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官能小説 始まりは雨
雨の日の恋
傘を打つ雨の音が美沙は好きだ。
雨が降れば傘をさす。傘をさせば、自分が隠れる。 恥ずかしがり屋の美沙は、雨が降ると 無理に自分を作らなくて済むので、ホッとするのだ。
会社帰りに、通勤路にある公立図書館に寄るのが美沙の習慣だった。 連日続く雨の中、今日も美沙は図書館へと向かう。
建物の入り口まで来て傘から顔を出すと、 誰かが立っていることに気付く。
あれは……。 美沙は慌てて傘で顔を隠した。 引き返すのは不自然だけど、 傘をさして建物に入るわけにもいかない。
こんな時、どうすれば良いのだろう……。
図書館の入り口に立っていたのは、戸田サトシ。 社内の女子の人気者だ。 ルックスが良く、仕事が出来て、かつ独身。
美沙は、傘の陰からもう一度そっと彼の方を覗きこむ。 彼の周囲に誰もいないなんて、会社では考えられないこと。 チャンス…… 普段は引っ込み思案な美沙の頭に、そんな言葉がよぎる。
傘を閉じ、サトシに戸惑いながらも近づく美沙。
「あの……」
サトシが美沙をチラッと見る。
「はい?」
「……戸田さんですよね?」
「そうですけど、えっと……」
「経理部の牧田美沙です」
「ああ……」
素っ気ない反応に美沙はがっかりして、サトシから目をそらす。
「雨、やみませんね?」
「調べ物があって寄ったら、出てきたら土砂降り。まいったな」
「じゃ、傘お貸しします」
「えっ、でも君が……」
「いいんです」
サトシに無理矢理傘を渡す美沙。美沙は、何をやっているんだろうと自分の行動に呆れながらも 後には引けず、そのまま雨の中に駆け出した。
あっけにとられるサトシ。
「待って!」
サトシが叫んだ瞬間、 美沙は滑る路面に足を取られ派手に転んでしまった。
慌てて駆け寄るサトシ。 美沙の細い脚に泥水が思いっきり跳ね、無残に汚れている。
「大丈夫?」
サトシは美沙の手を取り、腰に手を添えて軽々と引きあげた。
濡れた髪からしたたる雫が、美沙の頬をつたう。 その雫を、指で拭うサトシ。 美沙は驚いて、顔を伏せた。
本人は気付いていないが、 ずぶ濡れの白いブラウスから下着が透けている。 美沙を改めて見直すサトシ。 化粧気はあまりないが、色白でまつ毛が長く、 整った顔立ちをしている。 引き締まったウエストからヒップへのラインもしなやかで、 サトシは腰に添えていた手に、ほんの少し力を加えた。
そして、サトシは反射的に言った。
「このままじゃ風邪ひくよ。近くのホテルで休んで行かない?」
美沙は、伏せた顔を突然あげた。
「私、そんなんじゃありませんから……」
再び雨の中を走り去る美沙。 サトシは傘を握ったまま、茫然と立ちつくす。
そして、自分の心の中に 今まで感じたことのない気持ちが芽生え始めるのを感じていた。
小説のような恋愛
サトシにホテルに誘われた日の夜、美沙は自宅に戻り ベッドにもたれ掛かると、虚しさに襲われて 少しだけ、と自分に言い聞かせて泣いた。 自分を軽く見られたことと、彼の軽薄さに落胆したからだ。
一方サトシは、自分が発した言葉に激しく後悔していた。 美沙は、自分が今まで知り合った子のように 軽々と誘ってはいけない女性だった。
そんなこと簡単に許すはずがないのに…。 他のどの女性とも違うのに……。
それから数日後、美沙は避けていた図書館に久々に足を運んだ。 ドア付近で、ふいに「牧田さん」と呼びとめられる。 立っていたのはサトシだ。
無視して歩く美沙の後ろを彼もついてくる。
「なんですか?」
本を眺めながら、背後に立つサトシにたずねる美沙。
「どんな本読むのかな?って」
「……」
「お勧めは?」
美沙は一冊の本を取り出し、サトシに渡す。
「はる……こと?」
「春琴抄(しゅんきんしょう)。一人の女を一途に愛しぬく男の話。」
美沙は冷たく言い放ち去った。
次の日もサトシは図書館にあらわれた。
「読んだよ。難しいけど、なんか共感できたなぁ」
サトシの言葉は、美沙には意外だった。
その後も毎日、図書館でサトシに出会う。 もしかしたら彼は、 再会する前からここに通っていたのかもしれない。
その日、図書館にサトシの姿はなかった。 少し寂しい気持ちで図書館を出ようとすると、雨が降っている。
「傘、返すのが遅くなったね」
振り向くとサトシが傘を差し出している。 美沙が傘を受け取ると、彼は雨の中を走り去って行った。 唖然としながら、美沙は傘を開く。
「えっ…?」
驚きで声を失う美沙。
『アイシテル』
傘の裏に太マジックで書かれた幼稚な字を見て、 美沙はクスッと笑い、同時に瞳から涙が溢れた。
「傘に書いたラブレター……か」
「ロマンチックだろ?」
サトシと美沙は、ホテルのベッドに横たわっている。 その後、美沙とサトシは晴れて付き合うことになったのだ。
「君とつき合うことになるなんて……」
サトシは美沙の髪に触れ、キスをした。 美沙の唇を塞ぎ、緩やかに舌を絡める。 サトシの手は美沙の細い腰を這う。
スカートを脱がせると、ストッキングに包まれた美脚があらわになる。 うっすら筋肉の線が見える太ももに、すらっと伸びた長い膝下。 サトシは「おお……」と静かに感嘆の声をあげた。美沙を全裸にすると、手の平で執拗に肌の感触を味わうサトシ。
「恥ずかしいよ……」
それを聞き、美沙の秘部に指を潜り込ませるサトシ。
「あ……」
美沙をうつ伏せにし、彼は脈々と溢れ出る愛液を指ですくいあげる。 そしてトロみのある液で、 太ももからふくらはぎまでスーッと一直線に線を描く。
この甘美な蜜で、君の脚を濡らしてしまいたい……。 もはやサトシは、美沙に夢中だった。
脚とセックス
図書館が、もっぱらサトシと美沙の待ち合わせ場所となった。
「何読んでるの?」
本を読んでいたサトシの背後から美沙が話しかけた。
本を慌てて閉じるサトシ。
「こ、これ面白くないなぁ……」
そう言って本を背中に隠し、慌てて本棚に戻しに行く。
「変なサトシ…」
図書館の後は、近くのカフェで一息つくのが恒例だ。
「この後、どこ行く?」
「美沙の行きたいところ」
「もう!サトシはいつもそれなんだから」
美沙はむくれてそっぽを向き、足を組みかえた。
サトシは、組み直された足をぼんやり見る。 緩やかな弧を描くふくらはぎ……ぴんと伸びた細い足の甲……。
「サトシ?」
「えっ?」
「大丈夫?疲れてるの?」
心配そうな美沙。
「いや……」
サトシは、美沙の脚を見ていると どうしても美沙を自分だけのものにしたいという 衝動に駆られていたのだ… でも、美沙にそんなことが言えるはずはない。
食事をすませた後、ホテルで二人は体を寄せ合っていた。
「シャワー入る?」
美沙がたずねると、サトシが耳元で囁く。
「僕が洗ってあげる……」
泡のついた手で美沙の体を撫でるサトシ。
「艶が増した……」
「ケアしてるの……昔は自信なかったけど、
サトシが愛してくれたから自分が好きになったわ」
胸に手をまわすサトシ。
美沙の胸は、小ぶりだが形が整っている。 濃厚なキスを楽しんだ後、二人は体の泡を流しベッドへ向かった。
「脚を胸の上に乗せて……」
サトシは戸惑う美沙の脚を持ち上げ、 橋をかけるように仰向けの自分の胸の上に置く。
「今読んでいる本に、恋人の脚を愛する男が登場するんだ」
「それってさっき読んでた本の……?」
美沙の脚を持ち上げ膝の裏を舐めるサトシ。
「あっ……」
「ここは、意外と知られていない性感帯。舐めて欲しい場所を言って……」
太ももの裏に舌を滑らせ、美沙の秘部に辿り着くサトシ。
「そ、そこ……」
サトシは熱を帯びた美沙の蕾を唾液を含んだ口で包み、器用に愛撫する。 内ももに美沙の果汁が滴る。
「君の脚は芸術だ……」
太ももに顔をうずめ、しっとり濡れた肌に 頬をあてて歓喜の声をあげるサトシ。
「あたし…もう我慢できない……」
美沙はそう言って体を起こし、サトシを組伏せる。
「君に支配されてるね……」
「そう、あなたは私のモノ……」
美沙は温かな蜜壺でサトシを優しく包み、やがて奥深くで密着した。
体を美しく反らせ、腰を前後させながら身もだえる美沙。
「まだダメよ……」
サトシは、艶めかしい姿態が乱れ舞うのを 下から眺めながら必死に耐える。
「もう……」
胸を密着させ激しいキスの雨を降り注ぐ美沙。
「あぁっ……!!」
そして同時に果てた恋人達は、 軽いキスの後、幸せなまどろみの中へ沈んでいった。
<始まりは雨 〜おわり〜>
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あらすじ
ある雨の日。美沙は淡い恋心を抱いていた会社の同僚、サトシに遭遇する。
路面に足を取られ、転んでずぶ濡れの美沙は白いブラウスから下着が透けてしまっていて・・・