げ、乱暴にショーツを引き下ろす。
「あ、友樹、そんな……」
いつもと違う大胆な友樹の行動に、由子はあらがう事もできなかった。友樹の長くしなやかな指が、するりと由子の股間に潜り込み、花弁をまさぐる。
「はあっ…」
すでに熱くうずいていた由子のそこは、たちまちしたたるほどに潤ってしまう。
「すごい、濡れてる。由子も欲しかったんだね」
由子の耳たぶに熱い息をはきかけながら、友樹が欲望に上ずった声を出す。友樹は片手で由子の茂みの奥をまさぐりながら、片手でもどかし気にズボンを下ろし、硬くそそり立ったものを掴み出す。股間に熱く高ぶるものを押し付けられて、由子は白い喉を見せて仰け反る。
「ああっ、あっ」 一気に貫かれた電流に触れたような鋭い快感が、子宮から脳裏に何度も走る。 「うう、由子、素敵だよ…由子」 友樹は囁きながら、激しく腰を繰り出してくる。その度に、きゅんきゅんとした甘い快感が由子の全身を満たす。 「くぅ……はぁっ、くううう…っ」 玄関先で声を張り上げられないもどかしさと、友樹の荒ぶる行為に由子はかつてないほどに燃え上がり、痺れるほどの快感の連続に、何度も絶頂を極めた。ハッピーバレンタイン
その後、夜行バスの停留所まで、二人はぴったり寄り添って行った。
バスに乗り込もうとする友樹に、由子は声をかけた。
「会えなくて寂しいわ、元気で帰って来てね」
自然とそういう甘い言葉が口から出た。
振り向いた友樹は、愛おし気に由子の頭を撫でると、コートのポケットからリボンで巻かれた小さな包みを出して手渡した。
「誕生日おめでとう、由子」
胸がいっぱいになり、由子は思わず友樹の首に両手を回して、抱きつく。自分から唇をきつく押し付ける。
「愛している、友樹」
由子は友樹の耳元で、小さくしかしはっきりと、そう囁いた。
<バースデーバレンタイン 〜おわり〜>
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あらすじ
恋人同士の由子と友樹の誕生日は、バレンタインデー。
由子はサプライズをすることを決意し、バレンタイン前日、ハート形のチョコレートケーキを作った。
突然友樹の部屋に訪れた由子。
唇を強引に開かされ、友樹の熱い舌が由子の舌にきつく絡まってくる。
激しいディープキスに、由子の脳裏が真っ白になり…