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官能小説【小説版】夜ごと課外レッスン 第4夜〜誘惑〜
あふれ出す熱
私は誠さんに必死でしがみついた。
「ああ、出る……出ちゃうっ……誠さん、出ちゃうよぉっ」
唐突に、アソコから熱いものが溢れだした。潮吹きだ。前兆みたいなものはなくて、噴き出した瞬間の熱でそうだとわかった。
肉体的な快感はないけれど、愛する人の愛撫で体があまりにもわかりやすい形で反応したことに、恥ずかしさと何ともいえない満足感を覚える。
私はしばらくの間、誠さんに抱きついたままでいた。嬉しい気持ちもあるけれど、照れくさくもある。どんな顔をしてみせたらいいのかよくわからない。
「杏子ちゃん」
誠さんは、そんな私の頬をそっと両手で包んだ。
「誠さん、私……」
「いっぱい出ちゃったね。すごく……かわいい」
囁いて、キスをしてくれる。一回だけじゃない。何度も、何度も。額、頬、耳、唇……まるでご褒美をくれるみたいに。
(みさなさんの言っていたこと、本当だった……)
優しく降ってくる誠さんのキスには、心からの愛情と喜びが感じられた。

いったん小休止を入れて、床にまで飛んでしまった潮をバスタオルで軽く拭いた。
私たちはまたすぐにお互いを欲しがった。とくに私は気持ちの面ですっかり「スイッチの入った」状態になっていたから、いつも以上だった。
比べたわけではないからよくわからないけれど、私は人よりも心と体が密接につながっているタイプな気がする。
「挿れるよ」
誠さん自身をそっとあてがわれたときには、もう溶けるぐらいにトロトロになっていた。
「あ、あああ……」
誠さんが入ってくる。ず、ずんっ……とお腹に響き渡るような存在感。
もっと誠さんを感じることしか、考えられなくなる。
「イっちゃう……!」
何度も突かれないうちに、頭の中が真っ白になった。 誠さんの動きも激しさを増す。<
「俺も……イクよ。杏子ちゃん、愛してる」
私たちは固く抱き合いながら、二人で一緒に達した。
エッチが終わった後、抱きしめられながら、院長先生から「リュイール ホット」のことを教えてもらったことを打ち明けた。
「そうなんだ。じゃあまたそれでエッチしよう。最近、杏子ちゃんが積極的になってくれて嬉しいよ」
「……うん」
イッたばかりなのに、次のエッチが楽しみだった。
積極的な女性へ…
……なのに。
もう1週間もエッチをしていない。
理由は簡単。誠さんが疲れているから。受験シーズンが近づいてきて、誠さんは生徒たちの進路指導に忙しい。 肉体的な疲れはともかく、精神的に余裕がないのだろうというのは何となく伝わってくる。
邪魔をしてはいけない、と思う。今、疲れているというのは、それだけ誠さんが真面目な証拠だ。
でもたまには……例えば週末ぐらいは、ちょっとぐらい気を抜いてもいいんじゃないかな。
(ときどきは、私のことだってかわいがってほしい)
そんなふうに思って、はっとした。
私、どこまで誠さんにまかせっぱなしにしているんだろう。いつまでもこんな受け身で相手まかせのままじゃ、飽きられてしまいそうだ。
(まだ上手にできないのは仕方がないとして、もっと積極的になってみようかな)
頭の中に、誠さんをリードする自分のイメージが浮かんだ。
全身に優しくキスをすると、誠さんがうっとりとした表情になる。手は、誠さんのアソコを優しく撫でている。私の手の中で、誠さんが少しずつ硬く、大きくなっていって……そして……
(で、でも、そもそもどうやって切り出せばいいのかわからない……!)
私は頭を抱えた。
誘える女になる。
それが私の課題になった。
こんなときは院長先生……と思ったけれど、今回ばかりはやめておいた。
院長先生クラスの女性に誘うアドバイスをもらっても、今の自分には実践は難しいだろう。
(であれば、掲示板かな)
いつもの掲示板にアクセスして、「自分から自然に夫を誘うコツを教えてください」と投稿した。
数時間もしないうちにいくつかレスがついたが、いちばん実行しやすそうなのは、もはやおなじみになったといっていいみさなさんのアドバイスだった。
『こんにちは。いきなりエッチを誘うのは難易度が高いですから、まずはキスから始めてみてはどうでしょうか』
なるほど、と思わず呟いてしまう。キスなら私にもなんとかできそうだ。 であれば、まず「キスしたい」と思われる唇にならなければ。 いろんな口紅やリップグロスをネットで探しているうちに、目に留まったあるコスメがあった。
「キス専用美容液?」
唇をツヤツヤにするだけでなく、フェロモンに似た成分が配合されていて、塗っているだけで男性を惹きつけるという。
「これだー!」
私は迷わず、その「ヌレヌレ」というリップグロスを注文した。
注文してすぐに届いたが、使うのは次のデートのときにした。本当に特別な唇になるのなら、特別な日に使いたいと思ったからだ。
そして、いよいよデートの日がやってきた。
「誘える女」らしい、いつもより少しだけ大人っぽいファッションを選ぶ。メイクも華やかさがありながら同時に落ち着きも感じられる、明るいブラウン系をメインにした。
最後の仕上げはヌレヌレだ。
誠さんがソファーに腰かけて待つリビングで、私はドレッサーを前にグロスのフタを開けた。
(いい香り)
ハケを唇に近づけると、まずはそこでうっとりしてしまう。
ヌレヌレにはいろんな香りのバリエーションがあった。
私が選んだのは「ラブリー・キッス」。クランベリーとラズベリーの香りだ。かわいらしくもセクシーでもあって、この香りだけでも買ってよかったと思えた。
ヌレヌレを塗った私は、鏡に映った自分の顔にはっとした。
……色っぽい。
クリアなリップグロスなのに、唇がふっくらつややかになるだけで、こんなに顔の印象って変わるんだ。
誘惑

「杏子ちゃん?」
ソファーに座って待っていた誠さんが、何かを察したのか立ち上がって近づいてくる。
振り向いた私の顔を見て、誠さんの目つきが変わった。
奥に、熱い何かが灯ったように。誠さんは黙って私の肩を抱き寄せた。
「ん……」
何も言う間もなく、唇を奪われる。
隙間から舌が入ってきた。私を味わい、奪おうとするように這ってまわる。いつもと比べて、余裕がないような。
「あ……っ、はあっ」
余裕がないのは私も同じだった。キスをしているだけなのに、どんどん気持ちよくなってくる。開いた口から、媚薬を注ぎ込まれているみたい。 たまらなくなって、私も誠さんを抱きしめ返そうとした。
「動かないで」
突然唇が離れ、優しい中にも厳しさのある口調でぴしゃりと命令される。 魔法にかけられたように、動けなくなった。
「どこにも触れないで。目を閉じてキスに……唇だけに意識を集中させてごらん」
「うん……」
言われた通りにする。目を閉じて、誠さんの唇の感触と、舌の動きだけをひたすら感じ取ろうとした。 感覚が次第に研ぎ澄まされていく。とろけるような快感の蜜が、キスから全身に広がっていくようだ。
「あ……んっ」
誠さんがスカートをめくりあげ、太腿を撫でてからパンティの中に指を滑らせた。
「杏子、キスだけでこんなにグチョグチョ」
言われるまでもなく、わかる。そこが熱く潤っていることは、私自身くらくらするほど強く感じていた。
ブラウスのボタンが、ひとつひとつ、外されていく……。(第5夜に続く)
⇒【NEXT】…明かされる真実。(【官能小説 第5夜】夜ごと課外レッスン 〜愛情〜)
あらすじ
セックスの苦手を克服し、誠とのセックスが楽しむことができるようになった杏子。
杏子の気持ちとは裏腹に、誠の仕事が忙しくなり一週間ほどエッチはご無沙汰…
悶々とする杏子はエッチをリードする作戦に出る…