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官能小説 あなたを感じる〜電話エッチ〜 1話

ドイツ…半年…

バーで

時間とは、何だろうか?空間とは、何だろうか?
行きつけのバー。
目の前のグラスの中で、氷が小さな音を立てて溶け、崩れる。

「この氷も、隼人が帰ってくる頃には全部溶けて、
しかも蒸発しちゃってるのかな?」

隣に座る恋人、浅川隼人に目も合わせないままにつぶやく。

「蒸発はしないって、麻里。数か月か、長くても半年だから」

笑っているけど笑い飛ばさない声で、彼は答えた。

出会った頃、彼は私を苗字で「水谷」と呼んでいた。
あれから、1年。時間は流れ、たくさんの空間を共にした。

あと数日したら彼は、ここ東京からドイツへと、
長期出張に出かけてしまう。

今ドイツにいる社員が帰国しなければならなくなり、
急に隼人が駆り出されたのだそうだ。
ついさっき知った事実に、まったく実感が湧かず、
「半年」と口の中だけでつぶやいた。


温もりを確かめて

ホテルデート

「…ぅうっ」

キスの吸引力は、いつもの何倍だろうか…。

バーを出てから隼人は、私に確かめることもせず、
ホテルへと手を引いた。

そして、部屋の扉を閉めるやいなや吸い上げるように激しく唇を重ねて、
それから黙ってきつく抱きしめる。

「…ごめん、麻里」

心臓の鼓動がぶつかり合うような振動の中に、
泣きそうな隼人の声が混じる。

「謝ることじゃないのに…」

息苦しい中で、何とか顔を隼人に向ける。
彼の瞳は、これまでに見たこともないほどに潤んでいる。
溜まっている涙を目にした途端、こみ上げる衝動を抑えられず、
私は彼のシャツのボタンに手をかけた。
震える指先で少しずつ彼の胸をあらわにする。

「あったかい…」

隼人の厚い胸板に手の平を添える。
この温もりに、次に触れられるのはいつだろうか…。

背中のファスナーを下ろした隼人の手が肩を撫でて、
ストンとワンピースが床に落ちる。

(この東京に彼が何かを置いて行ったとしても、それは抜け殻。
彼は、生身の隼人は、数日もすれば遠くへ行ってしまうのだ)

肌を滑るワンピースにそう言われているようで、
隼人の体温を確かめるように、彼の胸に耳を当てた。


帰ってきて…

飛行機

「麻里、くっついていて」

シャワーを浴びてベッドに横になると、
隼人は腕枕で私を抱き寄せて、ドイツの話をした。

彼は、私と知り合う前に、仕事で2度ほどドイツを訪れている。
そのときの思い出、仕事でもある車の話、街並み…。
私の髪に何度もキスをしながら、話して聞かせてくれる。

「…でも、やっぱり麻里と一緒に居たいんだけどね」

「けど、技術者としては、すごく認められたからドイツに行くんでしょ?
おめでとう」

私のその言葉は、少しも嘘ではなかった。もちろん寂しい。
でも、彼が仕事で認められることは、素直に嬉しかった。

「それはそれ!これはこれ!」

隼人が、それまでよりも少し強い声で強引なキスをする。
私は、自分の本音を代弁されたようで、もどかしく舌を絡ませた。


その晩私たちは、出会ってからのこの1年の中で、いつよりも激しく抱き合った。

「麻里、舐めていい?」

隼人が、私の両脚の間に指を這わせると、
私の口からも自然と「私も、舐めたい」と漏れた。

ジュルジュルと音を立てながら、彼の中心を夢中で舐め上げる。
自分の唾液に包み込まれた隼人の中心を、 思わず頬ずりして「大好き」と息を吐いた。

ほとんど口の中だけで囁いたのに、「俺も…」と返ってくる。
その声が、舐められている中心から、体の中を伝って耳に届くようで、
全身の細胞がざわめいた。

「隼人…つながりたい…」

私からそう言ったのは、初めてだったかもしれない。
隼人は、いつになく動きも顔つきも激しくて、
つながっているあいだ、目が離せなかった。
正常位でつながって、彼は体位を変えようとしたけれど、
私は「そのまま、目を見ていたい」とお願いした。

彼の中心が、いつもよりも深いところに、いつもよりも強く印を残すように、
いつもよりも甘く溶け込みながら、私の奥を突き抜ける。

「帰ってきて。私のところに、帰ってきてね」

思わず出た本音に、「どこにも行くなよ」と荒息に混じった言葉が返ってきた。


愛してる

数日後。
仕事を終えて、空港で隼人を見送る。

「…愛してる。行ってきます」

最後の最後、隼人は私を抱き上げるほどに抱きしめて、耳元でそう囁いた。


初めての「愛してる」を残して、彼は飛び立った。



あらすじ

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