前戯とは挿入前のラブタイム時に、お互いの興奮を高めるため行う性行為の総称です。

具体的にはキス・愛撫（ペッティング）・オーラルセックスなどで、中には相互オナニーやソフトSMなどをするカップルもいます。
丁寧な前戯は膣内の濡れ具合や興奮度合に影響するほか、セックス全体の満足感にも強く関係します。

あなたはいつもの前戯に満足していますか？
もしかしたら「気持ちいい前戯のやり方って？」「彼氏のテクニックに不満がある」「時間が長い？短い？」とセックスの前戯についてお悩みかもしれません。

そんな方のために、前戯のやり方について漫画やイラストで分かりやすく紹介します。

前戯と挿入、女性はどちらが好き？

ラブコスメが行った「【女性に質問】「前戯」と「挿入」どちらが好きですか？」というアンケートによれば、「前戯」と答えた人は約54.3％。
「挿入」と答えた人は約45.7％となりました。

ほぼ半々ですが、若干「前戯」と答えている人が多いようです。また、同アンケートではそれぞれを選んだ理由についても伺っています。

• ・幸せな気持ちになれるから。時間が長いほど愛されてると思えます
• ・たくさん前戯してもらわないとぬれないし、挿入されてもなかなかイカないからです
• ・ゆっくり感じたいので、前戯で時間をかけて何度もいかされたいです

• ・前戯も勿論好きだけど挿入が一番気持ちいいから！
• ・彼と一つになっていることを感じて幸せだからです。それがより一層気持ちよく感じます。
• ・最初は前戯が気持ちいいとは思うけど、その後、いつも「中に入れて」と言ってしまっているから

それぞれの主な回答は上記のとおりですが、皆さんセックスで最も何を重視しているかで選んでいることが伺えます。
また、肉体的に気持ち良いかどうかはもちろんですが、精神的な満足感が得られるかどうかも大切な要素であることが分かります。

前戯は平均10〜20分！でも理想はもっと…？

前戯の時間はどのくらい？

• 10〜20分：32％
• 20〜40分：25％
• 5〜10分：18％
• 40分以上：14％
• 5分以内：11％

漫画でもご紹介したLC保健室が30万人以上の女性から集めた「前戯の時間はどのくらい？」というアンケート結果からは10〜20分行うカップルが多いことがわかります。

しかし、理想の前戯の時間を聞いてみると、最も多かったのは20分〜40分という回答でした。

本音はおよそ倍の時間を求めているのです。

なぜ前戯の時間は短くなってしまうの？

女性が理想とする前戯の時間よりも実際の前戯の時間のほうが短い理由は、決して男性が手を抜いているわけではなく、男女で快感（オーガズム）の得られ方が異なることが関係しています。

男性のオーガズム（射精）の特徴には、基本的に1回のセックスで1回しかできないこと、比較的早く性的興奮が高まり射精を迎えることなどがあります。
一方、女性のオーガズムの特徴には、1回のセックスで複数回得られること、徐々に性的興奮が高まりイクことなどがあります。

また、セックスは男性のペースで行われることが基本です。しかし、男女のオーガズムの得られ方に違いがあるため、男性のペースでは前戯で女性が十分な性的興奮を得ていないのに挿入が起こってしまいます。
このような男女の違いが、前戯の時間が短くなる理由だといえます。

前戯について女性はどんな本音を持っているか？

ラブコスメが行った「エッチの時、前戯はたくさんしてほしいですか？」というアンケートでは、約96.1％の女性が「はい（たくさんして欲しい）」と回答しています。
なぜたくさんして欲しいのか、その理由には以下のようなものがありました。

• ・いつもしてもらってるけど、やっぱり丁寧に時間をかけてしてもらったら、愛されてるって感じがします。身体中を舐められるのが好きです☆
• ・こっちの気分をあげてくれないと…。身体が目当てなだけなのかと不安になる。
• ・前戯が無くても入れれるけど、セフレ扱いされているみたいで、私の不機嫌の原因になります

「はい」と回答した理由を見ると「丁寧な前戯＝彼の愛情の現れ」と認識している女性が多いことが分かります。
つまり、たくさん前戯をしてもらえればそれだけ愛されていると感じることが多いようです。

なお「いいえ」と回答した人の声は「ほどほどが良い」というものが多く、前戯自体に否定的な意見は見られませんでした。

女性が理想とする前戯とは？

「どんな前戯が好き？」というアンケートを行ったところ、以下のように彼に理想の前戯を求めている女性は多いことが分かりました。

どんな前戯が好き？

• 後ろから抱きしめて胸をいじって、ゆっくりと脱がして…
• ちょっと強引な感じとかしてもらいたいな
• 指でクリや入り口を丹念に…それから口と舌で…
• 絡まりあって沢山キス！下着の上からはじめてほしい
• 音楽をかけてムードのある照明で自然な感じで
• お風呂でローションマッサージしてゆっくりと

人それぞれ前戯に求めていることは異なりますが、いずれもその女性にとってはとても大切なことです。
それぞれがより理想的なラブタイムを過ごすためにも、前戯の基本的な流れや前戯のポイントを改めて確認しておきましょう。

ここからは前戯の基本的な流れをご紹介します。

前戯のやり方

STEP1：ムードを作り、ハグやキスから

照明を暗くしたり音楽をかけたりして、リラックスできるムードを作りましょう。

じゃれ合うようなハグやキスから始め、気分を高めていきます。

STEP2：全身にキス、服を脱いで…

全身にキスをしてお互いの気持ちを高め合いましょう。唇だけでなく、耳や首、鎖骨などさまざまなところにキスをすると◎

盛り上がってきたら服をゆっくり脱いでいきます。彼に脱がせてもらうのも良いですね。

STEP3:お互いの気持ちいい場所を愛撫

服を脱いだら、お互いの敏感な部分を愛撫していきましょう。

女性はバストや乳首、クリトリスやGスポットを刺激してもらうのがおすすめです。

また彼には乳首を触ったりフェラしたりしながら、ペニスを愛撫してあげましょう。お互いにクンニ、フェラを楽しめるシックスナインもぜひ試してみてください。

女性必見！前戯の基本的なテクニック

ここからは女性から男性に行う前戯について紹介します。

キス

唇へのキスはセックスの入り口。
ついばむようなキスから舌をからめあう濃厚なキスへと変化していくことで、興奮度が高まっていきます。

もちろん唇だけでなく、耳元や首筋、胸元など、さまざまな場所へのキスも効果的です。

全身への愛撫

全身への愛撫は興奮度を高める架け橋。唇にキスをしたら、首筋・乳首・腹部・太ももと少しずつペニスに向かって愛撫を行います。
キスしたり、指でなぞったり、手で揉んだりと、全身への愛撫のやり方はさまざまです。
また、男性の全身にも女性と同じように性感帯があります。

気持ちよさそうな反応を見せたら、そこを丁寧に愛撫してあげるのがおすすめ。彼の興奮度を十分高めることで、その後の前戯やセックスがより情熱的なものになります。

ペニスへの愛撫

ペニスへの愛撫は彼を喜ばせるアクセント。
まずはズボンの上から男性器の周辺を撫でて期待感を煽りながら、少しずつ洋服を脱がしていきます。ズボン上・パンツ上・直接では刺激の程度が異なるので、焦らすように愛撫しましょう。

また、男性器は亀頭・裏筋・カリ・サオ・睾丸・鈴口などで構成されており、触るとき（手コキ）にはこの部位を意識的に責めるのがポイントです。
痛みが出ないよう、ソフトタッチで表面を撫でたり、サオを上下にしごいたりしましょう。

男性必見！前戯の基本的なテクニック

ここからは男性から女性に行う前戯について紹介します。

クリトリスへの愛撫

クリトリスは女性の最も敏感な性感帯。
外性器の一つであり、尿道口の少し上側（お腹側）の突起部分です。ここへの愛撫はオーガズムへの誘導がしやすいので、より丁寧に愛撫するのがおすすめです。

クリトリスでオーガズムを得やすいからと言って、最初から直接触るのはNG。まずは下着の上や皮をむかずにそっと触れましょう。また、乾燥したクリトリスは痛みやすいので、指をぬらした状態で滑りをよくしておくのがコツです。

STEP4：Gスポットへの愛撫

Gスポットは膣の中の性感帯。
手のひらを上に向けた状態で第二関節まで中指を入れ、曲げたところにあることが多く、触れるとざらつきがあることも。最初は分かりにくいので、まずは丁寧に彼女のGスポットを探してあげてください。

膣が濡れてきたら、ゆっくり指を入れて中の感触を確かめながらやさしく触れます。弱い刺激でも十分気持ちよくなれるので、トントントンとリズミカルに愛撫しましょう。強く押したりいきなり早く指をこすりつけたりするのは厳禁です！

クンニリングス

女性のデリケートゾーンを舌や口で愛撫するクンニリングス（クンニ）は、スマートに行えば女性の興奮度を大きく高めます。
女性の中には「舐めるのは汚い」と思っている人もいるので、相手の反応に合わせて無理せず行いましょう。

クリトリスや膣内だけでなく、大陰唇や小陰唇など女性器周辺も舐めることでより女性の興奮度を高めることが可能です。ソフトな動きが重要でいきなり激しく動かすことは逆効果になることもあります。

愛撫のやり方について、下記の動画も参考になります。
愛撫について丁寧に解説されているので、この記事と合わせてぜひチェックしてください！

前戯のテクニックと聞くとどんなものを想像しますか？
改めて言われてみると意外と前戯のテクニックに自信がない方も多いかもしれません。そこで彼に喜んでもらえる前戯のテクニックを学んでいきましょう。

彼が興奮しちゃう3つのキステクニック

ラブコスメで実施したアンケート「【女性に質問】彼を興奮させる「キス技」持っていますか？」では、約36.8％の方がキス技を持っていると回答しています。
そこで回答いただいたキス技の中から初心者でも使いやすいものを3つ紹介します。

出典：ラブコスメ

1つ目は彼の下唇を甘噛みするというもの。下唇全体を唇で挟んだ後に優しく噛んだり、彼の下唇の中心だけを噛んだりします。

噛まれる行為は相手を信用しているからこそ許せます。肉体的な満足感より精神的な満足感も得られるテクニックです。

2つ目は彼の舌に吸い付くというものです。ディープキスをしている時に、まずは彼の舌を唇でハムハムと咥えます。それから巻き込むようにして吸い込みます。

彼の舌先だけに吸いついたり、彼の舌全体をあなたの口へ引き込んだりすることも可能です。徐々に強くするなど、強弱も使い別けて愛撫してあげましょう。

3つ目は音を立てるというものです。普通のキスでも「チュッ」という音を出すことはできますが、唾液を多くして口の中で舌を弾くようにすると「ピチャピチャ」という音を出せます。

水気のある音は、本能的に人をエッチな気分にさせてくれます。少しずつ激しくしていくと、キスだけでもより官能的な雰囲気にできます。

もっと気持ちいい前戯がしたいなら

ラブソロジーとは、ラブコスメが提唱する「新しい前戯テクニック」のこと。
１つ１つの愛撫に時間をかけることで、挿入前のラブタイムを充実させるという目的で行います。
そんなラブソロジーの大まかな流れは以下のようになっています。

1.　キス
2.　肩・腕・バストへラブソロジー
3.　背中側にラブソロジー
4.　脚・お尻にラブソロジー
5.　デリケートゾーン周辺へのラブソロジー
6.　挿入

ラブソロジーの基本は通常の前戯のような愛撫ではなく、ローションやオイルを使った全身のマッサージです。
マッサージをすることで身体と心がリラックスし、脳内ホルモンのドーパミンが増えて精神的にセックスの準備が整います。

背中や腰に円を描くようにマッサージをしたり、自身の体を密着させてこすり合わせたりするなど、ラブソロジーの楽しみ方はさまざまです。
お風呂の中で石けんの泡を使ってマッサージしても盛り上がるのでおすすめです。

ラブシロップ（メープル＆ナッツ）

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女性にとって前戯の時間はセックスの満足感にも繋がるためとても大切です。しかし、実際には十分前戯を楽しめていない人も多くいます。
そこで前戯の時間を延ばすためのコツを紹介します。

前戯の時間をもっと増やしたい時のコツとは？

「前戯をもっと長くしたい」「自分の理想の前戯がしてみたい」という方は、まずは前戯が始まったら、彼の気分を高めるように誘導してみましょう。
「もっと焦らされるたいな…」「あなたに触ってもらうのが好き…」とかわいく囁くだけでも、彼が「前戯を頑張ろう」と思うきっかけになるかもしれません。

また、新しい前戯に挑戦するのもおすすめ。
例えば、お風呂プレイのように場所を変えたり、ソフトSMのようなプレイを取り入れたりする方法があります。ほかにも前述のラブソロジーや、スローセックスなどもあります。
このようにして前戯のステップを増やせば、その分、前戯の時間を長くすることができます。

前戯をもっと楽しむためのアイテム2選

前戯の時間を延ばしたいなら、ラブグッズを使うのもおすすめです。ローションなどを使ってゆっくりマッサージをすると、丁寧で幸福感のある前戯が楽しめます。

前戯でぜひ取り入れたいおすすめのアイテムには、デリケートゾーンにも使える自然派成分のローションやバスアイテム、オーラルセックスにも使える食べれるラブローションなどがあります。
これらを使うことで前戯のバリエーションが増えますので、長くて気持ちの良い時間が増えるかもしれません。

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最後に前戯の時に注意しておきたいポイントを確認しておきましょう。

1.　爪や身体はキレイにしておく

前戯に限らずエッチを行う際のマナーにはなりますが、お互いに爪や身体はキレイにしておきましょう。
前戯では互いのデリケートゾーンを触りますので、爪が伸びていたり、身体が汚れていたりするとトラブルの原因になるかも…。清潔な状態にしてからエッチを始めましょう。

2.　パートナーの意見も尊重する

女性の「もっと前戯して欲しい」という意見は大切ですので、パートナーにしっかりと伝えるべきです。
しかし、彼は「クンニが苦手…」「責め方が分からない…」などの悩みを持っているかもしれません。そのような場合は彼ができることから行ってもらうようにしましょう。

3.　愛情や気持ち良さを言葉で伝える

もし彼がいつも以上に前戯を頑張ってくれたら、きちんと感謝の気持ちを伝えましょう。
「今日の気持ちよかった…」などと伝えれば、男性は自信がつくためもっと前戯を頑張ってくれます。また、行為中も恥ずかしがらずに「そこがイイ…」などと伝えるのがポイントになります。

ＬＣ’Ｓジャムウ・ハーバルソープ

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前戯のやり方を知ってもっと楽しいエッチを！

ルーティンワーク的な同じ前戯ばかりだと、だんだん刺激も感じにくくなり、ワクワク感も薄れてしまいます。
ただ、男性によっては、「前戯の仕方や順番がわからない」「自信がない」という可能性があるため、ときには女性主導の前戯もマンネリ打破に有効かもしれません。

彼とのセックスでオーガズムを得られれば満足感が高まるもの。
そのためには、刺激的な前戯がとても大切です。彼と一緒に今よりもっと十分な前戯を楽しんで、愛をはぐくんでいきましょう。