女性のための無料 官能小説・官能漫画サイト
エルシースタイル(LCスタイル)は、登録商標です【商標登録第4993489号】
ラブコスメが提供する情報・画像等を、権利者の許可なく複製、転用、販売などの二次利用をすることを固く禁じます
官能シーンの描写(第6回)女性向け官能小説を書くにあたって大切なこと
官能シーンの描写もときめきを忘れずに!

女性向け官能小説に不可欠な「ときめき」。
ときめきは官能シーンにももちろん必要です。
セックスのときにいわれたらときめく台詞、されたらときめくことなどを入れましょう。
とはいえ、台詞は要注意です。
官能シーンであまり長い台詞を使ったり、頻繁に会話をさせすぎたりするのは不自然です。
台詞はここぞという場所に、いちばんときめくものを、あまり長くならない程度に入れたほうがいいでしょう。
主人公の行動でも、ときめきを伝えよう

クライマックスやクライマックス近い官能シーンであれば、多くの読者が主人公に感情移入できているはずです。
相手男性キャラクターのときめく台詞や行動を描くだけでもいいですが、主人公にそれにともなうリアクションをさせることで、ときめきをさらに強く読者に訴えかけることができます。
例えばクライマックスで、主人公が押し倒され、相手男性キャラクターに挿入されて、「やっと俺のものになったな」と耳元で囁かれたとします。
ここで主人公の行動として、「つい、彼の背中に回す手に力が入ってしまった」などと書けば、主人公もその台詞でときめいたのだとおのずとわかります。
自分だったらセックスでときめいたとき、どんなリアクションを返すだろう――
そんなふうに考えて、ドキドキしながら官能小説を書くのもいいかもしれませんね。
ジャンルに合った行動描写を

ジャンル(第3回参照)と、相手男性キャラクターの行動が合っているか、もしくは活かせているかも官能シーンの良し悪しの決め手になります。
たとえば「登場人物のジャンル」の場合、「ちょいS」なら何も言わず黙々と抱きしめるよりは、言葉責めのひとつやふたつはしてほしいものです。
「ドS」なら少し乱暴に、主人公の手首を紐で縛るなんてこともしてしまっていいかもしれません。
「クール」であれば相手を愛撫しながらも自分は顔色ひとつ変えないだとか、「癒し系」であれば挿入しながら「ずっとこうやって抱きしめていてあげるよ」なんて言わせてみたりだとか、キャラクターの特性に合った官能シーンを描くといいでしょう。
一方で、官能シーンでキャラクター特性とは真反対のギャップを見せつけるのもアリです。
「かわいい系」の男の子が「ベッドの上でまでかわいい男の子でいると思わないでね」と激しく主人公を攻めたてたり、「チャラ男」なのは見た目だけで実は経験の少なさを気にしていたり……。
とはいえ、ギャップは上手に使わないと「キャラクター性が一貫していない」(第4回参照)と捉えられることもありますので、ある程度小説を書くのに慣れてきてからチャレンジするほうがいいでしょう。
「背景のジャンル」は、背景となる舞台や、そこにある小道具を活用できているかどうかです。
例えば「会社もの」の場合、オフィスでセックスするのはさすがに問題があるでしょうが、「会社から帰ってスーツを着たままの彼が、カバンも投げ出して激しく求めてきて……」という描写にすれば、会社ものの小道具を活かすことになります。
ネクタイで手を縛られて、なんて描写もいいですね。
その舞台にはどんな特徴的な小道具があるか、それを官能シーンで使えないか考えると、その「背景のジャンル」ならではの官能小説を書くことができます。
「人間関係のジャンル」は、主に心理描写に入れこんでいくことになるでしょう。
官能シーンでは、「普段の関係性がいったん崩れ」ます。
一人の男と女として、フラットになるのです。
そして崩れたところから普段の関係性に思いを馳せるところに、多くの場合、ときめきが生まれます。
たとえば部下の女性が厳しい上司の男性とセックスをするなら、そのときは目の前にいる彼を見るだけではなく、「普段、カチっとスーツを着こんで、どんな部下にも厳しい彼」も同時に思い描くでしょう。
さらに、会社から離れて男と女として向かい合っている自分たちに、彼女はきっと特別な感慨を抱くに違いありません。
「幼なじみ」も、「いつまでも弟みたいに思っていたアイツ」と、「今ここにいる、意外なほど逞しくて、激しいセックスをするアイツ」がリンクすると、独特のエロティシズムが滲み出てきます。
3つのジャンルは官能シーンでも上手に使いこなしましょう!
必ず使わなくてはいけないというルールはありませんが、使うことでぐっと官能シーンが印象的になります。
「この人、上手だな」と思われるコツのひとつです。
『台詞の表現方法と擬音の使い方』をご覧ください。
官能小説にまつわるお役立ち記事
あらすじ
女性向けの官能小説で好まれる官能シーンの描写にはどんなものがあるでしょうか?
不自然にならないような会話や、主人公の行動でも伝えられるときめきなど、少し注意するだけでぐっと読みやすく、印象的な作品になります。
小道具や関係性などはもちろん、ジャンルにあわせた行動描写や、あえてギャップを見せるのも効果的ですね。