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官能小説 【小説版】夜ごと課外レッスン 第1夜 〜玄関で〜


誠さんと…

★この物語は『夜ごと課外レッスン』『夜ごと課外レッスン2』 の間の出来事です。

誠さんが、「中」に入ってくる。
体の内側を熱い先端でこすりながら、深く、深く……。

「あ……ああああ……んっ」

愛液で潤った襞(ひだ)が、愛しい侵入者にぴったりと吸いつき、締めつける。離したくない、もっと感じたいという私の気持ちをあらわしているみたいだ。

「誠さん、気持ちいい……っ!」

うわごとみたいに呟いて、無我夢中でしがみつく。こうでもしないと、気持ちよすぎておかしくなってしまいそう。 誠さんはそんな私を翻弄するように、激しく腰を動かして、奥を何度もしつこいぐらいに突く。

「やっ、だめ……そんなに奥……っ、感じちゃう……っ」

「いいよ、いっぱい感じて」

私の言葉に興奮したのか、動きはさらに大きくなった。単に突くだけでなく、えぐるような動きも加えてくる。

「あああっ!」

Gスポットまでもが刺激される。奥とGスポットを同時に愛されたら、もう、ダメ。

「んんっ、杏子の中、すごく濡れて……きつくなってきた……」

誠さんの声からも余裕がなくなっていく。額に滲んだ汗が光っていた。

「杏子、半年前と全然違うね。すごく、ヤラしい体になった。」

すぐにイってしまわないよう気持ちを落ち着かせようとしているのか、誠さんの腰の動きは止めずに話し続ける。

(半年前……)

そうか、もうそんなに経つんだ。 一瞬だけ、気持ちが過去に飛んでいく――。

ラブタイム中の男女
 

出会い

彼は中学校の英語教師で、私は歯科受付。 ある日、受付終了間際に彼が飛び込んできたのが、私たちのなれそめだった。

「奥歯が折れちゃって……診察、もう終わりですか?」

彼はサッカー部の顧問をしているとのことだった。その日は部活の参加者が少なく、人数合わせで仕方なく彼が参加したところ、思いっきり転んで奥歯を折ってしまったそうだ。

「いいわよ〜、入れてあげても。今日は私、デートの予定がないから」

奥から院長先生の声がした。

「すいません、ありがとうございます」

彼は私にも丁寧にお辞儀をして、診察室に入っていった。 そんな礼儀正しさに好感を抱いたせいかもしれない。初めての患者さんなのに、何となく気になった。
治療は3回ほどで終わった。(これでもう会えないんだな……)

その日の会計を準備しながら、心の中でそっと溜息をついた。 会うたびに爽やかに笑いかけてくれる彼。 私に気があってそうしているわけではないと思っていたけれど、それでも笑顔を向けられると胸がうきうきした。 でもそれも、今日で終わり。
ふいに、待合室の椅子に座っていた彼が立ち上がり、こちらに近づいてきた。

「あ、すいません、お会計はもうちょっとお待ちくだ……」

慌ててそう言ったが、戻らない。 彼はまわりに誰もいないことを確認すると、小さなメモ書きをそっと渡してきた。 彼が帰った後に開いてみると、そこには電話番号とメールアドレスが。

その下に、「よかったら今度、一緒に食事でもいかがですか?」とメッセージがあった。

その日の夜にメールを送り、話が弾んで、数日後、食事に行くことになった。 私が二十三歳、誠さんが二十五歳と年も近いので共通する話題も多く、そこからトントン拍子につきあうことになって――翌年、結婚した。

新婚生活はとても幸せ。でもひとつだけ悩みがある。

結婚するまで私は処女だった。つまり、誠さんが初めてのセックスの相手。
経験がなさすぎて、エッチのときに何をしていいかわからない。 誠さんに負担をかけたくないと思うけれど、どうしたらいいのか聞くのも恥ずかしい。 それに、もし聞けたとしても何をどう質問したらいいのかわからない。
(エッチをもっと好きになりたいし、知識もほしい。でも、どうしたらいいんだろう)
ぼんやりした悩みを抱いたまま、何となく時間が過ぎていった。

きっかけ

そんな日々に変化が起こったのは、ある日、院長先生と二人で帰り支度をしているときに、なにげなく聞かれたことがきっかけだった。

「杏子ちゃん、いいセックスしてる?」

「……せっ?」

思わず言葉に詰まる。

これが男性の、というよりも普通のヒトだったら、セクハラものだろう。でも先生は、こういうことを言っても許されてしまう雰囲気を持っていた。

いかにも経験豊富な大人の女という感じで、色気も品もあるのに、エッチについての話題もサラリと口にする。病院の女性スタッフたちはみんな先生に憧れていて、恋愛やエッチの相談をよく持ちかけたりもしていた。

「じつは……」

悩みを伝えると、先生は答えより先にすぐにスマホを取り出して、ある画面を表示した。 「このサイトを使ってみるのはどうかしら。カラダや、恋、エッチについての悩みをみんなで話し合う掲示板式のサイトよ。同じ悩みを持っている人たちと情報交換をすれば、何かいい方法が見つかるかも」

「同じ悩みを持つ人たちの掲示板……ですか」

ぱっと見せてもらった限りでは、私と似たような人たちもたくさんいた。エッチが得意ではない、感じられない、イケない、などなど。

「あと、よかったらこれもあげるわ。私はまだ予備を持ってるから、杏子ちゃんにあげる」 先生はバッグから小さな香水の瓶を取り出した。

「ベッド専用香水…リビドーロゼ?

配合されたフェロモンの作用で、男性をその気にさせる香水だという。

「だまされたと思って、使ってみて」

帰宅して夕食の準備を終わらせると、誠さんが帰ってくるまでの間にスマホでサイトを詳しくチェックした。このサイトのいいところは、愚痴を言い合うサイトではないところだった。みんな積極的に解決策を探し、実践しようとしている。見ているだけで勇気が出てきた。 私はブックマークにサイトを登録して、毎日チェックすることにした。

彼が豹変…

それから数日後――。 リビドーロゼをつけての、夫婦デートが終わった。 いつもと違った反応は、まったくなく。

(やっぱりただの香水だったのかな。いくら院長先生のおすすめでも、つけるだけで男性を惹きつけるなんて、そんなオイシイ話、あるわけないよね)

なんて思っていたのも、家に着くまでのことだった。 家のドアを閉めるなり抱きしめられ、強引にキスされた。

「なんか今日、我慢できない…」

壁に押しつけられ、服の中に手を入れられて、体をまさぐられる。 ちょっと無理やりではあるけれど、それが妙に気持ちいい。
急に誠さんの動きが止まった。

「……ごめん、びっくりさせちゃったよね。杏子ちゃんにはまだ急だったかな…」

「そ、そんなことない!」

慌てて否定した。

「私も……そのっ、誠さんとエッチしたいって思ってて、でもあんまり自信ないから、うまく誘えなくて……」

頭がぐるぐるする。でも、伝えたい。

「だから、うれしいの。いやなんかじゃ、全然ない!こんなふうに求めてもらって、すごく、うれしい!」

誠さんは息を呑んで、私をまじまじと見つめた。

「……本当?」

「本当」

こくんとうなずく。

「……じゃあ、続けるね」

もう一度うなずくと、誠さんがもう一度私を優しく壁に押しつける。

「え、ここでっ?」

「そうだよ、杏子ちゃんから許可をもらったからね」

耳元で囁かれる。 いやだと言えばきっと誠さんは止めてくれただろう。けど……いやじゃなかった。 玄関でこんなふうに愛撫されるなんて、ドキドキする。

「いい匂い……」

耳元に誠さんの息がかかって、ぞくっとした。

「じゃあ、まずはここから」

誠さんの指が、アソコにするすると伸びてきた。

下着に伸びる手
 

⇒【NEXT】リビドーに反応した誠は…(【官能小説 第2夜】夜ごと課外レッスン 〜克服〜)

リビドー ベリーロゼ

リビドー ベリーロゼ

「あまり彼から誘ってくれない…」「彼ともっと情熱的な夜を過ごしたい」というお望みにお応えするべく開発されたベッド専用香水。イランイラン、オスモフェリンなど合計約80種の特別な香り成分を調合し、官能的でありながらも透明感のある印象を表現しました。嗅覚を刺激し、性衝動を起こすスイッチとして働きます。

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夜ごと課外レッスン
夜ごと課外レッスン2

あらすじ

誠と幸せな結婚生活を送る杏子。

しかし杏子は恋愛経験の少なさから誠との接し方を どのようにすればいいのか分からず悩んでいた。
あるとき勤め先の院長からあるものを勧められて…

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