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官能小説 未来の花ムコ 4話 (後輩とセックス)


目覚め

再び目覚めたリサは、ぼやけた視界の中に関口の顔を見つけほっとした。

「先輩、大丈夫?」
「先輩なんてやめてよ。 私も関口って呼ばないから」

リサは体を起こし、関口の顔をじっと見つめる。
それから、がばっと覆いかぶさるように関口に抱きついた。

「大好き」
「ちょっ、先輩……」

身をはがそうとする関口だが、リサは離れない。

「離さない」

そう言ってだだをこねるリサに観念し、優しく抱きしめる関口。

「僕、本気にしますよ」

その声を聞いた瞬間、リサははっと正気に返り関口から体を離す。

「ここは?」

「先輩の部屋です。先輩が酔いつぶれたから、僕が送ってきたんですよ。
もしかして、まだ酔ってます?さっき言ったこと、忘れたんじゃないですか?」

「えっ?」
「なんでもないです。僕、帰ります」

そう言って立ち上がろうとした関口の腕を、リサは咄嗟につかんだ。
リサの真剣なまなざしを見て、沈黙する関口。

「私の言ったことは本当よ」

リサは関口の唇にキスをした。

慣れない手つきで…

リサは、関口をベッドへ誘った。

「本当に、僕でいいんですか?」
「もちろん。あなたがどれほど素敵な人か、私は知ってる」

リサは関口の服を脱がせる。
関口も、慣れない手つきでリサの服を脱がせていった。

白く柔らかい胸をもみしだきながら、遠慮がちに乳首を口に含む関口。
リサは全身の神経がざわざわと敏感になっていくのを感じ、
「はぁ……」と長く息を吐いた。

リサの内腿に流れ出た生温かい蜜を伝って、関口の手が中心へ近づいていく。
指先が蕾へ到達し、細かく振動し始めた。
「あぁん……」と猫のような淫らな声が、リサの口から漏れる。
密着する肌が汗ばみ、湿度の濃度を上げていく。

リサの全てを覆い尽くそうとするかのように強く抱きしめ、少し体を震わせながら関口が入ってこようとする。
リサの入り口は十分に潤っていたが、関口はなかなかうまくおさめられず手こずっていた。
でも、そんな不器用さもリサには愛おしかった。

選んだ未来

やっと一つになったが、関口の動きはリサが知っているものよりぎこちなく、そして情熱的だった。
彼も、十年後には流れるような優しいセックスをするようになる。
これからの歴史が関口新と共に築かれると実感した時、肌も吐息も汗も声も、とにかく彼の全てが尊く思えた。

結ばれた部分が熱くたぎり、リサの中で快感がせり上がる。

 

「リサ…」

関口がそう呟いたとき、二人は共に果てた。
その後、リサが不思議な時間旅行を体験することはニ度となかった。



<未来の花ムコ 〜おわり〜>



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