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官能小説 未来の花ムコ 2話 (愛がないセックス)
酔ったその先に
リサは、見知らぬベッドで目を覚ました。
隣にも誰か寝ている。
印象に違和感はあるが、その人は香川信也だ。
まさか、昨日酔っぱらって……。
リサは、自分が裸なことに気づき赤面する。
部屋を見回した。広いベッド、高い天井、毛足の長い絨毯……。
リサは、床に落ちていたガウンをはおり、部屋を出た。
長い廊下は、リビングへ繋がっていた。
ここは、香川先輩のマンションなの?
ふとリビングの棚の上の写真に目をやると、リサは息が止まりそうになった。
ウエディングドレス姿のリサが、香川と一緒に写っている。
壁にかけられたカレンダーを見る。
2022年3月…
突然の求め
10年間の記憶が無い。
しかし、記憶喪失は大問題だが、香川と結婚していたことにリサの心は浮き足立った。
リビングに、寝起きの香川が入ってくる。
「香……しっ、信也さん、おはよう」
声をかけるが、無視して香川は冷蔵庫を開ける。
夫の冷たい態度にリサは戸惑った。
洗面所の鏡で、リサは10年後の自分を眺める。
若さは保っているが、目に輝きがない。
ガウンを脱ごうとして、
突然、背後から香川に抱きすくめられる。
香川はしなやかな動きで、リサのガウンを剥いだ。
もみしだかれる胸が鏡に映る。
「恥ずかしい」
リサがつぶやくと、香川の指が早々に秘部へ侵入してきた。
「濡れてる」
耳元で囁かれ、リサはため息を声を漏らす。
香川は、指先でリサの潤った部分を撫でながら、一方の手で胸を攻める。
指の間に挟まれた小さな乳首が、固く隆起した。
「足開いて」
命令口調で香川が言う。
足を開きヒップを突き出しながら、腰を前後左右に動かす。
リサは、淫らなパフォーマンスが自然と出来る自分に驚いた。
腰をつかみ、後ろから香川が入ってくる。
突かれる度、じわじわ快感の波が押し寄せる。
鏡の中で揺れる自分の長い髪の毛が、リサにはグロテスクに見えた。
汗の飛沫が、磨かれた洗面台を汚す。
リサの奥から、痛みにも似た快楽が湧く。
「もうダメッ!」
リサの声を合図に二人は果てた。
床に座り込むリサ。香川が背を向ける気配がする。
リサが振り返った直後、ドアは閉まった。
空虚な結婚生活
虚しい数日が過ぎた。
思い描いていた結婚生活とは、まるで違っていた。
夫婦らしい会話もなく、香川はただ気まぐれに体だけを求めてくる。
リビング、ダイニングなど、家のあらゆる場所でセックスをしたが、快感は得られても、愛は得られない。
結局、記憶喪失のことを打ち明けぬまま、その夜も冷たい背中の隣でリサは眠りについた。