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官能小説 初めてのひみつ 8話
変わったお風呂
先に和樹が湯に浸かった。先ほど、腕で感じた以上の心地よさがある。思わず溜息がもれる。
美咲も湯に浸かると、和樹の胸にそっと身を預けた。
狭い湯船にふたりが浸かると、肌と肌が密着してしまう。いつもならば狭い感覚があったが、今日はトロケアウのおかげで肌がなめらかに接するので狭さをあまり感じない。
「これじゃ、なんだかすぐにのぼせてちゃうかも」
「そんなにお湯が熱いの?」
「いや、そうじゃないけどー……」
肌をやけにくっつける美咲は、いつもよりも積極的だった。
美咲の肌が自分の肌に触れただけで、和樹は妙にドキドキとした。それだけではない。美咲の肌がまんべんなくとろみで覆われており、艶っぽい光沢をもっていた。特に胸のふくらみにその光沢があると、見ているだけでのぼせていく。
「ねぇ……和樹くん。見て」
声をかけられ、和樹の視線が動いた。美咲は両手で湯をすくい上げ、笑んだ。
「不思議な感じがする。温かくて……柔らかいね」
「本当だ。たしかに変わったお風呂だね」
「『トロケアウ』っていう名前、素敵。身も心もとろけてしまいそう」
美咲は首を傾けて、自分の肩に湯を優しくかけた。湯につからないようにアップした柔らかい髪、そしてうなじが見えた。美咲は、ほんのりと頬を紅潮させていた。けれども、湯によるのぼせではないように思われた。
「美咲ちゃん。今日は刺激的だね」
和樹が首筋を濡れた手で、直線を描くように下から上に撫でる。美咲は驚いて和樹を見た。そのときの美咲は心なしか潤んだ瞳をしていた。
「もう。和樹くんったら……」
「今日はとても凝っているね。俺は好きかも」
耳元で呟くと和樹は湯を手ですくい、少し高いところから美咲の膨らんだ胸にゆっくりとかけた。ぬるぬるとした液が線を描くように落ち、胸のふくらみの曲線を這うように広がる。そして、肌を伝って浴槽に流れていった。和樹は頬に軽くキスをし、片手で美咲の腰を固定すると、空いた手で胸を触った。
「や、ぁ……ん……か、ずき……くん……」
「こんなお風呂を用意して、誘ってるの? 美咲ちゃん」
低い声はどこか楽しげであった。湯がぬるっとしているおかげで、胸を揉んでいると美咲の反応がいつも以上に良かった。それに和樹が手に感じる弾力性も、いつもよりも張りがあるように思われた。
「や……ぁん、っ……ちが、うっ……」
「でもここは、こんなに尖っているよ。つんとしていて可愛いね。まるで美味しそうなサクランボみたいだ」
「はずかしい……っ、は、ぁ……んっ!」
ちゃぷちゃぷと湯が音を立て、グレープフルーツの香りが浴室を舞う。和樹は美咲の胸の突起を指でいじった。ローションを使ってひとりで胸の突起をいじったときとは違う快感があった。
ほどよい温度のとろみ。和樹の優しい手つきによる愛撫。
押したり撫でたりされるたびに、美咲の胸の奥で何かが騒ぐ。美咲は秘花が何度もキュンキュンするのを感じ、びくびくと身を震わして背筋を反らした。
「大好きだよ」
2人の視線
美咲と和樹の視線が合う。目が合っただけで、美咲は心が愛撫されて濡れていくのを感じる。
和樹は首筋に軽くキスをした。唇を当てただけのキスすら、いまの美咲にはとても感じるものであった。美咲は乳首をいじる手を掴むが、和樹は動きを止めない。和樹は首筋から移り、美咲の耳たぶを甘噛みする。同時に秘花を探るように指が動いた。トロケアウよりも濃いとろみが、美咲の中から溢れ出ていた。
トロケアウと自分のとろみ。もはやどちらか分からないそれを使って、和樹は美咲の秘芽を指でいじくった。美咲はびくっと体を震わせた。和樹によって動きを封じられているので、ただ、身じろぎをするのが精いっぱいだ。
「あぁ、……ん……ぁ……」
「素直な美咲ちゃんも可愛いよ。こっちも、ちゃんと触ってあげるから」
乳首への刺激がさらに強まり、浴室にはたどたどしく喘ぐ美咲の声が響く。
こねたり撫でたり、小さな刺激を与えたり止めたり。
肉芽へのいじくり方は意地悪なもので、次にどのようなものが来るのかまったく予想できない。それどころか、刺激が続くにつれて美咲の頭の中はふわふわしてきた。疼きは増す一方であり、美咲はもじもじと腰を動かした。
「かずき、くん……き、ちゃう……っ」
和樹は身を乗り出して、横から美咲の唇を優しく奪った。唇で唇を軽く噛む仕草をしていると、美咲の唇が小さく開いた。そこから見えた舌を和樹は自分の舌で舐める。次第にお互いが呼吸を忘れてしまいそうになる。肉芽への刺激も相まって、美咲は夢中になって和樹と舌を絡め合わせる。
「ん、んんっ……!!」
肉芽に当たっていた和樹の指に力が入った。繋がった状態で、美咲の中で何かが弾けた。唇を離すと、つうっと唾液が糸をひいた。美咲は和樹に身を預けた。まだ、ぞくぞくとしており、和樹が軽く触れても美咲は小さく声をあげて反応した。
「ベッドに行ってもいい? そろそろ我慢できないかも」
和樹は美咲を後ろから抱きしめて言った。
あらすじ
単身赴任から久々に帰ってきた和樹。美咲の家でお風呂に入ることになり、美咲はローションのようになる入浴剤『トロケアウ』をお風呂に入れた。トロトロのお風呂に和樹は…。