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官能小説 天使の羽 3話(天使のような恋人)
天使のような恋人〜伝えたくて…
健志が好き…そう思ったらいてもたってもいられない。
舞はシャワーを浴びると、真っ白なワンピースを着て健志のオフィスへ向かった。白は、曖昧だった気持ちを整理した証。
下の階にあるオフィスの前で、深く深呼吸をして部屋に入る。
「健ちゃん?」
健志はビクッとして、机から顔をあげる。
「話したいんだけど、いい?」
健志は、少し間を置いてから「中入れば?」と舞を招き入れてくれた。
告白
「コーヒー飲む?」
健志は立ち上がると、舞をじっと見つめた。
「あれ?なんか違うな。…そっか、白い服! 舞はいつも黒ばっか着てたからな。白のほうが似合うよ」
真が好きだというので、振り向いて欲しい一心で黒ばかり着ていたっけ。
すると、ふいに舞の携帯電話が鳴りだす。…真だ。
深呼吸をして電話に出ると、真は一方的に話し続けている。舞はもう一度大きく深呼吸をすると、真にサヨナラを告げた。
「あのね…私好きな人ができたの。だから、もう真くんとは会えない。」
舞は、それを言い終えると携帯をパタリと閉じた。
答えを求めるように、健志を見つめる舞。
「…それって俺への告白?」
舞はゆっくりと頷く。
「言うの遅いよ」
そう言うと、健志は舞にネックレスを首にかけてくれた。
ペンダント部分に羽根をモチーフにした銀の細工がついている。
「羽根?」
「舞だけにね。高く舞って羽ばたけるように」
舞の目に涙が滲む。健志が舞を優しく抱きしめ、2人は唇を重ねた。
羽が舞う時
オフィスの奥にある、健志の自宅スペースに初めて舞は入った。
照れているのを悟られないように、舞は健志に背を向ける。すると健志は、小さな舞を後ろからそっと抱き締めてくれた。
「健ちゃん大好き。ありがとう。」
じゃれながら2人は色々な場所にキスをし合った。
「舞って柔らかいな。ちっちゃくてフワフワしてて天使みたい」
「じゃあ、私は健志ちゃんの天使だね。羽根も貰ったし」
健志は優しく微笑むと、舞の背中に唇を這わせた。そして、背中からヒップ、太もも…と順に愛撫を続ける。
震える舞の柔らかい太ももから、一筋の愛液が漏れ出す。それを指で掬いつつ、健志は無骨な指先で舞の園へ分け入る。
「すごいよ……舞」
熱い液が次々に溢れるのを感じた舞は、奥の方が疼いてきた。
「早く健ちゃんと繋がりたい…」
舞は自ら乞い、健志に強く抱きついて彼を受け止めた。
小柄な舞は、繋がった瞬間に身震いして「あぁ……」という歓喜の声を漏らした。
健志は舞を抱え込み、静かに前後に揺れる。健志に突かれるたび、舞の心に果てしない空間が広がる。
以前にそうしてくれたように、健志が私を解放してくれている。
高まり続ける快感……。そして、心拍数がマックスに達した時……ふわりと宙に浮いたように舞は感じた。
健志は、仰け反った舞の体をそっと受け止め、舞が果てるのと同時に、解放感を感じていた。
そして、2人はふわふわ浮くような感覚の中、ゆっくりとキスをし、深い眠りについていった。
<天使の羽 〜おわり〜>