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官能小説 Lovecure 4話


Love Cureの真髄

いらっしゃいませ。

ここはホテル「 Love Cure」。都心から少し離れた郊外にある、カップルのためのホテルでございます。
私は支配人の相武舞と申します。女性がカップルズホテルの支配人なんて、珍しいですか?
ふふ、緊張しないでおくつろぎいただきたいとの願いから、私が支配人をしています。

当ホテルの特徴は、提携するラブグッズメーカーのグッズを自由に使っていただけること。お二人でお楽しみいただけるおもちゃから、お悩みを解消するグッズまで、幅広く取り揃えてございます。こうして取り揃えていますのは、何よりお客様にいつもと違う雰囲気で楽しんでいただきたいからなんですよ。

さて、今日もお客様がやってまいりました。

本日のお客様は、どうやらお悩みを抱えている様子。なかなか潤う事が出来なくて、挿入が上手くいかないお二人のようです。エッチは二人でするもの、互いに気遣い合い、優しくするのがいいエッチです。
でも、女性の体に負担がかかりがちなのもまた事実。そんなお二人に私が勧めたのは、ラブコスメリュイールというラブコスメ。
さて、お二人は上手く使ってくださるでしょうか……?

感じるために…

キングサイズのベッドの上で、涼之助は咲良を後ろから裸で抱きしめていた。

「もし今日もダメだったとしても、咲良を抱きしめてるだけで構わないから」

彼の言葉は優しく、咲良の耳元に届く。
ホテルに入るたびにそう言ってくれる涼之助の優しさに、咲良はいつも泣きそうになっていた。
エッチをするなら、女として彼を受け止めたい。 それなのにいつも十分に濡れてくれなくて、結局彼を中に受け入れることができないのだった。

「涼くん、とりあえず、今日はあれ使ってみよう……?」

咲良が「あれ」と言ったのは、フロントでもらってきた小さな容器だった。 ラブコスメリュイールホットと書かれたそれは、秘部に塗ってマッサージすることで女性に潤いを与えくれるのだという。

「そうだよね。せっかくだから使ってみよう」

涼之助が箱から容器を取り出し、 リュイールの中身を小豆大ほど取り出す。 後ろから咲良を抱きしめたまま、彼は咲良の秘部にゆっくり リュイールを塗り込んでいった。

「んっ……」

いきなり秘部を触れられたことに、咲良は一瞬戸惑った。

いつもなら胸やお腹を撫でてくれるのに、今日は リュイールを塗るためにすぐに秘部へ手を伸ばしたのだから、仕方ないと言える。

思えば、咲良が性交痛を感じはじめたのは、自分が「濡れない」と自覚するようになってからだった。 もともと乾燥しがちなタイプではあったが、「濡れなくては」と自分にプレッシャーをかけるたびに余計に濡れなくなってしまって、ここ数ヶ月は挿入もしていなかった。

涼之助には申し訳ないと思っていたし、咲良は自分でも不甲斐ないと思っていた。 それが、 リュイールでどうなるのだろうか……と咲良は期待と不安を覚えながら様子を見た。

体が熱くて

涼之助が リュイールを塗り込んだ手でそのまま肉芽をいじるようにマッサージする。 リュイール自体はぬるぬるした感触というよりサラサラした感触で、涼之助の手がいつもよりさらに優しく感じられた。

「どう、咲良。何か変わった感じはする?」

涼之助から感想を求められて、咲良は言葉に詰まった。 まだサラサラした感触がするだけで、何も変化はない──と思った、その瞬間だった。

「あれ、なんだか、塗ってもらった部分が少し熱い……」

まるで温感ジェルを塗られたかのように、咲良の秘部はぽかぽかとしてきた。 肩はまだ緊張して力が入ったままだが、 リュイールを塗られた部分は確実に反応している。

「熱い? 熱いって、どんな感じ?」

涼之助は肉芽をこする手を止めない。ピンク色のそれは、彼に触れられることで少しずつ大きくなりはじめていた。

「熱いとしか言いようがない……かな。なんて言ったらいいのかな、じんじんする」

「じんじん、かあ。それって、感じてるってこと?」

咲良が答えようとするその前に、涼之助は肉芽に置いていた指を少し下にずらした。

「あれっ、濡れてる」

「えっ」

彼が指を伸ばした蜜壺は、入り口が生暖かく湿っていた。
それは咲良にとっても意外なことだった。 まさか、 リュイールでこんなに濡れてくれるなんて、と思う。

「咲良がこんなに濡れてるの、久しぶり……いや、初めてかも。 リュイールを塗りながらマッサージしたせいかな?」

「そう……かも?」

涼之助の手は、咲良の蜜壺の入り口を前後するのをやめない。不思議とそれだけで中からは甘い液体が溢れ出て、咲良はすっかり快感の虜になってしまった。

「涼くん、お願い、もっと触って……体が熱いの」

「わかった。じゃあ、指を入れるよ」

入り口をさまよっていた涼之助の指が、一本咲良の中に入った。 つぷ、という音を立てながら入ったそれは、中の温かさを感じながらある一点を探す。

「んっ! あ、あぅっ……そこ、気持ちいい」

お腹側の少し窪んだ場所を指で押してあげると、咲良から気持ち良さそうな声が出た。 そこは女の弱い部分だ。

お願い、入れて

咲良の蜜壺の弱い部分を指で刺激し続けると、彼女の中はもうトロトロになってしまっていた。 涼之助は一旦指を引き抜き、その手に付いた彼女の愛液を見せつける。

「咲良、こんなに濡れてるよ。すごいね。トロトロだね」

「それは……りゅ、 リュイールがそうさせてくれたから……」

「うん、そうだね」

なおも咲良の秘部は火照りを感じている。火照りが呼び水になって、涼之助の愛撫をますます感じるようになっていた。

「ねえ、涼くん……今日は大丈夫な気がするの」

「本当に?」

咲良は背後にいる涼之助の肩に頭をもたれながら、甘く囁く。

「抱きしめてるだけでいいなんて、優しいこと言ってくれてありがとう。でもね、私も涼くんが欲しいの。体が熱くて、たまらなく欲しくなってるの」

媚びた言い方ではなかったが、咲良の気持ちは涼之助にしっかりと伝わった。 彼は「わかった」と言うと、咲良をベッドに横たわらせる。 咲良が膝を立てて受け入れる体勢をとり、彼の方を見ると、涼之助は熱く猛ったものにコンドームをかぶせていた。

「涼くん、何笑ってるの?」

「……いや、実は、嬉しくて。咲良が気持ち良くなって俺を求めてくれるのが、こんなに嬉しいんだなって思ったらニヤけちゃった」

硬い部分にコンドームが装着されると、涼之助は咲良の膝を割って、自身を彼女の蜜壺にあてがった。

「挿れるよ」

「うん……」

ゆっくり、ゆっくりと涼之助が中に入っていく。かすかな抵抗はあったが、咲良は彼を飲み込むように受け入れていった。

「咲良、痛くない?」

「大丈夫。涼くんが入ってきて、いっぱいになってる感じはするけど、痛くないよ」

体の中が押し広げられる感覚を全身で感じながら、咲良は幸せを感じていた。 そしてつい、言葉にしてしまう。

「嬉しい……嬉しい」

「咲良?」

ベッドの上でラブコスメを使い愛し合うカップル

「涼くんが中に入ってるの、すごく嬉しいの。二人でひとつになれたみたいで、幸せなの」

久しぶりに涼之助を受け入れられた喜びで、今にも泣きそうな咲良は彼の手を握った。

「大好き、涼くん。このまま溶けちゃいたい」

「俺もだよ、咲良。咲良の中、あったかくて気持ち良くて……すぐイっちゃいそう」

そんな睦言を交わしながら、涼之助は腰を動かし始める。 いつもなら挿入もかなわないのに、今日は動いても痛みを感じるどころか気持ち良くなっている。

「涼くん、エッチって、二人でするものなんだね。改めてわかった気がするの」

「そうだよ。咲良が気持ち良くなってくれなきゃ、俺も気持ち良くなれない。だから今日は、すごく気持ちいい」

リュイールのおかげで、こんなに愛し合えるなんて……すごく嬉しい」

涼之助が猛ったものを咲良の奥に押し込むたび、咲良は喜びに満ちた声を出した。 この夜は、長く続きそうだ。

END

⇒【NEXT】「健太だって仕事が忙しいことぐらい、わかってるもん。でも…」(Lovecure 5話)

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あらすじ

都心から少し離れた郊外にある「Love Cure」。
ホテルの特徴は、提携するラブグッズメーカーのグッズを自由に使えること。
今日はあるカップルがホテルにやってきた。

彼女、咲良は性交痛が原因で彼・涼之助とセックスできないでいて…。

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