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官能小説【4話】恋する貴女へ特別な快感(おもてなし)を〜若旦那の恋の手ほどき〜
優しい問いかけ
「鹿埜、横になって。今日は露天のほうだったから、身体もほぐれただろう」
いつになく瞬一の声が頭に響く。
まだ、先ほどの子猫ちゃんの衝撃で脳がくらくらしているせいか、どこか、夢見心地で鹿埜は言われるがままに布団に寝転んだところだった。
天井、見える。
お風呂上りの髪が広がって、ふわりとしたヒノキの香りを醸し出した。
――チラッ。
目線を瞬一に向けると、瞬一は何やら箱の説明を見て、説明書らしい小さな冊子を開いたところだった。〈お客様のお忘れ物〉と同じラブグッズがきちんとテーブルに置いてある。
……初めてのラブグッズ。だめ、力が入らない。
鹿埜は子供のように瞼を上げたり下げたりして、瞬一を待った。
やがてばさっと説明書を読み終える音。瞬一は興味深そうにラブグッズを手に凝視して、力強く掴んで、布団で震えて待つ鹿埜に、近寄って来た。
「なるほど。よく分かった。さて、おもてなしを始めよう。鹿埜、僕の事が好きか?」
たずねられて、鹿埜はきょとんと瞬一をみる。
「好きです……」
横に座った瞬一が、鹿埜の頬と髪を撫で上げた。
「風呂上りのきみ、いつも可愛いな。ふにゃんとして、緩んでしまった唇とか。でも、きみはいつも近づくと身体を固くする。……今の気分は、どう?」
「…さっきの刺激がまだ渦巻いてます……」
「それは結構。なら、キスしたらさらに刺激を与えてしまうかな?」
鹿埜は目元を熱くした。泣きたいわけではないのに、なぜか涙が溢れて来る。優しい問いかけ。心からほぐしてくれようとする瞬一はいつだって鹿埜を案じて、目を逸らさない。
――ああ、なんとなく、分かった気がする。こっちからも動かなきゃ。
鹿埜は瞬一を引き寄せるように両腕を伸ばした。
肩が伸びて、布団が僅かに沈む。確かなぬくもりと重さをしっかりと抱きしめた。
「頑張ってみます。昼間の、続きしてもいいですか?」
「もちろんだ」
嬉しがっている互いの上半身を擦らせるように、いつもより熱めのキスのリズム。
唇をめくられるようにして、頬を紅潮させてのキスをまた、拾う。
合間にも浴衣を肩まで落とされ、大きな手は胸に当てられた。
「柔らかくて少し物足りないだろう。もう少し、硬くしてあげようか」
乳首を抓まれて、鈍い刺激とキスが鹿埜の中に甘いさざ波を起こしてゆく。瞬一は鹿埜の胸に顔を埋めると、割と長いまつ毛でくすぐり始めた。
ゆるやかに揉まれて、体内が震えるのが分かる。
それでなくても、若旦那として接客に気を遣う瞬一の手は大きくて、あたたかくて、心地よい。
(きっと、今日こそ……)
形の整った指先が、自分の突起をこねる仕草だけで、どうにかなりそうになった。
「今日こそ、って表情して。きみは……全く……」
困惑した顔にすら欲情してしまい、図星をつかれて鹿埜は頬を熱くした。
胸のカタチがだんだん激しく変わる頃、また乳首もきつく、冷たく勃って行く。
ぴんと張り詰めた胸がこそばゆくて、上半身を逸らせて腕を伸ばした。
「ああんっ……変な、感じ……」
「美味しそうになってきた証拠だ」
食まれると、胸で遊んでいるさざ波が一層強くなって流れ始めた。気持ちいい。触られて、愛される準備がこんなにも。
「また出番だ」とピンクの子猫でくすぐられるおまけつき。
首筋を指先で、つうとやられただけで、達しそうな予感がする。
でも、期待はしちゃだめ。隠れた不安がまたやって来て、鹿埜はぎゅう、と瞬一の頭を抱き寄せる。
瞬一の腕が、いよいよ下腹部に触れたからだ。
見つけた、恋のピース
そこでまだ、瞬一が綺麗に浴衣を着ていることに気が付いた。
一緒にいく時は、大抵脱いでいるのに。「ん……」脱がせようと肩に手を差し込むと、瞬一はかるく首を振った。
「今日はまだ、きみが先。たっぷりと可愛がってからだよ」
指が其処を優しく擦った。あちこちの愛撫で敏感になっている。「ひうう」と身をよじって逃げたくなって、引き締めた途端、瞬一の指をするんと呼びこんだ。
「ひゃ……っ」
小さな喘ぎを飲み込んで、「ここだよな?」の声にコクコクと頷く。
くい、と折れた第一関節を飲み込む。すると、中がぱっくりと大きく緩んで、胸のキスと繋がっていく……。
「今日はこれを使うよ」
瞬一は丁寧な手つきで、まずはローションを鹿埜に垂らした。
じんわりした温かさに、声が漏れた。衝撃が少し、ゆるんだ。
「あったかい……」
「今日はじっくり行こう。きみはまだ、快感を分かってない様子だから」
マッサージのように指先で小さな円を描かれると、何やらあたたかくなって来る。
「ん……」
「鹿埜、力を抜いて。これを僕だと思って。ほら、僕がきみの中に――……」

脳裏で読んだエッチ漫画を吹き飛ばすような恥ずかしさと、高揚感が鹿埜を交互に襲った。
いつもは優しい瞬一のイジワルな口調に興奮しているのだと気が付いて、鹿埜はますます頬を火照らせるしかなかった。
「凄いな。こうしてみるのは初めてだが。いつも思うが、きみの此処は丁寧に僕を受け入れてくれているんだな」
「見ないで…。……ううん、見て」
「いいのか?じっくり見るよ?」
開いた足の合間から、冷たいものが滑り落ちる。
鹿埜はようやく言葉を告げた。
――わたしたち、夫婦になるんでしょ……。
――決意、できたんだな。嬉しいよ。きみをもっと見せて。
(きっと、恥ずかしがっていてはだめなんだ)
鹿埜が一つ一つの恋のピースを見つけていく間も、瞬一はゴムを被せたマリンビーンズを慎重に当てていた。
最初は違和感のあった太さも、ゴムの馴染み具合で、瞬一のものと変わらなくなった。
(ううん…、わたしは、今まで何一つ、この人を感じてなどいなかった…)
イくことばかりに気を取られて、こんな風にさらけ出すこともできずに。
目から涙が零れて、鹿埜は口元を両手で押さえる。
立てた膝の合間で、瞬一の熱いものが太腿を擦った。
「まだ、我慢してるのか?悪い子だな。気持ちよくなるまで、付き合うから。まだ、硬いぞ」
ちう、と胸を吸い上げられて、一気に力が抜けた。衝撃で、ゆっくりとそれは入って来る。
キュウッと子宮が締まる感覚に腰が浮く。
「入ったな。では。容赦なく動かそうか」
「え、それって……」
「動くからラブグッズと言うんだ。……ほら、どうだ?」
ぐいっとスイッチが入る。
感じた覚えのない振動に目が動かなくなった。
外に出ている突起はがっちりと鹿埜の花芯を捉え、中で動くモノは瞬一の手下のように鹿埜を攻め立てる。
大きく動いたり、小刻みになったりする。意地悪な動きに酔いしれて。
「もっと、強いほうがよかったりしてな」
「ああっ……ん、んん」
「悪い子だ…。声、大きすぎる」
つながった薄い唇が笑いを堪えるように、小刻みに震えている。
「すこし、弱めよう」
――あ……思い出した。この、微妙な小さな動きを、わたしは知っている。
幸せに堕として
『鹿埜、痛くないか?』
『ちょっと……でも、大丈夫で、す……あっ……うん、そのくらい……中に、いるんですね……』
『ああ、ゆっくり、ゆっくりだ……少しずつ、動くから』
初夜の時、鹿埜は初めての受け入れに身を固くしていた。
その時、瞬一は今のように熱くなったものをゆっくりと引いたり進めたりを、微かな長さでやっていた。
それが溶け合うところで、鹿埜は恐怖を感じていた。
こんなに上手く行くはずない。どうしてそんな不安を覚えたのだろう。
いつも愛されていた。いつだって、瞬一のほうは鹿埜だけを――……
しかし、鹿埜は瞬一を見ていなかった。ただ快感ばかりを脳裏で探していただけ。だから、だめだった。
もうとっくに鹿埜の四肢は瞬一のやり方を受け入れて待っている。
心だけ先に飛んでいたのは瞬一のことが本当に好きだから。
だからイきたかった。
こんな風に、イジメて欲しくて、うずうずしてた。
時折見せてくれた瞬一は意地悪だけど、その気持ちを見せてなかったこと。
――わたし、今日はきっと、幸せになれる。だって、この人と、絶対に幸せになりたいとずっと思ってたから。
鹿埜はもぞりと腰を浮かせた。
奥まで引き込んだラブグッズに揺らされて、でも脳裏では瞬一の熱さを重ねたりしているうちに、挿入感も薄れて来た。
「なんか、ラブグッズでお仕置きされているみたい」
「お仕置き?これはおもてなしだと言っただろう?」
嘘つき。
これは、お仕置きなんでしょ? ……愛が一杯つまったおしおき。
お仕置きとおもてなし。どちらでもいい。ハザマで揺れて、こんなに優しく伝えてくれるなら。
大好きな貴方にお願いしたい。いっぱいおもてなしして、わたしを幸せに堕として――……。
また、ラブグッズが変な動きになった。
もう無理。瞬一だけを欲してしまったから。分かってて、やっているんだ。
「……いじわるはここまでにして、瞬一さん」
鹿埜は瞬一の濡れた手に手を重ねた。鹿埜が何を欲しがり始めたか、分かっているくせに、まだラブグッズでイジメようとする三日月の目をじっと見る。
みるみる瞬一のほうが目元を赤く染まらせてしまった。
「……見抜かれたか。ああ、限界に近いな。こんなにも愛するきみが、違うもので気持ちよさそうにしているんだぞ?嫉妬も芽生えて意地悪したくもなるよ」
止んだ振動を感じながら、鹿埜は両手で瞬一の頬を包んで見詰める。泣きそうな目に胸が狭まるような感覚を覚えた。もう目は逸らさない。大丈夫。
「おかしな話だけど、僕も今まで以上にドキドキしていたんだ。まるで少年に戻ったみたいにきみが恋い焦がれて、乞うてくるのを今か今かと楽しんでいたんだよ。鹿埜」
「いじわる……先にノラ猫に聞かれちゃったけど?……瞬一さんでいきたいの」
「了解。おもてなしさせて戴こう。今まではお仕置き。ここからが本当のおもてなしだ」
言いながら、浴衣の裾を広げ、確かに限界に近そうな逸物を手で支えつつ、瞬一は鹿埜から優しく、労わるような速度で、ラブグッズを抜いた。
鹿埜の右足を肩に担ぎあげ、むき出しにされてひくんと震えた入口にゆっくりと押し当てた――。
⇒【NEXT】「鹿埜っ……僕に絡みついて来ていて、嬉しい」(恋する貴女へ特別な快感(おもてなし)を〜若旦那の恋の手ほどき〜 5話)
あらすじ
ついにあのラブグッズが鹿埜の中に――。
今までに読んだエッチ漫画を吹き飛ばすような恥ずかしさと高揚感に襲われる中、彼も我慢の限界に達し…。