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官能小説 初めてのひみつ 9話
イイコト
すっかり暗くなった外では雨が降り出したようで、窓ガラスに雨粒が当たる音がした。 照明が落とされた部屋には、オレンジがかった光がぼんやりと点いていた。
和樹はベッドに横たわった美咲の上に乗った。 すらっとした首筋、ふっくらとした胸、くびれた腰。 女性らしい体つきの形状を味わうかのように、美咲をまじまじと見ながら手でなぞった。
「そんなに見ないで……恥ずかしい」
美咲は胸を手で隠した。
「恥ずかしがらないで、もっとよく見せて」
胸を隠す手をほどき、和樹は美咲の手首を掴んだ。 美咲の唇に軽く触れる。まるで小鳥のようについばむキスであった。
「愛してる」

和樹は耳元で呟くと少し体を下げ、果実のような美咲の胸に唇をつけた。 そして、ベッドの下に移動すると、そっと美咲の脚を開いた。清潔感のある横髪が太ももに擦れた。
「……えっ! だめ、かずっ……くん! そこ、きたないよっ!」
「綺麗だよ」
美咲はドキドキと心臓が鳴るのを感じた。和樹は美咲のふっくらとした双葉のような肉を指でこじ開けた。先ほどの刺激もあってか、そこからは美咲の芳しい匂いがした。
「たくさん出てる」
じっと秘花を見つめられ、美咲はとにかく恥ずかしかった。愛液はとめどなく溢れ、美咲の肌を伝ってシーツに染みを作った。和樹が指で探ると、すぐに肉芽を見つけた。小さな果物のようにぷっくらとしていた。和樹はそれを舌先で可愛がるようにつんつんと刺激する。
「ん、ぁ……あっ……」
温かく柔らかい和樹の舌が、今度は全体を大きく撫でた。唾液が潤滑液となり、普通に撫でられるよりもくすぐったい感覚だ。美咲はつい身をよじって脚を閉じてしまう。しかし和樹の手は、そんな美咲の脚を良しとはしない。
ぺちゃぺちゃと美咲の愛液が舐め取られる音が聞こえた。和樹の息づかいがする。そのたびに、すっとした感触が美咲の身体を走り、脚がびくついた。
コンドームの袋を破る仕草が見えた。美咲は一瞬、身構えた。
リラックス
――もし、また分からなかったら……どうしよう……。
過去に何度も感じたことがある不安や焦りが生まれる。
――リラックス! リラックス!
美咲はそう強く言い聞かせた。けれども、それは余計に自分を焦らせるだけであった。 美咲は固く握った手を、無意識に胸の前に添えていた。
「緊張しないで」
美咲は頬に心地よい温かさが生まれるのを感じた。頬から唇を離した和樹は言った。和樹は美咲を見つめながら、頬から首筋を曲線を描くように撫でた。
「和樹、くん……?」
和樹は美咲の唇に軽くキスをする。突然のキスに美咲は驚いたが、顔が離れるときに和樹が見せた真っ直ぐな視線に心を奪われた。そして、和樹は美咲の握り締めた手に、自分の手をそっと重ねると軽く握った。和樹の温かさが、手の固さを自然とほどく。美咲は胸が高鳴るのを感じた。
「怖かったら、言って」
和樹は美咲の秘口に陰茎を当てた。たっぷりの愛液でぬるぬるの狭い肉壁。 そこを擦りながら、ゆっくりと陰茎が中へ入っていく。
「ん……ふ、ぁ……ぁ……」
身が沈んでいく快感に、美咲は震えた。美咲が思うよりもすぐに陰茎は奥に辿り着いた。 和樹は美咲を抱きしめた。答えるように、美咲も和樹の体に腕をまわした。 さらっとした肌触り。筋肉量は少ないが引き締まっている体。
美咲は顔を和樹の胸に埋める。素肌越しに互いの体温を感じた。耳を澄ませば心音が聞こえる。和樹の肌は温かく、ドキドキとさせ、そして落ちつくものだ。肌を密着させ、お互いを思う瞬間。美咲はいつも幸せを感じていた。
「痛くない?」
「うん、きて……和樹くん……」
和樹は腰をゆっくりと前後に動かし始めた。ぎしぎしとベッドの軋む音に混じり、部屋には美咲と和樹の吐息が聞こえる。和樹は美咲に覆いかぶさるように抱き、夢中で何度も腰を動かした。
「あぁ……はぁ……うっ、……ん……」
――エッチって、こんなに幸せなことだったんだ。
美咲は和樹が動くたび自然と声をもらす。 ふたりは互いの手を取り、固く握り合った。
「私、すごく幸せ……」
「俺もだよ……。いまの美咲ちゃん、すごく素敵だ」
美咲はもうセックスが怖いと思わなかった。いまは和樹が愛おしくて、彼と一緒になるということしか考えられない。
和樹の亀頭が、美咲の子宮口に触れた。
「そこ、だめ……っ」
「ここを触られるのが好き?」
「ぞ、ぞくぞくしちゃうの……!」
つんつんとした動き、ぐりぐりとした動き。美咲のポイントを押さえたように腰の動きがころころと変わる。美咲はシーツを握る手に力を込め、目を固く閉じた。子宮口への刺激は、湯に身を沈めたときに背筋をぞくぞくと這うような快感であった。たえず刺激をされることによって、大きな波がやって来る。
「くっ……きつい……」
和樹のひたいにうっすらとした汗が見えた。
美咲の反応に身体が負けそうになりながらも、和樹は美咲を見つめた。美咲は固く閉じていた目をうっすらと開いて、紅潮した頬で潤んだ瞳で和樹を見ていた。それは風呂場のときよりも艶のある姿だ。和樹は美咲のこのような姿を初めて見たような気がした。
「は、っ……ん……! あ、ぁぁ……!」
美咲は身をよじらせた。
「美咲ちゃん、愛してる」
動きが性急なものになり、美咲は大きな波がすぐそこにやって来るのを感じた。
「わたしもっ……あぁ、あぁぁ……!」
ぶるぶると頭の中で真っ白なものが振動した。体を大きく反らせて美咲は嬌声をあげた。ぴくぴくと痙攣する膣に、精液がコンドーム越しに勢いよく注がれる。美咲は身体の奥が熱くなるのを感じた。
和樹は息を切らしながら、美咲にキスをした。 唇同士が軽く触れ合うキスだったが、長く続いた。
――なんて幸せなんだろう……。
滲んでいた涙が、温かい線を描いて美咲の頬を伝う。ぐったりと身体は疲れ切っていたが、美咲は幸せに満たされていた。それは和樹も同じであった。ふたりは抱きしめ合い、温かな気持ちに浸った。ただ、幸せであった。
和樹は体を冷まさぬように布団をめくり上げ、美咲をその中に入れた。
「ねぇ、美咲ちゃん」
「ん、なぁに?」
ふわふわ夢心地で美咲は答えた。
「単身赴任が終わったら、一緒に暮らさない?」
突然の言葉に美咲はきょとんとし、目を大きくぱちくりさせた。
「それって、その……本当に……?」
「冗談でこんなこと言わないよ。美咲ちゃんがよければだけど……」
(和樹くんと一緒に暮らす……)
美咲の頭の中で言葉が繰り返された。
――これは夢?
美咲は頬をつねろうとしたが、感じている下腹の鈍痛を思う。
「……うれしい! ありがとう!」
それを聞き、和樹はホッとしたように笑んだ。「私、飲み物を取ってくるね」とマキシワンピースのルームウェアを着た美咲は上機嫌だった。立ち上がり、軽い足取りでキッチンに向かおうとする。
「ずっと思っていたんだけど、美咲ちゃん変わったね。何かあったの?」
和樹はベッドから問い掛ける。美咲は足を止め、ゆっくりと振り向いた。
「ひみつ」
浮かべた微笑みは、まるでいたずらっ子のようだった。
END
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あらすじ
和樹はベッドに横たわった美咲の上に乗り女性らしい体つきの形状を味わうかのように、美咲をまじまじと見ながら手でなぞりはじめ…。