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台詞の表現方法と擬音の使い方(第7回)女性向け官能小説を書くにあたって大切なこと
カギカッコの使い方

台詞の表現方法は、意外に多くの人が間違えます。
「」(カギカッコ)の中にその人物が話す台詞を入れ、最後の読点(。)はつけずに閉じるのがルールです。
ときどき、あえてこのルールを破って上手に登場人物の心理やその場の雰囲気を表現する小説もありますが、うまくやらないと
「台詞描写のルールも知らないど素人だから、きっと作品も面白くないだろう」
などと思われて、せっかくの小説を読んでもらえないこともあります。
また、正しい台詞表現は、小説を読みやすくする上でも大切です。
その文章が誰かの台詞なのか、地の文(台詞以外の文章)なのかわからないと、読者は混乱してしまいます。
台詞の前後では読者の視点を意識

台詞を入れる場合には、誰が言ったものなのか前後に書き添えるようにしましょう。
とはいえ、
「私、今日は帰るわ」
○○子は言った。
「そんなこと言うなよ」
××夫は言った。
「泊まっていく気分じゃないの」
○○子は言った。
これでは、あまりにもメリハリがありませんね。
それに同じ文章が続くと、読みやすさに欠けます。
この場合、こんな解決策もあります。
カギカッコを使う時点で台詞だとはわかりますから、あえて「言った」と表現せず、別の動詞を使うのです。
「私、今日は帰るわ」
○○子は××夫にくるりと背を向けた。
「そんなこと言うなよ」
××夫はその背中に悲しげな声をかける。
「泊まっていく気分じゃないの」
○○子は振り返らずに玄関に向かって歩いていった。
あるいは会話しているのが○○子と××夫の二人だけなら、口調からどちらがどちらかは伝わるでしょうから、本当に重要な動作だけ、地の文として書き加えるのもいいでしょう。
その動作がより印象深くなります。
「私、今日は帰るわ」
「そんなこと言うなよ」
「泊まっていく気分じゃないの」
○○子は××夫に背を向け、玄関に向かって歩いていった。
前後にいちいち地の文で説明を入れるのがいやだという方は、この表現力を磨いていくといいでしょう。
磨くコツは小説の会話文を読むとき、本来ならあるはずのどんな地の文が削られているか考えながら読むことです。
そのうちに、削ることのできる地の文とできない地の文の違いが掴めてきます。
ちょっとした台詞の付け方の違いが、「上手い!」と思われる決め手になります。
オノマトペ・擬音での表現方法
多くの官能シーンで使われているオノマトペや擬音語・擬態語。
「チュッ…チュ…」「ピチャッ、ピチャッ」「ヌルヌル」などです。
これらは必ず使わなければいけないというルールはありませんが、使うことで臨場感が増しますので、積極的に取り入れていただきたい手法のひとつです。
ですが女性向け官能小説では特に、擬音を使いすぎたり、使いどころを間違えたりすると下品にもなりますので、
そこは注意していただきたいところ。
ではどんなふうに使えば効果的なのでしょうか。
ひらがなとカタカナの雰囲気の違い

まずはこれらをひらがなで書いた場合とカタカナで書いた場合、
それぞれどんな印象を読者に与えることができるのかを考えてみましょう。
ひらがなはどこか身近で、のんびり、ゆったりした暖かい雰囲気があります。
一方カタカナは普段は身の回りにないもの、どこか特別さを感じさせるものを表現するのに合っています。
これらの特徴を官能小説に当てはめて考えると、ひらがなを使う場合は「付き合いの長い彼との、安心感に満ちたセックス」、カタカナを使う場合は「初めての相手とのセックスや、特別なシチュエーション・心情でのセックス」が合っているといえるでしょう。
とはいえ、必ずしもこの用法を意識することはありません。
最終的にはあくまでも感覚の問題になりますので、自分が合っていると思った表現がいちばんです。
使いすぎない、使い方を間違えない
オノマトペや擬音語・擬態語は使いすぎると逆効果になります。
使い方としては前戯のシーンのいちばんの盛り上がりで、ひとつ、ふたつ使うぐらいがいいでしょう。
なぜ前戯かというと、あえてリアリティのある音を表現することで、主人公たちが本当に興奮しているのだと読者により確実に伝えるためです。
リアリティのある前戯シーンを読むことで、読者も挿入に向けてともに高まっていくことができます。
上手に取り入れましょう。
『官能用語の選び方と使い方』をご覧ください。
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あらすじ
女性向け官能小説の台詞の表現方法は?
正しい表現を身につけることで読者の混乱を防ぐことができます。
また、官能シーンでは擬音やオノマトペでの表現も積極的に取り入れたいところですね。
ひらがなとカタカナの雰囲気の違いや使用頻度の注意などをご紹介します。