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官能小説 天使の羽 2話(愛撫をされる小説)
愛撫をされる小説〜シーツに残った熱
舞が目覚めると健志の姿は無かった。横には、もう1人分寝ていたシーツの乱れがある。
昨夜、真にドタキャンされ酔って帰ってきた。
途中、健志に支えられここまで来て…。突如、昨夜の健志の感触が蘇る。温かい胸板に頬をつけた。あまりの優しさに、私はもしかしたら泣いたかもしれない。
時計は、午前11時をまわっていた。
土曜だけど、健志はきっと仕事をしている。差し入れのサンドイッチを急いで作り、舞は、下の階にある健志のオフィスへ急いで向かった。
空回る想い
オフィスの前で深呼吸をし、中を覗き込む。
スタッフはみんな休憩中だろうか。今なら2人で話せる、と意を決して扉を開けた。
「あぁ舞か。今日も差し入れ?」
いつもと変わらない健志の様子に、舞は拍子抜けした。舞は、結局何も言えないままオフィスを出てしまった。
その後も、差し入れを作っては何度か顔を出したが、依然として健志の様子は何も変わらない。
舞の気持ちは、空回りする一方だった。
優しい愛撫
そんなある日、真から電話があった。
今更…と、舞は鳴り続ける電話を無視する。前は、この瞬間には飛んで喜んでいたのに。あっさり真の電話を無視できる自分に驚いた。
すべては健志のおかげ…。
なのに、その健志のことで、舞は再び悩んでいた。この想い、どうしたらいい?
場面はおぼろでも、健志の感触を体が憶えている。筋肉のついた腕、締まった胸板、骨ばった広い肩幅、肩からのびるキレイな首筋…。
そのすべてに、今は触れたいと思う。
キスは強引だった。
こんなに色っぽい唇だったのかと、あの時初めて気づいた。舞の口を塞ぎ、熱い欲望を容赦なくそそぎこんできた健志。思い出すと、じんわり下腹部が疼き出す。
節の目立つ大きな手で舞の顔を包み、長い抱擁をし続けた健志。健志は熱烈なキスを浴びせたその口で、胸も愛撫し始める。
舞は自分の指を舐め、健志の唇に見立てたあと、胸に這わせる。
「ううん…」
健志の湿った唇が、突起し始めた敏感な乳首に触れたようだった。
片手で腰を強く抱き、片手でゆっくり脚を広げる。まるで健志にそうされているかのように…。
健志は舞の小さな蕾にも唇を這わせ、唾液で湿らせる。止めどなく湧き出る隠微な蜜の源泉に、舞は自分の指を入れる。健志が入ってきた瞬間を、しっかり思い出す…。
あの時、健志は優しく愛情を注ぎ、傷ついた私を癒してくれた。健志と繋がっている幻想を抱くと、世界が白い靄に包まれ始める。
快感…そして幸せが溢れてくる…。ふわりと体が宙に浮いた気がした。
「あぁぁ…」と深く息を吸い込み果てる。
そうだ、健志に抱かれた時、私は確かに飛んだ。真という檻の扉を開け、健志は私を自由にしてくれたのだ。