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官能小説 揺れる明るみ〜包容〜 2話


目で、舌で、全身を這う…

葵の顔を見ながら抱ける。
葵の肌を見ながら抱ける。

それは、こんなに大きな幸せだったんだ。

驚くほどの幸福感の中で、俺は、葵の全身に舌を這わせた。

「嬉しい」とか「可愛い」」とか「キレイ」とか、単純で安っぽい言葉を吐いていたかもしれない。

葵の背中に唾液を垂らして、それを舐め取るように舌で撫でる。
吐息と呼応して息をする愛しい背中…。

俺は、背中全体を舌と手の平で愛撫して、ヒップをひと撫でしてから太ももを通り抜け、膝を舐め回した。

幸せで…、震える

この膝を、このカラダ全部を、溶かして飲み込んでしまうことができれば…。

そう思うと、舌がしびれる。
ウズウズと、舌の根本から、細かく震える…。

それともこれは、葵の膝が揺れているのだろうか?
俺たちは、同じように震えているのかもしれない…。

「あぁぁぁぁ」という吐息と、俺を呼ぶ声が流れ込んでくる。
俺の髪を撫でる葵の手の血の流れが、伝わって来るようだ。

やっぱり俺たちは、同じように震えている。

それが嬉しくて、切ないくらいに幸せで、目を葵に向けた。

「ダメ…。目が合うと恥ずかしいよ…」
そう言う葵は、どこまでも健気で無邪気で、そして、エロチックだ…。

照れ隠しのつもりが…

「これでも?」
俺は、冗談混じりにからかいながら、葵のコンプレックスである胸に吸い付いた。

「ちょ、ちょっと…」
葵の手が胸を隠そうとする。

「いいから」
俺は、少し強く、柔らかなふくらみを唇の中に引き込んだ。

唇が、離れられない。
冗談半分に口を寄せた胸だけれど、愛しくて、切なくて、吸い続けた。

実際にこの胸は、平均よりも小さいかもしれない。
でも、それの何が悪いというのか。
誰よりも愛しくて、恋しくて、俺にとっては、世界で1番柔らかくて守りたいこの胸。

口の中で硬くなっていく葵の乳首を、転がしながら味わっていた。

愛しい胸

「ねぇ、恥ずかしいってば」
胸を舐められながらそう言う葵に
「大丈夫、全部キレイだよ」と返して、また目を合わせる。

葵は、しずくのように光る唇から、ハァハァと息を漏らしている。

「すごく色っぽい顔、してる…」
俺は、葵の乳首を、何度も何度も唇でつついた。
柔らかな胸を手の平で包みながら、それとは正反対に硬くなった乳首を、唇に焼き付けていた。

「キャッ…。ぁぁぁぁあああ、はぁぁぁぅん」
そんな息を聞くと、チュルチュルと音を立てて吸い付かずにはいられない…。

俺は、ありったけの唾液を絞り出し、葵の胸を濡らした。

舌でチロチロと舐めまわしながら、目を合わせる。

「どうしよう…、雄君…。ねえ」
葵の声に、舌を震わせながら、目のさらに奥を覗き込む。

そして「何が?」と、少し意地悪に聞き返した。

「なんか…すごく…、見えるのが…、見えるのが…、ぁぁぁああぅぅん」

途切れ途切れの声が、耳に届く。

俺も…。
(見えるのが、全身がしびれるくらいに幸せで、体中がとろけそうなくらいに気持ちいい)

その興奮と幸福を言葉にできないまま、目を合わせ続けた。

同じ気持ちでいてくれるだろうか…。



⇒【NEXT】「葵の舌、すごく気持ちいい…」(揺れる明るみ〜包容〜 3話)

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あらすじ

葵の全身にキスをした後、雄一の顔が胸に…
葵は、明かりがあることで興奮も入り混じる。

雄一は、セックス中の表情に触れることができた喜びと興奮を感じて…

はづき
はづき
肌の細胞すべてに、体の動きすべてに、心が宿る。 心が…
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