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官能小説【2話】彼の知らない私と、私の知らない彼
彼の手で
★作品について
この作品は、小説サイト「ムーンライトノベルズ」と合同で開催した、「ラブグッズで熱く感じる小説コンテスト」のLC賞作品です。
下着だけの姿になって、ベッドに腰かける。
同じく下着だけになった優くんは、私を後ろから抱きしめていた。
いつものような甘い雰囲気……けれど、彼の手にはいつもと違うものが握られていた。
「これは何かな、祥子ちゃん?さっき使ってた猫のやつに似てるけど、ただの丸い形だね」
それは、私のラブグッズだった。ローター、バイブレーション、ローションにラブコスメ。
これまでに買ったものを見られるのは、想像以上に恥ずかしい。
「そ、それはローター、だよ……」
「へえ。どうやって使うの?」
「……その、乳首にあてたり、とか……」
すると、言うや否やのタイミングで、ブラのホックをはずされる。
いきなり外気に触れてびっくりした乳首は、少し勃っていた。
「……こんな感じ?」
優くんがローターのスイッチを入れると、かすかにジジジ……と音を立てながら振動する。
それはゆっくりと、私の右の乳輪をなぞっていく。
「っ……ぁ」
自分以外の手で与えられるじれったい感覚に、思わず声が漏れた。
「可愛い……。乳首で感じてるの?」
「ん。あ……ンッ」
「ねえ、祥子ちゃん。――乳首、気持ちいい?」
ワントーン低めの声が、耳元でささやかれる。
あまり聞いたことのない声色に、体がゾクッと震えた。
「い、いいよ、優くん……」
「そう、良かった」
優くんが微笑む。
いつもの優しい声色に、私はホッと息を吐いた。
「じゃあ、もっと強くするね」
いきなり強くなった振動に、思わず肩が揺れる。
「ひぁんっ!?」
「ふふ、ビクビクしちゃって……可愛い」
「ゆ、優くん……!?」
さっきは気のせいかとも思ったけど、いつもより少し強引な感じがする。
(口調こそ変わらないけど……ちょっと、Sっぽい、ような)
「ん?どうしたの、祥子ちゃん?」
「あの……優くん。いつもと、ちが――」
「ああ、ごめん。左の乳首もいじってあげないと寂しいよね」
私が最後まで言い切るより先に、優くんの左手が乳首に伸びる。
「んん……っ!?」
その手つきは、痛くはないけれど、少し強引に私の乳首をいじる。
先端を引っ張られながら指の腹で揉まれると、ジンジンとした快感が胸の奥に広がっていく。
「あっ……ん、ふ……ぅん、ぁっ」
「乳首、勃ってるね。コリコリされるの、好きなんだ」
「ぅ、ん……っ、好き」
「そうなんだ。祥子ちゃんてば、すごくエッチなんだね」
「……ぅ」
「じゃあ、右のローターと、左の僕の指と、どっちが好き?」
「……ゆ、優くんの……」
「ホント?じゃあ、ローターはいらないね」
「あ……」
中途半端に刺激を止められた右側が、じわじわとうずいていく。
手鏡に映ったのは
「……い、いじわるだよ、優くん」
「どうして?祥子ちゃん、いじわるされるの好きなんでしょ?」
「そ、それはそう……だけど」
「それに――恥ずかしがる祥子ちゃんを見るとね。すごく……」
優くんは、不自然にセリフを区切る。
私の耳たぶに唇が当たるくらい近くで、低く、そっとささやいた。
「……興奮するよ」
「……ッ!」
まるで耳の中から犯されているみたいだった。
彼の声が、私の鼓膜を突く抜けて侵入してくる。
「本当はずっと……こうされたかったんでしょ?」
「あ、……ぁ、それ、は」
「でも、もうちょっガマンしようか、祥子ちゃん」
「……え?」
耳元からさっと離れると、優くんがローターを私の前に掲げた。
「祥子ちゃん。ローター、今度はどこに当てて欲しい?」
「ゆ、優くん……」
「お腹かな?」
後ろから回されたローターは、私のへその周りをぐるりと描く。
「それとも、もうちょっと下かな?」
それは少しずつ、みぞおちに向かって降りていく。
だんだんと下がるにつれて、恥骨に振動が伝わっていく。
(あ……クリに、当たりそ……)
けれど、ローターは直前で方向を変えた。
「それとも太ももかな?」
「ひゃっ……!?」
足の付け根を通って、太ももの内側をなぞられる。
予想外の刺激に足を閉じそうになると、優くんは両手で強引に割り開いた。
「ダメだよ。ちゃんと足、開こうね」
閉じられないように後ろから足を絡める。
先ほどより大きく開脚する形となってしまった。
「ふふ……。祥子ちゃんのエッチなところ、隠せなくなっちゃったね」
「や、恥ずかしいっ……」
「ねえ、祥子ちゃん。前、見て?」
「前……?」
顔を上げて、前を見る。
けれど、それはいつものただの自室だ。
あまり使ってない勉強机と、化粧用品置き場、あとは雑誌の山くらいしかない。
「よく見て。化粧ポーチの隣」
「ポーチの隣……?」
じっと目を凝らす。
そして、気づいた。化粧用の手鏡が、ちょうど私の下半身を映す角度になっていた。
「……あっ」
「見える?あんな遠くからでもわかるくらい、祥子ちゃんのショーツがびっしょり濡れてるの」
「や、ヤダ……!」
「ヤダじゃない、でしょ?」
耳の後ろを舐められ、耳たぶを甘噛みされる。
「見られるのも好きなのかな?今度はもっと大きな鏡の前でエッチしようね?」
「んっ……ぁ、優く、ん」
「自分がどれだけエッチな顔してるか、じっくり確かめられるよ」
「い、わないで……ぇ」
(どうしよう……まるで、優くんじゃないみたい)
心臓が爆発しそうだ。
痛いくらいに脈打って、酸欠みたいに頭がボーっとして。
(でも……すごく気持ちいい……)
ちゃんと教えて
「――さて、お尻はどうかな?」
「え!?」
太ももをなでていたローターが、後ろに回される。
臀部に伝わる振動に、思わず息が止まった。
「ゆ、優くん、待って!」
(お尻なんて、自分でもいじったことない……!)
「どうしたの。祥子ちゃん?」
「そ、そこはダメ……!」
「そこって?ちゃんと言ってくれないと、わからないな」
優くんが尾てい骨の一番下にローターを押し当てる。
下着越しとはいえ、もう少しでアナルに入りそうな位置に、思わず腰が浮いた。
「逃がさないよ」
けれど、優くんの左手は私の腰をつかんで、強くと引き寄せる。
「っ、ひン……ッ!」
「ちゃんとおねだりするまで、離さないから」
「優、くん……っ」
「ね?僕に教えて。祥子ちゃんのエッチなとこ。ビクビクして、頭真っ白になるくらい、気持ちいい場所」
下半身が熱くなる。
骨を伝わる振動に身もだえながら、私は優くんの顔を見た。
「正直に言えたら、ちゃんとご褒美をあげるよ」
「……ぁ」
「あ?」
「……………あ、あそこ」
「あそこって、どこ?」
「もう、ちょっと……手前の、方……」
「手前?ああ、ここかな?」
優くんの手が動く。
ほっとしたのも、つかの間だった。
「ひゃあッ!?」
下着の上から、お尻の穴に食い込むようにローターを押し込んでくる。
アナルを無理やり開かれる感覚に、頭の中がスパークする。
「ダメ、ダメ……!そこっ、違うの……!」
「……そう?すごく気持ちよさそうだけど、お尻」
「違うっ、違うのぉ……!」
「祥子ちゃん。はっきり言わないと、このまま全部、押し込んじゃうよ?」
「ま、待って!いう、言うから……!」
私は必死に懇願する。
「く、クリ……」
「ん?」
優くんは聞こえていただろうに、聞き返してくる。
「クリ、トリス……」
「誰の?どんな風になってるクリトリス?」
「……ッ、私の、ひくついてるエッチなクリトリス、いじめて欲しいの……!」
優くんはローターを押し当てるのをやめた。
そして、私の唇にそっとキスする。
触れるだけの優しい、いつものキスなのに、心からとろけてしまいそうだ。
「ん……っ」
「よく言えました。――ちゃんと頑張ったご褒美をあげるね」
⇒【NEXT】11/6公開予定!「祥子ちゃん。この後……どうしたい?」(彼の知らない私と、私の知らない彼 最終話)
あらすじ
大好きな彼に、エッチな願望をさらけ出した祥子。
いつもよりもSっぽく意地悪な彼に、ローターで全身を刺激されて…。
こんなにエッチで意地悪な彼、見たことない――!