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官能小説 今夜は私から 1話

先生と私

「‥‥今日は少し遅くなるから、夕飯はいらない。」

玄関で靴を履いて振り返り、先生は言った。

「先に寝てていいからな。」

そう言って先生は、私のおでこにそっとキスをおとす。

「‥‥もう一回っ!」

私がそうねだると、彼は黙って私のおでこにまたキスをしてくれた。今度は少し長めに。

いつもしかめっ面で無愛想に見えるけど、実はとても優しい私の旦那様。

先生の背中を見送った後、私はさっそく家事に取り掛かる。

夏目ひより23歳、専業主婦。

12歳上の正臣さんと結婚し、早3か月。

出会いは私が小学生の時。彼は私の家庭教師をしていた。その頃から私はずっと”先生”と呼んでいる。家が近所だったから、家庭教師の時間以外でもよく顔を合わせていた。

先生が家庭教師になる前、近所で見かけるだけの存在だった頃は、『いつも不機嫌な顔のお兄さん』、=常に不機嫌で常にイライラしてる怖い人、という印象しかなかった。

けど、先生をしてもらってからその印象は変わった。

そういう顔なだけだった。

怒られたことなんて一度もないもの。常に落ち着き払っていて、クールで優しい人だ。

私はそんな先生が大好きで、小5から一途に想い続けてきた。年の差や私が未成年であるせいか、私が高校生になっても先生は中々付き合ってくれなかった。

だから、まず大人になろうと思って、私は高校を卒業してすぐ就職し社会人になった。

これで半分大人。

そして私は20歳を迎えると、もう大人ですよ!と先生に何回目かの告白をした。

先生は、年が近い男の方が気が合うとか、周りに年の差を色々言われるぞとか、考え直せと言わんばかりに色々言ってきたけど、こちとら小学生の頃から思い続けてるんだから、全部分かり切ってる今更な話だ。

この告白を最後に先生はOKしてくれた。

今じゃめでたくゴールインして、幸せな結婚生活を送っている。

けど‥‥‥‥‥‥‥

ちょっと欲求不満。

Hは適度な頻度で先生から誘ってくれる。

そろそろ寝ようかと一緒にベッドに入った時に、「‥‥するか?」と一声かけてくる。私は待ってましたと言わんばかりに一つ返事をし、そのまま情事へ‥‥‥。

その「するか?」の一言で始まるHに、最近ちょっと物足りなくなってきている。

レス気味の人からしたら、彼氏や夫の方から誘ってくれているんだから良い事じゃないかと、羨ましい悩みに聞こえるだろう。

けど、たまには前置きなんてなしに雰囲気や勢いでとか、唐突に襲われてみたい。

それとも先生の年代は、Hする時は律儀に「するか?」と聞くのが当たり前なのだろうか。

これってジェネレーションギャップ?

いや、例えそこにギャップがあったとしてなんだというのか。

今年35歳になる先生にも若い心は持っていてほしい。私も若いながらにもっとドキドキしたい。その為にはいつものHの流れを変えなければ。

私から誘ってみるのもありかもしれない。

勿論、「やるか?」なんて聞かないけど。

こう、いい感じの雰囲気にして私を襲わせる方法はないものか。

普段から先生に甘えている私に今更何ができるだろう。2人家にいる時は、ずーっと先生にべったりの私。私の方から抱きついたりキスしたりしても、いつもと変わらない『甘え』になってしまいそう。

どうしたものかと考えていると、私はある物を思い出した。

一通りの家事を済ませた後、私は棚から例のものを取り出した。

それは、夜の営みに使ってねと結婚祝いに友達からもらったコスメセット。

包装を取ると、中から可愛らしいスティックと小瓶が出てきた。

キスされたい…

「ヌレヌレ・ラブリーキッス‥‥唇の美容液と、リビドー・ロゼ‥‥これは香水‥‥」

私はそれらを手に取り、添えてある説明書と見合わせた。

『キスしたくなる唇』では終わらせない。

舐めて、絡めて彼が豹変ーーーー

「豹変‥‥!?あの普段クールな先生も、豹変しちゃうのかなぁー?」

年の差で悩みを抱える夫婦がキスを重ねる

なんて面白半分に説明書を読んでいた。

『言葉にできない感謝の気持ちをキスに込めて』

この美容液に使われているベリーのフレバーには、感謝を込めるという意味があるらしい。

奥が深い‥‥なんてロマンチック!

キスはしょっちゅうだし、『好き』や『愛してる』なんて言葉、私は日常のように使ってしまっている。

この美容液でいつもと違うキスをして、先生に感謝や愛を届けてみるのもいいかもしれない。

続いて、香水の方に目を落とした。

『抱きたい』と本能で感じる香りーーー

これをつければ、先生も「するか?」なんて前置きなしに襲ってきちゃうかもしれない。

『彼が豹変してしまう香り』と書かれている。

豹変する香りと、豹変する唇。

いつもと違う私を演出するには、ちょうどいいアイテムだ。

私はさっそく、今夜にでも使ってみようと思った。

→NEXT:先生の反応は…?!『今夜は私から 2話』

あらすじ

小学生の時の家庭教師の先生、正臣と付き合っているひより。12歳差の夫婦生活は順風満帆だったが、ひよりにはある悩みがあって…。

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色々なジャンルの小説家を目指しています。
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