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官能小説 Lovecure 5話
不機嫌な二人
いらっしゃいませ。ここはホテル「Lovecure」。
都心から少し離れた郊外にある、カップルのためのホテルでございます。私は支配人の相武舞と申します。女性がカップルズホテルの支配人なんて、珍しいですか?ふふ、緊張しないでおくつろぎいただきたいとの願いから、私が支配人をしています。
当ホテルの特徴は、提携するラブグッズメーカーのグッズを自由に使っていただけること。お二人でお楽しみいただけるおもちゃから、お悩みを解消するグッズまで、幅広く取り揃えてございます。
こうして取り揃えていますのは、何よりお客様にいつもと違う雰囲気で楽しんでいただきたいからなんですよ。
さて、今日もお客様がやってまいりました。
本日のお客様は、なんだか気まずい様子。当ホテルはもちろん愛を確かめ合っていただく場なのですが、あのようなご様子で大丈夫なのでしょうか……? 少々不安ですが、見守っていくことにしましょう。愛が二人の間にあると信じて……。
仕方ないもん
アヤは部屋の広いベッドに腰掛けると、健太から顔を背けた。
その様子は、どう見ても喜んでいるようには見えない。どちらかといえば怒っているようにしか見えず、健太は困ったな、という風に頭に手を当てた。
「アーヤ。機嫌直してよ」
「……」
アヤは答えなかった。自分でもわかっているからだ。こんなことで機嫌を悪くしてしまう自分が子供っぽいことに。
「アヤ、本当ごめんって」
健太はアヤをなだめすかすように、彼女を抱きしめた。頬に軽くキスをして、アヤの様子をうかがう。
「……わかってるもん」
ついばむようなキスのおかげか、アヤは重い口を開いた。
「健太だって仕事が忙しいことぐらい、わかってるもん。でも、遊園地デート、楽しみにしてたのに……」
「悪かったって」
アヤと健太は、来週遊園地に遊びに行こうと計画していた。前々から「絶対に行こう」と計画を練っており、特にアヤの期待は非常に高かった。 それが、健太に急な出張が入り、遊園地に行くことはおろか、その日会うこともできなくなってしまった。それをアヤに告げたのが、ついさっきのことだ。
アヤは会えないことを聞いてから口数が減り、健太の手を引っ張ってずんずん歩き出した。そしてやってきたのが、このLove Careである。 アヤの機嫌は、非常に悪かった。
「アヤ、仲直りのエッチしよ?」
「うん……」
彼女も、そのつもりでLove Careに来たのだ。 健太がアヤの服を一枚ずつ脱がせていく。やがて生まれたままの姿にされたアヤは、健太に向き直って精一杯の笑顔を作った。
「……仕方ないよ、健太。私、もう怒ってない。しょうがいないよ、お仕事忙しいもん」
アヤの精一杯の笑顔は、虚勢だった。そんなこと、健太にもわかっている。
わかっているから辛くて、健太はアヤを抱きしめた。
「ごめん、ほんとごめん……埋め合わせは絶対するから」
「いいよいいよ、気にしないで」
抱きしめたアヤの体が、細かく震えている。彼女はこのまま感情に流されてしまうのも癪だな、と思い、健太にあるものを見せた。
「ねえ、健太。これなんだかわかる?」
アヤが持っていたのは、水色をした棒状のものだった。
「……バイブ?」
「うん。ロビーでもらってきたんだ。マリンビーンズっていうんだって」
淡い水色でぷにぷにと柔らかい素材のバイブは、思ったより仰々しくない。
「遊園地のキャンセルは怒ってないけど、仲直りのエッチをするなら、これを使って欲しいな」
「へえ、アヤがそんな風に自分からラブグッズを使ってなんていうの、大胆だね」
健太もそれまでの「謝りモード」から一転、ニヤッと笑う。
「大胆? いいでしょ、女の子から誘ったって。私は健太と一緒に新しい快感を見つけたいの」
気持ちよさを発見
アヤの体を愛撫すると、彼女の蜜壺は簡単に濡れ、入り口まで湿り気が出てきていた。 ベッドに横になったアヤに、健太がマリンビーンズを近づける。安全のためにコンドームをつけて、先端を恐る恐るアヤの中に埋め込んだ。
流線型をしたバイブは、すんなりとアヤの中に入っていく。 そしていいところまで入ったのを確認すると、健太はスイッチを動かし、アヤの中に振動を与えた。
「んっ……! なにこれ、すごい……は、あぅうっ……」
アヤの中で震えるマリンビーンズ<は、彼女の最も弱い部分を刺戟する。 先端が少し反っているため、気持ちいいところに直接快感を与えた。
「アヤ、もっと声出していいよ」
「そんな……っ、恥ずかしいよ……」
「恥ずかしがるなら、もっと気持ち良くさせてあげる」
健太が二つあるスイッチのもう一つを動かす。
すると震えていただけのマリンビーンズが、音をたてながら回転し始めた。
「ひゃっ……! あ、あぁ……中でうごいてる」
アヤは快感のあまり、顔を手で覆った。声を出さないように唇を噛んで、快感に耐えている。
「アヤ、もっと乱れてよ。俺、アヤが可愛くなってるところ見たい」
「ふっ……うぅ……ん……んんっ……」
健太がマリンビーンズを少し深めに入れると、ざらざらとした突起がアヤの肉芽に当たった。 細かな動きをするそれはアヤにさらなる快感を与えて、思わず彼女は我慢していた声を出した。
「や、あぁっ……! 気持ちよすぎるからっ……」
「気持ちよすぎる、から? なに、アヤ」
健太は言葉尻を捉えて、アヤを攻めた。彼女を快感の波に沈める手は止めず、アヤの乱れる姿をよく観察している。
新しい快感を見つける

「……っ。健太が入ってきてるときとは、違うのっ……」
「どう違うの?」
「容赦なくどんどん高みに登らされてるみたいで……健太だったら、確認しながら高めてくれるのに……」
アヤの言葉が健太に正しく伝わったかどうかは、わからない。ただ、健太はそれを聞いてマリンビーンズの振動を最大にした。
「あぁっ……! 無理やりイカされちゃう、だめっ……」
シーツをぎゅっとつかんだアヤに、健太は彼女のお腹を撫でて優しく告げる。
「だめじゃないよ。さっきも言ってたでしょ、新しい快感を見つけて行こうよ」
「新しい……快感っ……?」
「新しい快感を俺と一緒に見つけられたら、きっと俺たち、もっとお互いを好きになれると思う」
マリンビーンズが奥まで入っているせいで、つぶつぶの部分が肉芽を刺激し、アヤは腰を浮かせた。新しい快感に、今まさに目覚めようとしているところだった。
「健太っ……私がこんな風になってるの、楽しい……?」
「うん、楽しいよ。アヤがこんなに乱れてるのを見ると、ドキドキする」
健太は撫でていたお腹にキスをして、優しい目でアヤを見つめた。
「健太、私、もう……イっちゃう」
「いいよ、イキなよ」
その言葉のあと、健太はマリンビーンズの回転を最大にした。振動音とともに、アヤは高みにのぼっていく。
「あっ、イク、イクっ……!」
短い言葉の後、アヤの体は弛緩した。健太はマリンビーンズをアヤから引き抜き、彼女の唇にキスをする。
「気持ち良かった? 俺と一緒に、新たな快感を見つけることはできた?」
「……すごく良かった。もちろん、一番好きなのは健太だけど」
アヤはさっきまでの不機嫌はどこへやら、目を細めて健太に笑いかけた。
「ねえ、来週健太が出張に行ってる間……私、自分のこと開発してみようかな」
「開発?」
「うん、マリンビーンズを使って、もっと気持ち良くなる練習をするの。そしたら健太を受け入れたとき、もっと健太に感じてもらえるんじゃないかなって」
彼女は健太の不在も肯定的に捉えられるようになっていた。 せっかく一人の時間があるのだから、自分を磨かない手はない、と言わんばかりだ。
「アヤ、大好き」
「えっ、なに、急に」
健太がアヤに頬ずりする。
「あのね、私……エッチは二人でするものだけど、お互いに気持ち良くなる努力をしたほうが、もっと良くなれるかなって思ったの。変かな」
「変じゃないよ。だからアヤが大好きだって言ったんだ」
アヤは優しい目で健太を見つめ、彼と深いキスをした。
END
あらすじ
都心から少し離れた郊外にある「Lovecure」。
ホテルの特徴は、提携するラブグッズメーカーのグッズを自由に使えること。
遊園地デートがキャンセルになってしまったカップルがホテルを訪れて…。