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女性向け官能小説のストーリーの作り方(第5回)女性向け官能小説を書くにあたって大切なこと
官能小説のストーリーが作れない理由

キャラクターを作るのは好きだけど、ストーリーやシナリオを作るのは苦手…という方がいます。
書き始めたけど途中で何も思いつかなくなって投げ出してしまった、という話もよく聞きます。
どちらもその原因は明確です。
原因はラストを最初に決めておかないからです。
何ごともそうですが、完成品のイメージがあれば、どんな土台が必要か、そのためにはどういう計画を立てて進めればいいか考えることができます。
ラストは大抵の場合、主人公が困っていることや悩んでいること(第四回参照)の「解決」です。
となると、起は主人公が何かに困ったり悩んでいる状態になります。
女性向け官能小説ですので相手男性キャラクターは序盤から登場しますし、最後は大体結ばれます
(結ばれない悲劇もありますが、小説を書いた経験があまりない方の場合は、まずはオーソドックスな構成でつくることから始めたほうがいいでしょう)。
また、ただ結ばれるだけでなく、
「問題を解決した結果、結ばれる」もしくは
「結ばれた結果、問題が解決する」と合わせ技にすると、結ばれる必然性がより強まります。
これで起と結は決まりました。
起:困ったり悩んだりする主人公が、相手男性キャラクターと出会う。
結:問題を解決した結果、結ばれる
具体例があったほうがわかりやすいと思うので、ためしにキャラクターと簡単なストーリーを作ってみます。
登場人物例:
ナナコ:元彼のことが忘れられなくて新しい恋ができない。大学生。
ユウジ:細身で長身、クールな大学助教授。
起承転結例:
起:元彼のことが忘れられなくて新しい恋ができない大学生のナナコが入った大学のゼミ。
ゼミの教授の下で働く助教授のユウジと出会い、一緒に研究を進めていくことに。
結:元彼のことを振り切り、ユウジを想うようになったナナコ。ナナコとユウジは結ばれる。
承・転の作り方

結が第3回でいった「解決」だとすると、承・転は「奮闘」になります。
ナナコにどんな奮闘をさせるべきかは、結で決まります。
結は起承と差があるほど、読者は面白く感じます。
つまり承を作るなら、結とはまったく反対だったり、かけ離れたりした内容にすればいいのです。
そうなると、ラストで結ばれるのですから、嫌い合うようになってもいいでしょうし、
元彼のことももっと引きずってもらいましょう。
こんな承はどうでしょうか?
承:何を話しかけても冷たい反応しかしないユウジに、苦手意識が芽生えるナナコ。
ユウジのほうも研究室にナナコが入ってくると邪魔そうな顔をする。
優しかった元彼のことを思い出してしまうナナコ。
最後に転です。
嫌い合っていた二人が好きになるといえば、「抱いていた誤解が解ける」「相手の新たな一面を知る」などが妥当ではないでしょうか。
転:ゼミの教授にユウジのことを相談すると、じつはユウジは極度の女性恐怖症だということを教えられる。
申し訳ないことをしたと思ってユウジに距離をとって接するうちに、ユウジは徐々に心を開き、高校のとき愛する女性を失ったのが恐怖症のきっかけだと打ち明けてくれる。
自分たちは同じなのだと感じた二人は少しずつお互いに惹かれていく。
それでは起承転結でストーリーをまとめてみましょう。
起:元彼のことが忘れられなくて新しい恋ができない大学生のナナコが入った大学のゼミ。
ゼミの教授の下で働く助教授のユウジと出会い、一緒に研究を進めていくことに。
承:何を話しかけても冷たい反応しかしないユウジに、苦手意識が芽生えるナナコ。
ユウジのほうも研究室にナナコが入ってくると邪魔そうな顔をする。
優しかった元彼のことを思い出してしまうナナコ。
転:ゼミの教授にユウジのことを相談すると、じつはユウジは極度の女性恐怖症だということを教えられる。
申し訳ないことをしたと思ってユウジに距離をとって接するうちに、ユウジは徐々に心を開き、高校のとき愛する女性を失ったのが恐怖症のきっかけだと打ち明けてくれる。
自分たちは同じなのだと感じた二人は少しずつお互いに惹かれていく。
結:元彼のことを振り切り、ユウジを想うようになったナナコ。
二人は結ばれる。
官能描写はボリューム多めに

構成上では官能シーンは「結ばれる」で終わっていますが、何といってもこれは官能小説です。
最後の官能シーンはクライマックスでもありますから、十分なボリュームを割いて丁寧に描写しましょう。
官能シーンの小説全体における割合は、作品にもよりますが、4分の1程度を目安にするといいでしょう。
とはいえこれはあくまでも目安であって、もっと多い場合も少ない場合もあります。
転の利用法
セックスを「転」に当てることもできます。
たとえばそれまでマンネリを感じていたカップルが、新たなシチュエーションでセックスを体験するなどです。
この場合は起か承にも官能シーン(あきあきする、つまらないもの)を描いて、二度目のセックスと読者が比較できるようにするのがコツです。
『官能シーンの描写』をご覧ください。
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あらすじ
女性向け官能小説のストーリーの作り方って?
官能シーンがクライマックスだとすると、ボリュームを割いて丁寧に描写するとよいでしょう。
実際にシナリオを構成していく方法や、起承転結の上手い作り方をご紹介します。