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官能小説 夜明け前〜出逢い〜 6話 (初めてイク瞬間…)
初めてイク瞬間…
私が「ほしい」と言ってから、雄一は一瞬も目を離さなかった。
私の中に入ると「幸せ」と息で吐いて、私に体重を乗せる。
しばらくじっと抱きしめてから、彼はゆっくり動き始めた。
(何、これ…)
声に、出せないほどだ。
身体の奥が、初めての感覚に襲われている…。
「あぁぁ、すごくイイ…」
彼の吐息も、いつもより熱っぽい。
身体の奥
彼の肩に片脚を乗せられると、指先まで震えた。
後ろからお尻を掴む彼の両手が、溶けそうに馴染む。
彼の膝に抱かれて向き合ったとき、私は、彼の首筋に歯を立てていた。
彼は再び私を仰向けに倒すと、小さなキスをした。
その瞬間、私の中心は、さらに強く彼をつかまえる。
彼の中心も、私の中で一回り大きくなった。
クリトリスの絶頂とは、全く違う。身体には、もっと奥がある。
その奥のさらに奥で、何かが生まれ出てくる。
熱く、苦しく、切なく、甘く…。
姿を見せたり消したりするその何かに、私の身体の奥は、必死に噛み付こうとする。
「あぁぁ、雄…雄君…」
私の奥の奥は、ついにその何かに噛み付く。
その中から、果汁がほとばしるように、光が広がった。
雄一がまた、ぐったりと体重を預けてくる。
セックスとの出逢い
「一緒に、だったね」
私は、その声にしがみつくように抱きついて、自分がいること、彼がいることを、確かめた。
「葵ね、本当に可愛いんだよ。全部愛おしい。だから、もっとちゃんと愛したいんだ。
もっと、葵を見たい。もちろん、俺のことも見て欲しい」
その声が耳に入って、切なさがこみあげた。
(見て欲しい…か寂しい思いをさせたのかも…)
その切なさは、胸から喉へと辿り着くと、愛おしさへと変わった。
「うん。私も」
驚くほど自然に、言葉が出る。
雄一の目が「本当に?」と確かめる。
「次から、明るくしてもいい?」と、嬉しさがこぼれ出る声の彼に、「少しだけね」と、また抱きついた。
出逢い…。
今日が、私とセックスとの出逢いかもしれないと、彼の体温に包まれながら、ぼんやりと感じていた。
<夜明け前〜出逢い〜 〜おわり〜>