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女性向け官能小説のキャラクターの作り方(第4回)女性向け官能小説を書くにあたって大切なこと
魅力的な登場人物の作り方
登場人物が小説の面白さを決めるといっても過言ではありません。
どんなに素晴らしいストーリーを考えついたとしても、主人公に感情移入できなかったり、相手のキャラクターを好きになれなかったら、その小説を読もうという気にはなりません。
それでは魅力的な登場人物というのは、どうしたら作れるのでしょうか?
主人公は「普通の子を困らせる」
まずは主人公から説明しましょう。
主人公の作り方は意外と簡単です。
その世界において平均的な容姿や能力、性格などの女性を、とにかく困らせたり悩ませたりしましょう。
困らせたり悩ませたりとは、
「叶いそうにない恋に溜息をつく日々を送っている」、
「過去の傷から恋ができなくなったことに自覚なく悩んでいる」などです。
これらの設定にするのには理由があります。
主人公は読者が感情移入する対象ですが、読者は不特定多数です。
そこである程度平均的なスペックにしておくことで、比較的誰でも想像したり、感情移入したりしやすくなるのです。
困らせる、悩ませるのは、そうしないと話が進まないからです。
人間は満足した状況ではわざわざ現状を変えるべく動こうとはしません。
「何もありません、幸せです」では、小説は面白くないのです。
面白くないどころか、始まりません。
小説とはいい替えれば、「主人公が困っていることや悩んでいること」を「奮闘」して、「解決」する過程を読者が追体験し、爽快感やカタルシスを得るものです。
これは女性向け官能小説であっても同様です。
女性向け官能小説の場合は、「奮闘」や「解決」の部分に、「相手男性キャラクターとのときめきのあるセックス」描写が入ります。
こうすると、ただ漫然としたものでなく、ストーリー上意味のある、あるいは奮闘した結果手に入れた、
満たされたセックスとして官能シーンを描くことができ、より深く読者を引き込むことができます。
相手男性キャラクターは「ときめく」人物像を
相手の男性キャラクターは、自分がときめく人物像をつくりましょう。
文章は書いた本人が思っているよりもずっと多くの情報を読者に伝えます。
自分がときめかない相手との恋愛やセックスシーンは、やはりどこかしらじらしいのです。
とはいえ、ときめきだけで男性キャラクターをつくっていると、何本か書いていると誰も彼も似たようなタイプになってしまうことがあります。
そんなときは自分がときめきを感じることやモノをとにかくリストアップして、それらを一度バラバラに分解してみます。
たとえばあなたが「メガネで癒し系で学校の先生のA君」と、「筋肉質でちょっと強引で運送屋さん勤務のB君」にときめきを感じているとします。
そうしたらA君とB君をそのままモデルにして小説を書くのではなく、彼らを「メガネ」「癒し系」「学校の先生」「A君(の容姿)」と、「筋肉質」「ちょっと強引」「運送屋さん勤務」「B君(の容姿)」に
分解するのです。
何だか申し訳ないような気もしますが、想像の世界でのことなので遠慮せずにバラバラにして下さい。
バラバラにしたら、その要素を今度は様々に組み立てなおします。
こうするともとのA君とB君のほかにも、「メガネでちょっと強引で運送屋さん勤務のA君」ができたり、「筋肉質で癒し系で学校の先生のB君」などができたりします。
どうでしょう?上手くいきましたか?
A君やB君とはすっかり別人ですが、意外と悪くないと思いませんでしたか?
ライバルキャラクターの作り方
主人公と相手男性キャラクターのやりとりだけでも最低限のストーリーは作れますが、ここにライバルを入れると話にぐっと深みが出ます。
ライバルを作る場合は、女性キャラクターの場合は主人公と、男性キャラクターの場合は相手男性キャラクターと反対の特徴を持たせるようにしましょう。
そのほうが読者が読みやすいからです。
何より似た者同士にすると主人公たちが引き立ちません。
ライバルはあくまでも主人公や相手男性キャラクターを目立たせる、刺身のツマのような存在なのです。
例えば「筋肉質で癒し系で学校の先生のB君」にライバルを作るとします。
「筋肉質」→細身で長身
「癒し系」→クール
「学校の先生」→同じ学校の別の教化担当教師や生徒、
あるいはまったく別の職業など
のC君なんていかがでしょうか?
これだとB君がより引き立って見えますし、正反対の二人なので対立もさせやすくなります。
キャラクターの行動には一貫性を持たせる
キャラクターを作ったら、その行動には必ず一貫性を持たせましょう。
癒し系だったはずのB君が、何かを意図しているわけでもなく急につっけんどんな話し方を始めたり、クールなはずだったC君が特に何のきっかけもないのに突然何かに感動して大泣きをしてしまったりはアウトです。
読者はあっという間にそのキャラクターの人物像が掴めなくなります。
とはいえ、途中のストーリーで読者を納得させるほどの展開があってそうなるのは、むしろ小説にとっては望ましいことです。
その場合はどうしてそうなったのか、経緯と登場人物の心情描写をしっかり入れて下さい。
『女性向け官能小説のストーリーの作り方』をご覧ください。
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あらすじ
女性向け官能小説のキャラクターの作り方って?
ときめきやライバル要素、言動など設定がよく作りこまれていると、話にぐっと深みが出て、読み手も楽しめる作品になります。
読みたくなる魅力的な登場人物を作るときのコツをご紹介します。