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官能小説【最終話】「気持ちいい」を聞かせて
お互いを求めあって
★作品について
この作品は、小説サイト「ムーンライトノベルズ」と合同で開催した、「ラブグッズで熱く感じる小説コンテスト」のLC賞作品です。
「やぁんっ、もうだめ、だめ、だめぇっ……!」
何回目かの美緒の「もうだめ」を聞いて、俺は自分がどんどん興奮していくのを感じていた。
「あっ、やぁん、やぁっ」
ローターから逃げようと身をよじる美緒を押さえつけて、ぴんと立った胸の頂きを吸い上げる。
ほとんど悲鳴に近い彼女の声が更に高くなり、次の瞬間には脱力した。
(……またイった。これ、すごいな)
手の中のローターを見下ろして、軽い嫉妬心に似た気持ちを覚える。
さすがにこれ以上やったら美緒が壊れてしまいそうだったので、電源を切った。
「ひ、ひどい、よぉ……」
美緒は荒い呼吸を繰り返しながら、かわいらしい顔でこっちを睨んでいた。
その目には涙が浮かんでいる。
(あー……かわいい)
こんなにかわいい彼女を、どうして何カ月も放置できていたのか、過去の自分に大いに呆れる。
美緒は俺が浮気を疑ったことを怒りもせずに、ただ、俺を求めてくれた。
いつもいつも俺は、彼女に救われてばかりだ。
「……泣いちゃうほど、気持ちよかった?」
美緒の涙を指で拭いながらキスをすると、美緒はふるふると首を振る。
「気持ちいい……けど……」
美緒の伏せた目が持ち上がって、まっすぐに俺を見つめる。
「圭ちゃんがいい。圭ちゃんがいいもん」
「……っ」
熱を孕んだ濡れた瞳に、一気に興奮が高まった。
「挿れたい……挿れていい?」
「ん……来て……」
美緒のそこに、自身を宛がう。
蜜を塗りつけようと擦り上げると、それだけで美緒は身体を震わせた。
「今、挿れられたら……私、どうにかなっちゃいそう」
「いいよ。どうにかなって」
美緒の頭を撫でながら、ゆっくりと腰を沈めていった。
彼女の中は蕩けるほど熱くて、きつくて、あまりの気持ちよさにため息が漏れる。
「あ、ぁ――」
それは美緒も同じなのか、切なげに眉をしかめて、それでも求めるように俺に手を伸ばした。
「圭ちゃん、ぎゅーして……」
「……ん」
美緒の身体を抱き締め、奥まで差し入れる。
美緒は小さい喘ぎ声を上げて、俺のそれを更に締め上げた。
(ヤバいな……これ、動いたらすぐ出そう)
だけど、もっと美緒と繋がっていたい。
俺は大きく息をつくと、ゆるゆると腰を動かし始めた。
「あっ、ぁん……っ、けい、ちゃ……っ」
「っ美緒、だめだって……そんなに締めたら……」
「だ、ってぇ……あんっ」
美緒の甘い声が耳元で響いて、俺の理性を吹き飛ばそうとする。
柔らかな唇に噛みつくようなキスを落として、俺は腰の動きを早めた。
「やっ、あっ、あっ、だめ、ぇっ……」
(……まだまだ。こんなんで、終わりになんかさせてやらない)
美緒の中がひくひくと痙攣して、俺に絡みついてくる。
俺はすぐさまそれを引き抜くと、美緒を四つん這いにさせ、再び奥まで貫いた。
「あぁんっ――」
もっと、もっと。深くまで繋がりたい。
力を入れれば折れてしまいそうな美緒の腰を抱いて、ひたすら腰を打ち付ける。
彼女の白い肌が、上気して薄いピンク色に染まっている。
ただそれだけのことが、俺の心を乱して興奮させる。
(これ……当てたらどうなるんだろ)
意地悪な考えがよぎり、俺はベッドに転がっていたローターのスイッチを再び入れた。
小さなモーター音に気付いたのか、美緒の中がきゅっと締まる。
「や、けいちゃん、それ……っ」
「大丈夫、ちょっと当てるだけだから」
「だめ、っああぁ――」
中を突き上げながら、彼女のぷっくり膨れた突起にローターを宛がった。
美緒は大きく背をのけぞらせて、掠れた声で喘ぐ。
「やば、すごすぎ……美緒……っ」
「ひ、ぁ、やぁっ、だめ、だめぇっ、気持ちいっ……!」
――気持ちいい。
美緒の口から初めて聞いた、思わず口から漏れてしまったという感じの「気持ちいい」は、俺がギリギリ堪えていた欲望を爆発させるには十分だった。
(あ、イク)
「美緒、やばい、出る……っ」
「わ、たしも……っ、イっちゃ――」

新しい一歩
「ん……」
俺の横で、美緒が目を覚ます。
ぼんやりとしていた彼女の焦点が、徐々に合ってきて――
視界に俺を捉えると、ふにゃりと笑顔になった。
「起きた?」
「うん……ごめんね、寝ちゃってた?」
「寝たというか、気を失ったというか」
小さく苦笑して、美緒の頭を撫でる。
――かわいい。
心の底からそう思った。
「……ごめんな、今まで。構ってやれなくて」
「ううん……」
それから、自分の思いを全て打ち明けた。
美緒が自分を好いていてくれてることに、甘えすぎていたということ。
自分のことばかりにいっぱいいっぱいになっていたこと。
セックスがしたいと思っても、美緒もしたいと思ってくれているのかわからず、なかなか勇気が出なかったこと。
「でも、これからは、そんな心配する必要なさそうだな」
呟くと、美緒は不思議そうに首を傾げる。
いちいちかわいらしいその仕草に、再び下腹部が疼きそうになる。
「……美緒がすっごくエッチってこと、わかったし」
耳打ちをするようにこっそり囁くと、美緒は耳まで真っ赤に染めた。
美緒のあんなに乱れた姿を見るのは初めてだ。
したいと思っていたけど勇気がなくてできなかったことを、試してみてもいいかもしれない。
「ところでさ、あのローター、どこで買ったの?」
「え……えっと、あの、ネットで……」
「ふぅん。……今度は電マでも買ってみる?」
枕元に転がったローターを視界の端にとらえながら、そう尋ねてみる。
美緒はやっぱり耳まで真っ赤に染めながら、けれど、小さくこくりと頷いた。
END
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あらすじ
「もうだめ」彼女のそんな声を聞くたび、どんどん興奮が高まっていった。
快感から逃げようとする彼女の身体を押さえつけ、さらに刺激を与え…何度も何度もローターで彼女を責め続けた。
すると彼女はうるんだ目で…