ローターのエッチで感じて…

｢待ってた、だろ？｣

右耳に響く雄一の声とローター。…図星。でも、イヤイヤをするように首を振った。

｢じゃ、いらない？｣

彼は、舌で濡らしたうなじにローターを這わせて、意地悪な声になる。

｢あ…あぁぁん｣

私の口からは、快感に従順な息が漏れた。
器用に服を脱がせながら、ローターと彼の舌が、背骨を下りてゆく。
｢やっぱり、欲しかったんだな｣という声と共に…。

うつぶせにさせられて、むき出しになった左右のお尻のあいだにローターが触れると、私の腰は、くねってしまった。
｢まだまだ、焦っちゃだめだよ、葵｣

その言葉が、熱いカラダにまとわりつく。

彼の本音

彼の舌とローターは、足の指1本1本までを丁寧に揺らすと、反対の足を上って帰ってきた。
そして、自分では大嫌いなウエストを通る。理性が戻って、腕でお腹を覆った。

くすぐったいのかと訊く彼に、私はかぶりを振る。
｢じゃ隠さないで｣と、彼は私のウエストに熱い唇を押し付けた。

同時に、ローターが胸に伸びてくる。
反射的に私は｢…いや｣と彼の手を制した。
彼は、私を仰向けにして上半身を起こすと強く抱きしめる。

｢すごく可愛いんだ、葵のこと。カラダも心も、全部好き。だから、もっと気持ちよくなってほしい。可愛いって、気付いてほしい…｣
彼は｢本当に｣と言いながら胸に口と手を伸ばした。

初めての快感

｢あんっ｣

私は瞬間的に腰を引いた。
乳首の快感に夢中になっているうちに、ローターが充血したクリトリスに触れたのだ。

｢すっかり大きくなってるよ、ほら。すっごく濡れてるし｣

薄明かりの中で、彼がいたずらな目を合わせてくる。

｢でも…｣と、私は腰を逃がす。

｢でも？｣と、声もローターも、磁石のようにクリトリスを追いかけてくる。

｢あ…ぁん。ダメ…。こんなの、初めてなの、雄君…｣

いつの間にか私は、自ら腰をうねらせ、ローターに押し付けていた。
カラダという水風船が、快感の粒で埋め尽くされていく。
｢可愛い｣という雄一の声が、宙を舞っていた。

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