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官能小説 私だけの、キミでいて。 1話
プロローグ
★作品について
この作品は、小説サイト「ムーンライトノベルズ」と合同で開催した、「ラブグッズで熱く感じる小説コンテスト」の大賞作品です。
付き合って三年の年の差カップル、香苗と航。
年下の彼に釣り合う女性になりたくて服装やメイクを頑張る香苗だけど、最近航とのエッチが減っている気がして……。
自分の体型の変化を意識し始めた香苗は、付き合いたての頃のように航に求められたくて、「さくらの恋猫」を使って「膣トレ」を始めてみるけど……?
誕生日当日の二つの気持ち
「誕生日おめでとう、香苗さん」
私の前で微笑んで、シャンパンのグラスを傾けるのは、彼氏の長瀬 航くん。
今日は私・藤井香苗の29回目の誕生日で、航くんはお祝い、と言ってお洒落なレストランを予約してくれた。
「ありがとう、航くん」
テーブルの向かい側に座る私の彼氏は、3歳下。
20代も半ばを過ぎて、スーツ姿も様になってきた、と思う。
対する私は、もうすぐ30。世間一般でいう「オバサン」の部類に入りかけてきた……って自覚してる。
前の職場で出会った航くんと付き合い始めたのは26のときで、そのときはまだ彼と結婚、なんて考えてなかったけど……、最近は正直、少し焦りもあるんだよね……。
大人っぽい表情の中に、まだあどけなさも残っている航くん。
そんな彼と並んでもおかしくないように…せめて外見だけでも!と思って服装やメイクは気合を入れてみたりして。
「香苗さん、コレ」
「わぁ……! ありがとう、これ、覚えててくれたの?」
「うん、香苗さん、ずっと見てて気に入ってたみたいだったから」
彼がくれたプレゼントは、前に二人で買い物に出かけたときに私が一目惚れしたネックレス。
値段も覚えてるけど……結構お高いものだったはず。嬉しい、とても嬉しいし、幸せ。
……なんだけど、どうしても。
「指輪が欲しかった」って気持ちは、否めないよね……。
そんな焦りとは別に、もう一つ、私には気になることがあって。
「航くん、ごちそうさま」
「いいえ。喜んでもらえて、よかった」
「うん。……今日はこの後……」
「ごめん、俺、明日の朝早いんです」
申し訳なさそうに眉を下げる航くんに、大丈夫だよ、と笑って返す。
私が転職してから、航くんとの休みは合わなくなった。
それでも、時間を見つけてこうやって会っているし、何の問題もないんだけど。
……最近、エッチの回数が減った気がする……。
泊まりの頻度自体が多くないから、仕方のないことなんだけど、それでも。
私に魅力がなくなった?とか、
まさか、他に好きな相手が?とか。
悪いように考えてしまうあたり、私も歳をとったみたいです……。
「また連絡するね。香苗さん、おやすみ」
「うん」
私をマンションまで送り届けてくれた彼は、キスをして帰って行った。
自分がもう少し若くて、ワガママなんか言えたら。
「帰らないで」って、引き止められたのかな。
大好きな彼が会いにきてくれただけで嬉しいのに。
それでも、複雑な気持ちになった誕生日だった。
友人からの指摘
「ええ……それって、アンタ……浮気されてるんじゃ……」
「えっ、やっぱりそうかな!?」
親友の優里に開いてもらった誕生日会。
程よくお酒も入ったところで航くんのことを相談すると、深刻な顔。
一気に不安になった私を見て、優里が噴き出した。
「ウソウソ。航くん、浮気なんかできるタイプじゃなさそう」
「それはそうなんだけど……」
「もしかして、香苗……」
優里は私の頬に手を伸ばすと、頬っぺたをムニッ、とつまんだ。
「最近、太った?」
優里の言葉に、恥ずかしくなる。
「そ、んなこと……」
ハッキリ体重計に乗って測ったわけじゃないから正確なことは言えないけど。
そういえば最近、全然運動してないかも。
前の仕事のときは歩くこともあったけど、今は完全に座り仕事だし……
「鍛え方足りないんじゃない?……イロイロと」
い、いろいろ……?
優里の言ってることがわからなくて、困惑する。
そんな私を見て、彼女は、
「誕生日プレゼント、今日会って欲しいもの聞いてから買いに行こうと思ったけど、もう決まったわ」と言って、面白そうに笑った。
届いた荷物の中には…
次の休みの日。優里に指定された時間に家にいたら、宅配便が届いた。
(商品センター? 化粧品……?なんだろ)
優里からのプレゼントらしい通販のダンボールを開けると、可愛らしくラッピングされた袋。
その中身は……
(わ、ヘアオイル、に、リップ? もしかしてこれ、よくスマホの広告で見るやつ?)
確か、「ラブコスメ」だったかな?
撫でて貰えるヘアオイルとか、キスしたくなるリップとか、正直今までも気になってたけど、手を出さずにいた。
(あれ、まだ何か入ってる。……猫?)
ナデテ、やヌレヌレの他に入っていた小さな箱には……ピンク色の、猫のようなもの。くるっと曲がった長いしっぽがついてる。
「さくらの恋猫……NUKUNUKU……って、え!?」
説明書きをよく見ると、イ、インナーボールって……あの、その……。
いい歳してそういったことに耐性のない私。
慌てて優里に電話すると、仕事の合間だったらしい彼女は「それで鍛えれば航くんもイチコロじゃない?」とだけ言った。
き、鍛えるって、アソコを……だよね。
確かに、最近は立ちっぱなしでいることも少なくなって……ゆるくなったり、してるのかな。
航くん、私とエッチしても気持ちよくないのかも。
(頑張って、やってみよう)
勇気を出して、「膣トレ」を始めてみることにした私。
カーテンを閉め切って、ベッドに横になって。…少し、悪いことをしている気分。
「あ……でも、ローターとしても使えるんだ」
まずは下着の上から、そっとあててみる。
「……あれ?どうやって動かすの?」
そこでようやく、スマホと連動させる、ということに気づいた私。なんか凄い、ハイテクだな、なんて感心しちゃう。
スマホのアプリで、強さとか動きを変えられるみたい……!
最初は戸惑っていたくせに、どんどん恋猫に夢中になっていく私。
「最初は弱めで……っ、んっ」
下着の上から刺激すると、それだけで強い快感。最近、エッチしてなかったからかな…?
(あっという間に濡れちゃった……これなら挿れても大丈夫かも)
「……、あ、っ…」
意外とすんなり入ったそれに驚きながら、スマホを操作する。
振動パターンをいろいろ試してみると、それだけで声が漏れる。
「あっ、……こ、これ、好きかも…」
組み合わせでお気に入りのパターンを見つけて、強さも少し強くして。
「だめ、やばっ……これ、気持ちい……」
一人でしてるのに、声が出ちゃう……!
「っ、あ、ああっ!」
びくんっ、と体が跳ねて、恋猫を締め付けちゃう。 自分の体じゃないみたいな快感に、驚きながらベッドに倒れこんだ。
……これなら、「膣トレ」続けられそうかも……?
あらすじ
「誕生日おめでとう」
シャンパン片手にお洒落なレストランで祝ってくれるのは、3歳したの彼氏の長瀬渡。
一方29回目の誕生日を迎えた彼女の藤井香苗は、年下の彼氏に対して思うことがあった…。