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官能小説 揺れる明るみ〜包容〜 3話(69)
夢中で、胸を…【69】
夢中とは、このことだ。
言葉にできない想いと愛しさが、心の中から噴き出す。
しかし、あまりにも心の温度が高くて、一瞬で蒸発する。
そしてその蒸気が俺を包み込み、しみ込み、もう一度噴き出てくる。
その循環の渦の中に、巻き込まれていくしかない。
そんな夢中な想いで、俺は葵の胸を口に含み続けた。
しびれる舌先を押し戻す柔らかなふくらみ。
それと同時に、舌の奥の方を突いてくるコリコリと硬くなった乳首。
そのギャップが、俺を余計に夢中にさせた。
起き上がる葵、吸いつく舌
グッと、唇だけでなく、顔の全体が葵の胸に押された。
次の瞬間、葵の唇が俺の首筋をとらえる。
そのまま、ギュウッと俺の首に吸い付く葵の唇。
上半身全体で俺を押す葵の力に任せて、ふたりで起き上がった。
葵は、俺の首筋から肩にかけて、丁寧に丁寧に舐めてくれる。
俺は、キャンドルの光に揺れる天井を仰いだ。
背中の真ん中あたりまで流れる葵の髪を撫でているうちに、背中へ…、さらに下へ…、と手が伸びる。
寂しさと、素直さと…
背骨をまっすぐに伝い、俺の指先は、スルリと葵のヒップの谷間へと吸い込まれた。
「ヒャッッ」と、葵の唇が俺の肩から離れる。
寂しい…。
葵の唇が自分の体から離れるだけで、こんなにも寂しい…。
「葵の舌、すごく気持ちいい…」
俺はそう葵の頭を抱き寄せ、もう一度その唇を、自分の体に引き戻した。
葵は、その素直な唇で、鎖骨や胸を舐めてくれる。
「さっきのお返し」と乳首をチュルチュルと舌でつつきながら、葵が俺を見上げる。
その表情が、一瞬にして緊張した。
「なんか、さっきより…、明るくない?」
葵の舌が止まる。
「目が慣れたんだよ」
俺は、葵の前髪を瞼を撫でて、緊張をほぐした。
シックスナインの海へ
柔らかい。
胸ももちろん柔らかいけれど、この髪も瞼も、どうしてこんなに柔らかいんだ…。
「あー。ていうか、もうダメ。葵、して」
ストレートすぎる言葉で、半分押し倒すように葵をベッドに寝かせて、その中心に顔をうずめた。
と同時に、自分の中心を、葵の顔に近づける。
クリトリスに触れそうで、でも触れないところを…。
そこからだんだんと弧を広げながら…。
そしてまた、そっとクリトリスに近づいて…。
また、離れて…。
俺は、その敏感な充血したスイッチを押したい気持ちを抑えながら、愛おしい葵の肌に舌を這わせていた。
葵は、俺の中心を撫で、温かい手で包み込んでくれている。
お互いのカラダの隙間から見える葵の表情は、俺の中心を包む手以上に温かく、心を包み癒やしてくれる。
繊細で、でもおおらかで、そしてたおやかでしなやか…。
とても自分よりも5歳も年下だとは思えない。
その表情を目に焼き付けていると、葵は「雄君…」と俺を呼び、それからゆっくりと俺の中心を口の中に収めた。
温かい…。
柔らかい…。
俺を含んだ葵の口は、不思議な海だ。
広くて優しくて。
でも絶妙に吸引力がある波に、俺を巻き込んでいく。
「ぉぉぉぅぅぅ」
快感の中で、俺は、もったいつけていたクリトリスを、まっすぐに求めていた。
⇒【NEXT】「なんか…今日、いつもと…全然…違う」(揺れる明るみ〜包容〜 4話)