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官能小説【最終話】エッチな女性はお好みですか?
カレと一つになって
★作品について
この作品は、小説サイト「ムーンライトノベルズ」と合同で開催した、「ラブグッズで熱く感じる小説コンテスト」の大賞作品です。
――最高ですよ、エロい女性。
飲み会の場で、ふざけてそう言われることはあっても、あんなに一生懸命、まっすぐに言われたのは初めてだった。
なんか、肩の力が抜けた。
彼のキスは優しくて、労わるような手つきにすぐに緊張がほぐれて――
ベッドの上で、もっと深く、もっと深くと彼の舌に応える。
「っん……」
Tシャツの上から胸を揉まれて、鼻から抜けるような、甘い声が漏れた。
下着をつけていないそこを、彼の長い指が優しく引っ掻く。
「あっ……」
「ヤバいですって、その声……」
きゅ、と先端をつままれて、腰が揺れた。
吐息と共に、嬌声が高くなっていく。
「あ、んっ、あっ……やぁっ……」
「……いや、ですか?」
「あ、やぁ……服の、上からは……」
求めるように彼の首に手を回す。
「本当に……エロい、ですね。佐倉さん」
伊地知くんのあの熱い視線を感じて、身体が更に疼いた。
彼はTシャツをめくると、その膨らみに、そっと舌を這わす。
「あぁ……っ」
(自分でするより、全然気持ちいい……)
突起を舐められ、吸われ、軽く歯を立てられると、それだけでイってしまいそうだった。
伊地知くんは、片方を丁寧に食みながら、もう片方を指で弄る。
「あっ、あん、ぁ、いいっ……それぇ……っ」
「……ヤバいです、マジで」
熱い吐息を吐きながら、伊地知くんが私を見下ろす。
「あの佐倉さんが、俺の手で悶えてるなんて……興奮が、ヤバい」
(あ……)
伊地知くんの言葉に、視線に、胸の奥がきゅっと切なくなった。
彼が好き。
彼と、一つになりたい。
けれど伊地知くんは、デンマを手にして、電源を入れた。
「これ、使ってもいいですか?」
「え……」
「あー、振動のバリエーションがあるんですね。どれが一番好きですか?」
私は、今すぐにでも彼のものが欲しくて欲しくてたまらなかったのに。
余裕そうな彼の様子に、ちょっとだけ嫉妬する。
けど、すぐにそんなことどうでもよくなった。
何も考えられなくなった、というほうが近いか。
「あっ――!」
私の足を開脚すると、伊地知くんはデンマをそこに当てた。
一番弱い振動なのに、気持ちよすぎて腰が引ける。
「ダメですよ、逃げちゃ」 「あっ、やぁんっ、ダメ、それぇっ……!」
私の足を固定して、伊地知くんがそこを責め立てる。
とろとろと溢れた蜜が絡まって、卑猥な音を漏らしていた。
「これが、好きですか? それとも、こっち?」
カチカチと振動のバリエーションを変えながら、伊地知くんはまっすぐに私の顔を見下ろしていた。
反応してしまうのが恥ずかしくて、でも、顔を隠す余裕なんてない。
最終的に、私は泣きながら懇願していた。
「あっ、や、それぇっ……それ、いいっ、いいの……っ」
「そうですか。じゃあ……」
カチ、一段階、振動が強くなる。
「ひゃあぁぁっ、イっちゃ、イっちゃう、よぉっ」
「いいですよ。イクところ、見せてください」
カチ。
「――っ!」
びくびくっ、と身体が震えて、次の瞬間、頭の中が真っ白になった。
ベッドが湿る感触がして、伊地知くんがふっと笑う。
「潮、吹いちゃいましたね。……かわいい」
「っあ……」
伊地知くんは私に見せつけるように、濡れてしまった指を舐める。
その妖艶な姿に、私の中が切なく疼いた。
「いれ、て……」
喘ぐように呟く私に、伊地知くんが目を見開く。
「はやく……」
足を開いて見せると、彼が途端に余裕のない表情になった。
バスローブを乱暴に脱ぐと、固くなったそれを宛がう。
「もう……なんでそんなにかわいいんですか、貴女は」
「ん、ふ……」
キスをされ、それと同時に挿入された。
苦しいくらいの圧迫感に、ぎゅ、とシーツを掴む。
「……痛かったら、言ってください」
「ん……へい、き……」

伊地知くんの手が、シーツを握っていた私の手に重なった。
彼の手に指を絡めると、ぎゅっと握り返してくれる。
「うごき、ます……っ」
優しい、けれど切羽詰まった腰の動きだった。
すぐに私の弱いところを見つけて、そこばかり突いてくる。
「あっ、あっ、ぁ、いいっ、いいっ……!」
「っ、僕も、いいです……佐倉さんの中、すっごいキツくて……っ」
唇に軽いキスをすると、伊地知くんは私の顔を見つめる。
「っ、かわいい……好きです、佐倉さん……」
「わたし、も……好きぃっ――」
ぐ、っと最奥を貫かれた瞬間、中が大きく収縮するのがわかった。
彼の熱を受け止めながら、私も、高みへと昇っていく――。
カレのものに…
(……まだ、身体が疼いてる……)
翌朝、寝ている伊地知くんを置いて、私は朝食の材料を買いに出た。
スーパーの袋をぶら下げて帰る途中、昨夜の出来事を思い出す。
(これから、会社で会ったらどんな顔したらいいんだろ)
彼のあの熱い視線に射抜かれただけで感じてしまいそうで、私は疼く身体を引きずるようにして、家まで戻った。
「ただい、ま……って、え?」
「さっ、佐倉さん!」
玄関を開けると、伊地知くんがパンツ一丁のまま駆け寄ってきた。
その焦ったような表情に、眉をひそめる。
(もしかして、昨日のこと覚えてないとか……? だいぶ、お酒飲んでたし……)
嫌な予感が、脳裏をかすめた、次の瞬間――
「や、やり逃げされたかと思った…!」
彼の悲痛な声色と、言葉のギャップに、私は思わず噴き出してしまった。
「ちょっ、そんな笑わないでくださいよ!」
「だって……やり逃げも何も、ここ私の家なのに」
「そ、そうです……けど……」
靴を脱いで家に上がった私の手を、伊地知くんが握る。
「……俺のもの、ですよね?」
不安げに揺れる瞳に、胸が締め付けられる。
「……はい。ちゃんと伊地知くんが好きです。私を……あなたのものにしてください」
背伸びして、ちゅっとキスをすると、彼は耳まで真っ赤に染めて……。
その様子に、私は再び笑い声を上げた。
彼のことが好きだと、心から思った。
END
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あらすじ
――最高ですよ、エロい女性。そう言ってくれたからか肩の力は抜けた。
彼のキスはとても優しくて緊張がほぐれていくようだった。
そして私のことが好きだって言ってくれた彼に応えようと…