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官能小説 恋のメイクレッスン 7話


恋の戦闘準備

ラブコスメを使った女性が男性を見つめる官能小説イラスト

花織の鬼のメイクレッスンが終わり、私はアパートに帰ると早速スマートフォンからLCラブコスメにアクセスをした。

(可愛いサイトだけど、ちょっとエッチな物も売ってるんだなぁ……)

名前の通り恋のお助けアイテムがたくさんあり、ラブグッズは名前で聞いたことはあるものの初めて目にするものも多く、ドキドキと胸がざわめく。

(もし、付き合えたらこういうものも使う日が来るのかな?)

考えるだけで顔から火が出そうになり、一人クッションを抱えてベッドで転がりながら興奮を抑えた。

(ま、まずはコスメから買おう!)

気を取り直して起き上がると、お目当てのコイイロシリーズのポーチが付いてくるファンデーション・パウダー・チーク・リップのセットとさらにヘアパフュームの『ナデテ ロゼ』を購入する。

(ちょっと奮発しちゃったけど、届くのが楽しみ!)

――――――――

思っていたよりも早く届いたコスメに浮かれながら、私は早速メイクをしてヘアパフュームを毛先に付けると、花織がコーディネートしてくれた服に着替える。

アイラインはブラウンを使い、まつ毛の隙間を埋めるように。
まつ毛はビューラーでしっかりとカールさせて、マスカラがダマにならないように気を付ける。
アイシャドウはシンプルにパールが入った発色の良いベージュの単色を指で塗る。
アイブロウは濃くなりすぎないように鏡を見ながら左右を整える。

そして、自然な艶のある肌にポッと上気したような頬。
ほんのり色付いた可愛らしい桜色の唇。
さらりと艶やかにゆらめく髪はフローラルシャボンとベリーがほんのりと香り、女の子らしさと大人っぽさが混ざり合う。

白地に淡いピンクの花柄のフレアワンピースの上にボタンに、ビジューが付いた深い青のカーディガン。下にストッキングを履くのを忘れないように。
薄いベージュのバッグにコイイロシリーズのコスメを入れたポーチを忍ばせ、ローヒールのパンプスを履けば、そこには今まで見たことのない自分がいた。

(――すごい、こんなに変われるなんて……花織、伊織さん本当にありがとう)

戦闘準備は万端だ。さあドアを開けて外へ出よう。

⇒【NEXT】綺麗になったひなたにまさかのハプニング…?!(恋のメイクレッスン 8話)

あらすじ

伊織のヘアメイクと親友の花織のメイク指導で見違えるように綺麗になったひなた。
恋の前進の期待に胸を膨らませながら、ひなたは花織に教えてもらった女性の為のラブコスメのサイトを眺める。

さらに可愛くなるためにひなたはあるラブコスメを購入し…

やまねこ
やまねこ
心も体も満たされる、そんな小説を目指して執筆しておりま…
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