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官能小説 イケメン彼氏を感じさせる方法 前編【LCスタイル】
彼女の悩み
★作品について
この作品は、小説サイト「ムーンライトノベルズ」と合同で開催した、「女性の為のHなラブコスメ小説コンテスト」のLC賞作品です。ドキドキの小説をお楽しみください。

「ああっ!あ、あ、瞬くん!もう……!」
瞬の指や舌で高められ、灯里はもう三度も達していた。けれど、まだ瞬は自分自身を灯里の中に挿れてはくれない。灯里は我慢しきれず、恥ずかしさをかなぐり捨てて瞬におねだりをした。
「灯里、もうほしいの?」
灯里は泣きそうになりながらこくこくと何度も首を縦に振った。どろどろに溶け切った思考では、ただ頷くことしかできなかった。
「じゃあそろそろ挿れてあげるね」
瞬は自身の準備を整えると、少しずつ灯里の中に熱を帯びたそれを埋め込んでいく。
「んん、あっ……」
灯里の秘所は十分すぎるほどに蜜で潤っていたので、奥まで入り切るのにたいして時間はかからない。恍惚の表情を浮かべながら、無意識のうちに腰を動かしてしまう。足りなかったものが満たされたような気持ちになり、また快感の波が押し寄せてくる。
「その顔、最高……。すごい可愛いよ、灯里」
自分ではどんな顔をしているのかわからなかったが、締まりのない顔であることは間違いなかった。
瞬のものが引き抜かれるたびに逃すまいと膣壁が絡みつき、最奥を突かれるたびに気持ち良すぎて大きな喘ぎ声が出た。
「灯里、またイキそう?いいよ、俺も……」
「はっ、あっああっ、瞬くん、好き、好き……!!」
瞬が律動のスピードを上げると、灯里はあっという間に昇りつめ、視界が真っ白になった。ほぼ同時に瞬も腰を灯里に押し付け、薄膜越しに精を放つ。
はあはあと荒い呼吸を整えた後、灯里は瞬に問いかけた。
「瞬くんも、気持ちよかった?」
「ああ、気持ちよかったよ」
そう言って灯里にちゅっちゅっと口づける瞬の顔に嘘はない……と思う。
けれど、灯里はこれでいいのだろうかとセックスの度に少し悩んでいた。というのも、灯里はいつも受け身で、瞬から快楽を与えられてばかりいたからだ。
一回のセックスで灯里が三回、四回イクのは当たり前。もちろん最終的には瞬もイっているのだが、灯里のそれよりずっと回数は少なくて、灯里はなんだか自分が楽をしているような気がして、申し訳ない気持ちになる。
本当に瞬は自分とのセックスに満足してくれているのか。このまま受け身な自分ではいつか飽きられてしまうのではないか。
灯里はもやもやと不安を感じていたが、自分から何かをするのは恥ずかしいし、どうしていいかもよくわからず、なかなかセックスに対して積極的になれなかった。
イケメンの彼
瀬野灯里が外森瞬と出会ったのは入社した会社の社員研修だった。同期とはいっても瞬は大学院卒の研究職採用なので年は二つ上。様々な職種が入り混じった研修班の中でもリーダーシップを発揮して、皆をまとめあげる姿も板についていた。
加えて180cm近くある高身長に、少し色素の薄い髪、アーモンド形の目と、すっと通った鼻筋、薄めの唇。瞬は誰もが目をひくような、いわゆるイケメンだった。研修中は細身のスーツを着ていてそれもよく似合ってはいたが、研究職ならば白衣も着るだろう。そんなことを想像して灯里は身悶えたこともある。
灯里をはじめとして、同期の女の子の半分は瞬に恋をしていたのではないだろうか。
そんな瞬と付き合うことができたのは灯里にとって奇跡としか言いようがなかった。合同研修の最終日、同期全員で行った飲み会の帰りに瞬に告白されたのだ。
現場に配属されたら研究職の瞬は郊外の研究所、一般事務職で総務部に配属になった灯里は都心にある本社に勤めることになる。他にも勤務地が離れ離れになってしまうこのタイミングで意中の人に告白し、カップルになる人たちもいたが、灯里は瞬に恋心を抱きつつも、人気ナンバーワンの瞬に想いを告げるなんて勇気はなかった。
だから、瞬に「好きだ。付き合ってほしい」と言われて、本当に本当に嬉しかったのだ。
瞬は灯里にとって初めての彼氏だ。デートも、キスも、セックスも、全て瞬が初めてだった。しかし瞬はそうではない。あまり詳しく聞いたことはないが、モテる瞬のことだから今まで何人もの女の子と付き合ってきたに違いなかった。
だから初心者中の初心者の受け身な自分とのセックスでは、いつか瞬が物足りなく感じてしまうのではないかと不安に思っていた。
男性を感じさせるラブコスメ

四月下旬のある日。二人が付き合い始めてからもうすぐ一年が経つ。
今日は入社一年目研修で、本社に同期一同が勢ぞろいしていた。その中にはもちろん瞬もいたし、灯里と付き合っていると知りつつも、未だ瞬に思いを寄せる女の子たちも少なからずいる。
研修後は当然のように同期たちで飲み会に行くことになった。瞬と灯里は付き合っていることを隠してはいないものの、会社では特別親密に話したりはしない。部署も違えば同期内の交友関係も違うので、自然と飲み会の席は離れてしまった。
瞬は遠方の研究所に配属になった男たちと一緒に座っていた。近くに女の子がいないことを確認して、灯里は一安心する。
一方、灯里は総務部の仲間とテーブルを囲んでいた。ほとんどが女の子だが、何人か男も混じっていて、灯里の隣にも竹内将司という同僚が座っていた。
宴もたけなわになってきた頃、灯里はチラリと瞬の方を伺った。最初は男しかいなかった瞬のテーブルには、受付に配属された綺麗な女の子たちが座っていた。会話までは聞こえないものの、女の子たちがきゃあきゃあと盛り上がっている声が聞こえてくるし、中にはさりげなく瞬の肩に手を乗せている子もいる。
瞬は相槌を打ちながらさりげなくその手をどかしたりしているが、灯里の心の中にはどろどろとした黒い塊が溜まっていっていた。
流行のファッションに身を包み、隙のないお化粧をして、きらびやかに笑う女の子。きっと彼女たちはこれまでに灯里がしてこなかったような色んな経験を積んでいて、セックスでも男の人を満足できるようなテクニックを持っているに違いない……。
「ごめん、ちょっと体調悪いから帰るね」
灯里は急に焦りを覚えて、隣の竹内にことわってから飲み会の席を立った。このままでは瞬が彼女たちに取られてしまうような気になったのだ。
最寄りの駅に向かい、ホームに入ってきた電車に乗る。比較的空いている電車の端っこの席に座ると、灯里はスマホを取り出し、インターネットで感じている不安や悩みについてあれこれ調べ始めた。
(あ、これ……!)
たどり着いた先は『ラブコスメ』という通販サイト。そこの『セックスの悩み』というページに『彼を気持ちよくさせたい』という項目があった。まさに今の灯里にぴったりの悩み。灯里は逸る気持ちをおさえながら、そのページをじっくりと読み進めていった。
そこに書かれていたのは、女性が感じる姿を見て、男性は興奮し、快楽を覚えるということ。灯里は少しほっとした。もしかしたら瞬もここに書かれている記事と同じように、自分の乱れる姿を見て興奮してくれているのかもしれないと。
(でも、本当にそれだけでいいの?)
完全に受け身のセックスをしていることが、やはり灯里は気にかかっていた。
さらにスクロールすると、そこに出てきたのは『リュイールフォーメン』というラブコスメ。
(なになに、『男性自身の先端部に塗り込んで、優しく……』!?)
説明を読みながら灯里は赤面して、スマホを取り落としそうになった。これじゃあ不審人物だと自分でつっこみながら、あたりをキョロキョロ見回し、周りに人がいないのを確認してからまたスマホに目を落とした。
なんでもこの『リュイールフォーメン』というラブコスメは、塗ってハンドマッサージするだけで男性の感度を上げてくれるアイテムらしい。『面倒な準備や難しいテクニックは不要』という宣伝文も、経験の少ない灯里にとっては心強く感じた。
これだと感じた灯里は、お酒の勢いもあってか、すぐにそのラブコスメを購入する決意をした。これがあれば、自分でも一歩踏み出せるかもしれない。灯里はこの通販サイトと商品に勇気づけられた気持ちがして、なぜもっと早くこうして調べなかったのだろうとさえ思った。
ラブコスメの購入に夢中になっていた灯里は危うく電車を乗り過ごしそうになり、電車のドアが閉まるギリギリのところで最寄駅に停車していることに気づき、慌ててホームに飛び出した。
危なかったと一息ついたところでスマホが振動し、瞬からのメッセージが入っていた。
―瞬:途中で帰ったって聞いた。大丈夫?
灯里は瞬が美女に囲まれているところを見て動揺し、連絡もなく勝手に帰ってきてしまったのだ。もし自分が逆の立場だったら心配するに決まっているし、もしかしたら気を悪くする可能性すらある。灯里は慌てて返信をした。
―灯里:少し気分が悪かっただけなの。もう大丈夫!何も言わずに出てきちゃってごめんね。
―灯里:それからさ、今週の土曜日って暇かな?もしよかったら家に来ない?
今日は火曜日。きっと先ほど購入した商品は土曜日までには届いているだろうと考えて、瞬をお家デートに誘うことにした。
―瞬:大丈夫ならよかった。土曜日暇だよ。じゃあいつも通り、お昼頃行く。
瞬との約束をとりつけて、灯里はほっと胸をなでおろした。
それから灯里は真っ直ぐ家に帰ったが、土曜日に瞬にすることを考えるとなんだかそわそわ落ち着かず、なかなか寝付くことができなかった。
⇒【NEXT】10/2公開予定!灯里は彼を感じさせることができるのか…!(イケメン彼氏を感じさせる方法 後編)
あらすじ
セックスに消極的なことに悩む灯里。
そんなことではイケメン彼氏の瞬にあきられてしまうと焦った灯里は、
男性を感じさせるというラブコスメを購入し
彼を感じさせるある作戦を思いつく…。
灯里はエッチで彼を喜ばせることができるのか!?
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