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官能小説 あなたを掴まえたい 前編
私…ゆるいの…?
“うゎ、けっこう激しいんだ…”
数日前の女子会で、葉子がみんなに薦めていた女性向けのアダルト動画に、ゴクリと唾を飲んだ。キッチンで、スカートの中へと恋人に顔を埋められている女性は、包丁を置いて自分で胸をまさぐっている。
葉子も含む仲良しの6人グループ。高校時代からの付き合いで、赤裸々な話も思い切ってできる唯一の仲間だ。中でも葉子は、10代の頃からアケスケに何でも話した。もう来年は30歳になるのに、その奔放さは全然変わらず「性分だね〜」と笑い合う。
彼女の影響で、私を含めるほかの5人も、エッチな話を打ち明けるようになったと思う。それでも、アダルト動画を「これ、いいよ」なんて薦めるのは、やはり今でも葉子だけだけれど。
「美味しい…。エッチな汁、どんどん溢れてくるよ」
「あぁ…もっと…かき回してグチャグチャにして…」
「こうやって?」
画面の中の男性は、スカートから顔を出して唇を軽く拭うと、ファスナーを下ろして一気にスカートを脱がせ、“グチャグチャにして”と言われた部分に指を沈めた。
「こうしてほしいんだろ?好きだもんな」
「いいっ…それ…もっと」
女性は、自分でキャミソールを脱いで、お尻を突き出しながら、白とピンクが絶妙に混ぜ合わされたような胸をブラからこぼれさせた。乳首をつまんでお尻をくねらせる女性の表情と、くちゅくちゅと響く音。そこに
「俺の手、もうびしょびしょだぞ」という男性の声が加わった時、私は思わずショーツの上に手を伸ばした。ジンジンと脈を大きくしていた敏感な豆粒から、すでに熱が放たれていたのか、じんわりと湿ったように温かい。
その熱を感じると、指はじっとしていられなかった。最初はゆっくりと優しくマッサージをするようにクリトリスとその周りの柔らかな花びらをほぐす。
すぐに、クリトリスに当たっている中指に力が集中していき、ジワジワと愛液の溢れが早まっているのが分かった。ショーツ越しに指が濡れてくると、さらに脚が開き、腰もうねり出す。
辛抱できずにショーツを脱いで、直接敏感さを増している豆粒に触れると、流れ出てきた愛液に包まれて、すっかりとろとろになっている。
画面の中では、「舐めさせて」と振り返った女性が、恋人の男性自身を頬張っている。
女性の髪をひと撫ですると、恋人は「我慢できない」と彼女を後ろ向きに立たせると、長い息を吐きながら挿入する。
「あぁぁ」というふたりの声とともに、私は中指を愛液の壺の中に沈めた。”熱い“と思うほどに、私のカラダは興奮している。少し腰を浮かせて姿勢を取り直し、壺の中の一番敏感なスポットを刺激する。全身にしびれと熱が広がっていき、カラダが絶頂を求めているのが分かる。
”あぁ、いい…。このまま…このまま…“
全身が熱い糸で縛られるように息苦しい…。この糸を切り破って解き放たれたい…。
自分自身のはぁはぁという息と、画面から聞こえる喘ぎ声、肌と肌のぶつかり合う音…。
私の指は、さらに激しく絶頂を追い求めていた。
「だめだよ…。こんなにキツいと、すぐいっちゃうだろ」
そのセリフに、私は急激に愛液の溢れも引いていくのを感じる。全身を縛る熱い糸は、瞬時に消えた。
“そんな言葉、言われたことない…”
自分の中に入っている指が、スルリと、あまりにも簡単に抜け落ちるように思えた。
かろうじてではあるけれど、まだ20代。でも実は、もう何年か前から、膣圧が低いんじゃないかと気になっている。だから、締まるとかゆるいとか、そういう話にはなんだか敏感になってしまっていた。
恋人の新島隆は、私よりも3歳年下。セックスに不満がある素振りは見せないけれど、あからさまに言葉や顔に出すとは思えない…。
旅行会社に勤務している私は、新婚旅行のプランを立てることも多い。
書類に『山下リコ』と自分の名前を書き込みながら、自分もいつかこんなふうに…と胸が膨らむことも少なくない。
“でも、このカラダじゃ…”
最近は、仕事帰りにそんな思いがふと頭をよぎることもあった。
“隆は、本当は不満なんじゃ…”
“やっぱり、私ってゆるいのかな…”
自分の事なのに、どう確かめていいのか分からない不安がいたたまれなくて、動画を停止させた。
葉子の告白
前回の女子会から1週間。
普段よりも早い再会が嬉しくて、みんなお酒が進んでいた。
そしてまた、葉子のアケスケな話を聞いていた。
でも今回は、ちょっと真剣…。葉子が膣トレをしたという話…。
正直私は、最初に「膣圧」という言葉が出たとき、ギクリとした。聞き役に徹して黙ろうと思った。
でも思わず「それで、どうしたの?」と身を乗り出していた。
なぜなら葉子が、「膣圧…」という言葉の後に、「気になっちゃって」と続けたからだ。
彼女の恋人は、15歳年上で40代半ば。数か月前、セックスの最中に中折れをしたのだそうだ。彼は疲れが原因だと言っていたけれど、葉子としては自分の締まりが悪いのではないかと、気になったのだという。
(葉子も同じなんだ…)
妙な安堵を感じていると、「葉子も、そうなんだ」と隣で里奈がつぶやいた。
「うそ!?里奈も?」という葉子の言葉に続いて、みんなが苦笑いと照れ笑いが混ざった顔を見合わせた。
「膣圧って、気になっても“どう?”ってきけないよね」
「”締まる“とか、言われたことないし!」
穴の開いた風船から空気が音を立てて抜け出すように、みんな口々に不安のような諦めのような言葉をこぼした。
「みんな、そうだったんだ…」
ため息混じりの私の言葉に「リコ、深刻〜」とみんな笑ったけれど、その笑顔には安心の色が漂っている。
「で、これを試してみたんだよね」
おもむろに、葉子が不思議な形のピンク色の物を取り出した。
「気にしてるだけじゃ、何も変わらないでしょ?」と言いながら、パステルピンクのそれを手に乗せる。
「何?それ?」
何人かが同時に口にする。それは、膣圧をトレーニングするグッズなのだそうだ。ブドウが2粒つながったような形のそれが、どうトレーニングに使えるのかよく分からないけれど、葉子は得意気な顔をしている。
「これを使ってトレーニングして、しばらくしてから、彼、元気になったんだよね。疲れてても!」
女子会からの帰り道、葉子の言葉が、脳裏に甦る。でもその言葉は、みんな同じという安堵感の中に消えてしまいそうにもなった。
―――翌日。
「リコ…すごいヌルヌル…いれたい」
私の真ん中から口を離すと、恋人の隆は覆いかぶさってきた。トロトロと溢れる愛の壺に、ゆっくりと隆自身がおさまっていく。
「あぁぁ、ほしかった…」
「俺も」
彼は、優しく目を合わせて口づけると、少し眉間にシワを寄せて腰を前後に動かし始めた。
上体を起こして、私の胸に手を伸ばす。その先端の突起を軽くつまみ、微笑みながら腰をさらに深く沈めてくる。
「んん…」
私は、身をよじりたくなるような快感の波が行き来し始めるのを感じていた。
「きもちいい?」
目が合った時、思わず尋ねてしまった。昨日の葉子の話が、やはり頭の隅から離れない。
「もちろん、すごく」
隆は、まっすぐに目を見たまま、表情も声も優しく囁いた。
(でも…。“締まる?”は、やっぱり訊けないな…)
「明日から3週間、頑張ってね!」
オーガズムの余韻が残る隆の腕枕の中から、首筋にキスをする。 イベント会社に勤務している彼は、大きなイベントの前になると、数週間デートができないこともある。
最初の頃は、それが寂しかったけれど、回数を重ねるごとに、彼を応援する気持ちが深く根付いていった。
それはきっと、大きな仕事が終わった後の隆の表情が、一段と輝くからだろう。
「寂しい思いさせて、ごめんね」
ギュッと抱き寄せてしばらくすると、隆は寝息をたてはじめた。
きっと彼はまた、3週間後、今までで一番大きく見える。一番光って見える…。
私は…、私は、どうだろう…。
モヤモヤとした思いで、まだ快感の余韻が残っている愛の壺を、締めてみる…。
(締めるって、これ…?違うのかな…。分からない…)
私は、目の奥にジワッと涙が生まれているような気がして、ぎゅっと目を閉じた。
この自分のままで、3週間後に隆に会うのだろうか…。
そう考えると、情けないような焦りのような、行き場のない感情が湧き上がる。
(このままじゃ、ダメだ。ダメというか、…嫌だ)
腕枕を抜け出すと、私は、枕元のスマホに手を伸ばした。
“近いうち、会えるかな?”
葉子にメッセージを送り、奥歯を噛みしめて、頭まで布団をかぶった。
不安が…虚しさに
恋人の隆が大きなイベントの仕事で、3週間デートができない。
もちろんそれは、寂しい。でもそれ以上に「変わらなければ」という気持ちが強かった。
その気持ちは、半分は前向きなやる気、そして半分は…、年下の生き生きとしている恋人にフラれたくない切迫感。それから、自分の膣圧を確かめたい思いも、少しあるかもしれない…。
ゴチャゴチャと考えてしまう頭を大きく左右に振って、私は目の前にある箱に手を伸ばし、
「今日から、膣トレ、するぞ」と小さな声で宣言した。
この箱の中には、膣トレグッズの『インナーキュート』が入っている。
数日前、膣トレを成功させた友達の葉子に、思い切って「あのこと、教えて」とお願いして、早速購入した。
緊張しながら箱を開けて、中にあるインナーキュートを取り出し、さらに緊張しながら膣の中に収めた。
「ボールが2個つながってるから、最初は1個、慣れてきたら2個入れるんだよ」という葉子の言葉を思い出して、まずは1個。
(これで、締めるのよね…)
脚のつけ根に添えていた右手を離してみる。
「あれ…」
思わず、声が出た。膣の中に収まったはずのボールが、ソロリソロリと抜け落ちてくる…。
(あ、これを締めて掴まえるんだ…。あれ、こうかな…。あれ…どこに力が入ってるんだろう…)
そんなことを考えているうちに、インナーキュートは、ポトリと音を立てて床に落ちた。きっと、なんてことはない音だ。でも私の耳には、突き刺さるように鋭く、心に穴を開けるほどに重い音だった。
さっきまでの不安は、一瞬にして虚しさと悲しさに変わった。まるで、ペンキが缶から一気にこぼれて、それまでの色をすっかり隠してしまうように。
(私…、やっぱり緩かったってこと…?)
あまりの虚しさに、全身のどこにも力が入らない。ぼんやりとした頭で床に落ちたインナーキュートを拾い上げ、傷ついた心をごまかすように、必要以上に勢いよく水を出して洗った。
「私、全然ダメだと思う…」
虚しさも針が振り切れたのか、それとも、隆と会えない間に…という3週間という1つのリミットに震えていたのか、私は、翌日葉子を食事に誘っていた。
「何が?」
お気に入りのサラダに手を伸ばしながら、葉子がこちらを向く。
「あの…ほら、トレーニング?」
意味もなく語尾を上げて返事をする。
「あー、どうだったの?」
あっけらかんというか、無邪気というか…。葉子はやはり質問もアケスケで包み隠さない。
「うーん、…落ちた」
私もサラダを小皿に取りながら、目を合わせずに苦笑いをした。前の晩の、鋭くて重い音を思い出すと、喉の奥がクッと詰まるような苦しさがこみあげてくる。
「やっぱり?」
葉子の意外な反応に、私は思わず彼女のほうを向いた。
「私も最初、同じだったよ!さすがに私だってプライドあるからさ、みんなの前で“ポトッて落ちた”なんて言えないけど。でも最初は、ボールを1つ入れただけで、すーって重力に任せて落ちてきちゃったんだよね。」
「なんかさぁ、もう虚しいんだけど。それよりも、とにかく悔しくて!ボールが2つあるのに、1つでこのザマなんて、悔しいでしょ?それで、とにかく頑張った。“今日は何秒もった”とか記録つけたりね。あと、布団の中で横になってボールを入れて、外からストラップを引っ張ったり。これは、重力に負けて落ちることがないから、虚しくならないんだよね。」
「まぁ、とにかく続けてみたんだ。そしたらね、ある日、ふっと変わるの。それまでも、ちょっとずつ掴まえらえる時間が長くなっていくんだけど。あるとき、“あ、これ!”って、まさにカンを掴むのよ!」
涙を拭きながら、葉子の目を見て頷きながら、鼻水をすすりながら聞いていた話を、何度も何度も頭の中で繰り返した。
―――それから、2週間。
なんとなく、掴める感覚がある日があったり。またよく分からなくなったり…。波はあるけれど、少しずつ、コツをつかんできたように思う。
そして、「変わりたい」という気持ちは、少しずつでなく、日に日に勢いを増していった。
「あ…、こ…これ?」
膣トレを始めて、数週間。葉子の言っていた「あるとき、変わる」というのは、…これ?
「掴まえてる…よね」
自分しかいない部屋で、誰に確かめるわけでもない言葉が出た。
インナーキュートを抜いて、もう一度入れてみる。
得体のしれない心地よさ
「やっぱり…」
また誰に確かめるでもない声が出る。
キュッキュッとリズムを作って掴んでみる。ギューッと引き上げるように掴んでみる。
…できる。…できた…のかな。
恋人の隆とのデートまで、あと1週間を切っていた。膣トレを始めてから、会えない寂しさよりも「次までに変わりたい」という想いが強かった。それは、緊張感でもあったのだろうか。今、膣トレの成果を少し実感すると、隆への愛おしさがこみあげてくる。上手にできた料理を早く食べてほしいときのように、甘いソワソワが胸で弾けていた。
(そういえば…)
葉子が「慣れてきたら、使ってみるといいよ」とバイブ機能のことを言っていたのを思いだした。
(これ…だよね)
リモコンのボタンをカチッと押す。
ウィィィ…。
インナーキュートが、カラダの中で震えた。
一瞬、全身が緊張した後、腰が引ける。
ゾワゾワと、得体のしれない波が、腰から全身に広がっていく。
得体はしれない…でも、心地いい。
得体はしれない…でも、止めたくない。
私は、細くて長い息をつきながら、ソファに座り込んだ。
お尻がソファにつくと、いっそう振動が響く。
その振動に手を添えるように、両手でウエストから太ももにかけて撫でる。
「あぁぁ」
そんなつもりはなかったのに、撫でられる太ももが心地よくて、息が温度を上げる。
だんだんと、太ももの外側を撫でていた手の平が、内ももへと分け入った。あまりにも素直に開く2本の脚に、興奮している自分を知らされて、さらに高揚する。
両手が、吸い寄せられるように中心へと近づく。
ふたつの肉の花びらは、その内側からの振動で、マシュマロのように柔らかくなっている。そっと指を這わせると、温かく包まれるような快感がジワッと湧いてきた。
「はぁぁ…ぃぃ」
そっと撫でているだけなのに、内側からの振動とあいまって、ひと撫でごとに大陰唇が敏感になっていく。
(ここって、こんなに気持ちよかったの…)
徐々に、マシュマロの内側に隠れている快感の粒が、ムクムクと、大きさも敏感さも増していく。
「ダメ…」
口にしながら、私は、左右のマシュマロで快感の粒を挟んだ。パチンとブドウの皮が弾けて果汁に濡れた実が飛びだすように、快感の粒が瞬時に目覚めた。
その弾けが体の芯を伝って脳に届くと、もう止まらなくなってしまった。
両手の指先でマシュマロがつぶれるくらいに快感の粒を挟んで、こねる。
マシュマロも、その中にある粒も、決して壊れないように。でも、果てしなく執拗に。
体の内側からくる振動が、絶妙な和音を奏でて、全身の細胞を何倍にも敏感にしていく。
無意識に、左手はインナーキュートのストラップ部分に伸びていた。右手だけで左右のマシュマロを挟む。
ストラップを軽く引っ張る。
ギュイン…と音の出そうな快感が、カラダの内側に響く。壁の刺激される部分が少しずれるだけで、こんなに反応する…。
クイックイッとストラップをリズミカルに引っ張りながら、右手はマシュマロの上を弧を描くように踊る。
(あぁ…きそう…)
欲望の渦が、体の真ん中ですべてをすいこみ始めていた。
カラダの壁がインナーキュートをキュッと吸い上げる。
渦の巻きこみがさらに激しさを増す。
(何これ…なんか…いつものオーガズムと…違う…。中って…こんなに、きもちいの…?)
さらに、渦の奥深く深くへと快感とインナーキュートを吸い上げようとするカラダに、息も声も荒くなる。
バイブレーションの響きと、溢れる愛液のくちゅくちゅという音に、膝がガクガクと震えて、全身にあらがいようのない力がこもっていった。
「だめ…いく…っ」
膝が小刻みに暴れて、暴れて、暴れて、…脱力した。
ぐったりとソファにもたれて、息を落ち着ける。
オーガズムの渦へと吸い込まれた後も、カラダは、インナーキュートを掴まえていた。
自信なんて…もてない
「美味しい!やっぱ、リコのコロッケ、最高だな」
イベント会社に勤める恋人の隆とは、大きなイベントがあるときには数週間会えなくなることも少なくない。今日も3週間ぶりのデートで、彼の好きなメニューばかりを並べている。
満足そうに、ニコニコしながら箸を進めている彼を、私は半分心から嬉しい気持ちで、半分はそわそわとしながら眺めていた。
(私、ほんとに変われたのかな…)
前回のデートの後から、彼には内緒で膣トレをしてきた。数日前、その成果が出た…と思っていたけれど。
いざこうして隆を目の前にすると、成果の実感は、すべて泡がぱちぱちと弾けるように消えていく…。
「仕事してたら3週間ってあっという間だけど、リコのこと考えると3週間ってすごい長いんだ」
キッチンで食事の片づけをしている私を「我慢できない」と抱き上げてベッドに連れて行き、エプロンからワンピース、下着まで、流れるように脱がせながらあちこちにキスをして、ふたりともがすべてをさらけ出した姿になったとき、隆は私をギュッと抱き寄せた。
彼の肩に顔を乗せると、うなじのあたりから彼の香りが鼻の奥に染み込んでくる。
チュッと音を立て、隆の首筋に吸い付く。彼も、同じように私の髪を掻き分けて首に舌を這わせた。
「リコ…いい匂い」
首筋でスーッと音を立てて息を吸いながら、右手を私の乳首に転がし、左手を愛の泉へと伸ばした。
クッと泉の中が、瞬間、緊張するのが分かった。
(何も変わってなかったら…どうしよう)
「あぁ、リコ。我慢できない」
首筋から唇を離すと、思い切り激しいキスを数秒間して、彼は私の脚のあいだへと顔を埋めた。
クリトリスを這う温かい舌の湿りに、思わず、全身の力が抜けていく。
「あぁぁ、隆…して…して…」
思わず本音を吐きながら、腰を押し付けて、クリトリスと彼の舌を密着させた。
「リコ、今日はすごく正直だね。ほら、ここも、欲しかったって顔してる」
舌先でチロチロとくすぐるによう動きを変えて、彼は上目遣いに視線を絡めてきた。
「あぁぁ…だめ…だめ…それしたら…きちゃう…」
隆の舌先は、私のクリトリスを猛スピードで満たし、弾けさせる力を持っている。
「いいよ…このまま、いって…」
「でも…でも…」
「いいから…。ほら、こっち見て。俺の顔みて、いってよ」
彼は執拗に私の視線を追いかけた。
「あぁぁ…ほんとに…だめ…に…なっちゃ…うっっ」
眉間に力が入り、視線を泳がせるのも難しくなる。
「ほら、我慢しなくていいから。あぁ、いきたがってる。いきたがってるよ、リコのここ」
クルクルと、舌先が小さな粒を弄ぶように転がす。
「隆…ぁぅっ…いく…い…くっ」
転がされる粒が、全身に果汁をまき散らして染み込ませるように弾ける。
ビクンと全身がうねって、隆の頭にしがみついた。
「すごく、おいしかった」
息が落ち着いた私に覆いかぶさって、隆はまた軽くキスをした。
「ねぇ、俺、もう全然待てない…」
私に覆いかぶさりながら、切ない顔をして、彼は私の中に忍びこむ。と同時に、今までにないものを泉の中に感じた。
(今まで、こんなにリアルに、隆自身を感じたかしら…)
泉の壁が、彼自身に密着していく。その感触は、抱きしめられているような、抱きしめているような。溶けていくような、溶かされているような…。
「あぁぁ…隆…いい…ほしかった」
「俺も…。ずーっと、ほしかった」
深く沈みこんでは、切なく引いてく…。そしてまた、深く…。数週間ぶりの愛おしいつながりと、これまでと違う彼自身の感触に、私はうっとりとどこかに落ちていきそうで、慌てて彼の背中にしがみつく。
「ねぇ、リコ…」
「ん?」
「なんか、いつもと違う…リコの中…」
ドキッとしたのか、ギクッとしたのか、よく分からない心臓の跳ね返るような鼓動と共に、彼の目を覗く。
「リコ。なんか、違うよ。すごく…いい。吸いついてくる…」
私は、彼の目を見つめながら、幸せだった。
(気づいてもらえた。ちゃんと、変われた。喜んで…もらえてるんだよね?)
いろんな想いが交錯しながら、きっと私の頬は、緩んでいた。
「どうして笑ってるの?リコ、何したの?」
しばらくじっと視線のキスを向けて、「秘密…」と、私は笑顔を大きくした。
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あらすじ
ギリギリ20代である山下リコは友人から教えてもらったHな動画を見ながらオナニーをしていた。
あと少しで絶頂にとどきそうな瞬間、動画から聞こえたある言葉でふと我に返る…
もしかして私の膣ってゆるいの?