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官能小説 揺れる明るみ〜包容〜 5話(体位の変化)
つながる視線、つながる言葉【体位の変化】
俺が葵を求める分だけ、葵は俺を求めてくれている。
俺の膝の上で、ふたりがつながっている部分を見つめながら腰を波打たせる葵を見て、そう確信した。
ふと、葵が目を上げ、俺を見る。
「葵…、大好き…」
不思議なほど自然に、言葉が出た。
「私も、大好き」と、色気と健気さが入り混じった声が返って来る。
もう、大丈夫…
俺は、葵を横向きに寝かせて、脚の間に入り込む。
こうすると、葵が傷つき続けた胸やウエストのラインが、あからさまではなくなるのだ。
(少しは、気にならないかも…)
そう思って、葵の中にまた踏み入った。
しかし、俺の期待は裏切られた。
「んんんはぁぁぁぁ…」
全身を震わせるように跳ねる葵。
こんなに悦んでいるのは、初めてかもしれない。
葵は、自分のコンプレックスを気にするとか気にしないとか、そういう意識からは、はるかに遠のいていた。
俺は「もう大丈夫だね」と、愛おしい胸とウエストに触れる。
はぁはぁと甘い息を吐いて頷きながら、葵が首を持ち上げてこちらを向く。
ベッドの海を泳ぐふたり
それから俺は、いろんな角度から、キャンドルに照らされた葵を眺めた。
四つん這いになった葵のヒップを撫でながら…。
腹這いにしてウエストをなぞって…。
さらに、仰向けになった俺の上に葵を乗せて…。
「きもちい」
俺の上に乗って、腰で円を描きながら、葵は目を合わせてくる。
その手は、胸のふくらみを包み込む俺の手に、重ねられていた。
その仕草があまりにも可愛くて、イタズラ心が芽生えた俺は、「ここ?」とふたつの胸の先端をつつく。
「ちょっと!意地悪っ…」
慌てる葵の中心は、キュッと締め上げるように反応した。
禁断の果実の香り
俺は、そのまま葵の胸を押すと、彼女を仰向けにする。
ぴったりと胸を合わせると、やっぱり、感じる。
今日、葵の香りがいつもと違う…。
大きく息を吸うと、
「今日ね、葵、香りもいつもと違う気がする」
と首筋に口づけた。
やっぱり、すごくいい香りだ。
葵の肌に唇で触れると、その肌が甘くて柔らかい食べ物になってしまうような…。
でもそれは、決して口にしてはいけない禁断の果実のような…。
だからこそ、舌を這わせずにはいられなくなるような…。
息を吸うたびに、のどの奥から胸にかけて、弾けて溶ける感覚に襲われる。
その香りを、俺は、葵のうなじから、食べていた。
「あ、うん。香水も…」
葵が、ベッドサイドのチェストにある香水へと手を伸ばす。
「リビドー?」
俺は、甘い香りから唇を離すと、瓶に書かれた文字を読む。
読みながら、とてもつもない嬉しさと愛おしさが込み上げてきた。
俺が、キャンドルを準備していたように、葵も、いろいろ考えてくれていたんだ。
こうやってお互いが見えるセックスをすることは、葵にとっては、緊張や不安が一番大きかったに違いない。
そんな中で…。
「葵も、準備してくれたんだね。グロスとか、これとか」
俺は、できる限りの力で、葵を抱きしめた。
葵は痛いかもしれない。でも、強く抱きしめずにはいられなかった。
⇒【NEXT】「欲情を体の中に無理矢理…」(揺れる明るみ〜包容〜 最終話)