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官能小説 私だけの、キミでいて。 2話
いつもと違う私
★作品について
この作品は、小説サイト「ムーンライトノベルズ」と合同で開催した、「ラブグッズで熱く感じる小説コンテスト」の大賞作品です。
「……なんか今日、いつもと雰囲気違うね」
「え、そ、そうかな?」
航くんとデートの日。
優里にもらったラブコスメをつけて出かけたら、なんとなく気づいてもらえたみたいで、心の中でガッツポーズする。
「うん、……香苗さんの職場って、男も多いんだっけ?」
「男の人?まあ、それなりにいるよ?」
「……なんかやだなぁ。心配」
そう言って少し口を尖らせた航くんに、手を絡められる。
(え……もしかして、ヤキモチ?)
「航くん?大丈夫だよ、私モテないから」
「…それでも俺は心配なの」
顔を赤くしたそう言う彼に、ドキドキが止まらない。その日は一日中、手を繋いでデートをした。
だけど、幸せなデートはあっという間に終わってしまって。今日もまた、何もせず帰ってしまった航くん。
(私……いやらしいのかな)
不安になるけど、そんな気持ちを抑えるように恋猫に手を伸ばす。
さみしいけど、自分磨きの時間にしよう。
最近は、自分の感じるところも把握してきたし、ナカもちゃんと気持ちいい。
航くんとエッチしたら、どうなっちゃうんだろう……?
次のデートは、…誘ってみようかな。
恋猫のおかげで、少し自分に自信が持てるようになってきた私、だったけれど。
まさか、航くんと優里がふたりで会っているのを見ちゃうなんて……。
親友とカレの仲
次のデートに着ていく服を新調しようかな、と思って仕事帰りにショッピングにきた私。
だけどそこで偶然、航くんと親友の優里がふたりで歩いているのを見てしまった。
ふたりとも、スーツのままで、私と同じく仕事帰りだってわかる。
……私も入れて三人で会ったことは何度かあるけど、連絡先知ってたんだっけ。
何、してるんだろう。
買い物? デート?……これって、浮気?
仲よさそうに話す二人は、レストラン街もあるショッピングビルに入っていった。
なんとなく、追いかける気にもなれなくて。服も買わず、そのまま家に帰った。
視界の端に、恋猫が入る。
優里は、どんな気持ちでこれをくれたんだろう。もしかしたら、トレーニングの成果も出せないまま航くんとはお別れしちゃうのかな。
まさか優里、恋猫のこととか航くんに話してたらどうしよう……!
「週末、会えますか?」
そんなメッセージが航くんから来ていたけど、何を言われるのか怖くなった私は逃げるように布団に潜った。
家にやってきたカレから…
どんなに嫌な気持ちでも、日々は回って。連絡しないまま迎えた週末、玄関のチャイムが鳴った。
のぞき穴の向こうには、
(ウソ、航くん……??)
少しふてくされたような顔の航くんが立っていた。
いつもは絶対、「これから行きます」って連絡してからくるのに。連絡、返してないのは私だけど。
別れ話かもしれない。
でももう、逃げられない。
おそるおそる玄関を開けると、……目の前が、真っ赤になった。

……バラの花?
「え、航くん……?」
視界いっぱいに差し出されたのは、たくさんのバラの花束。
何本あるのかなんて、一目では数え切れないくらい……
「108本あります」
聞くより早く、航くんがつぶやいた。
…真っ赤なバラの花束が、108本。これって。
「香苗さん、……俺と、結婚してください」
⇒【NEXT】「……気に入んなかったら、すみません。でも俺、香苗さんのことが好きです。」(私だけの、キミでいて。 最終話)
あらすじ
友人からもらったラブコスメをつけデートした日、今日はカレの反応がいつもと違う。
もしかしたら今日は…と思ったのも束の間、今日も何もせずに帰ってしまったカレ。
寂しい気持ちを抱える香苗は…