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官能小説 恋のチカラ 4話


新しい環境

引っ越しから1ヶ月が経った。
彼氏のいない生活なんて初めてのことだ。
だが、どうしたらいいかわからずに泣きだしてしまう、なんてことはなかった。
考えていた以上に一人暮らしが大変だったからだ。

泣いている場合ではなかった。

掃除、洗濯、料理…母は何なくこなしているように見えたのに。
ゴミ出しを忘れてゴミ袋が玄関先に3つも溜まってしまったこともあったし、玄関のカギを閉め忘れて慌てて家に戻り、会社に遅刻したこともあった。

もっと輝きたい

それでも毎日は充実していた。
美容の事を考えて料理を作りたいと料理の本を買ったり、インテリアコーディネイトを独学で勉強し始めたりした。
今までは誰かに引っぱってもらう一方だった和葉にとって、そんな生活は大きな進歩であると同時に驚きに満ちていた。

(思いきって一人暮らしを始めて、よかった…!)

賢作のことは、まだ忘れられない。
でも、今ならもう前向きになれる。
新しい自分で、新しい恋愛をしたい。

もっとキレイになりたい、もっと輝きたい。

初めてのオナニー

和葉はベッドの中で、その日届いたばかりの小さなローターを手にした。
親の目を気にせず荷物を受け取れるようになり、勇気を出して通信販売で買ってみたのだ。

ローターは以前、女子会で話題になったことがあった。
あのときは「そんなものを女のコが使うなんて…」と、反射的に眉をしかめてしまったが、心の奥底ではずっと気になっていた。
未知の快感に対する好奇心もあったが、それ以上に、愛する人に触れられたとき、積極的に感じられるカラダになりたかった。

スイッチを入れて、たまご型の先端で肌のあちこちをなぞってみる。
脇腹にあたったとき、ピクンと小さな震えがきた。

(私、こんなところも性感帯だったんだ…)

新しい自分と、また出会えた。

ひとりエッチにまつわるお役立ち記事

あらすじ

初めてのオナニーを一人暮らしを始めてから経験した。
ずっと気になっていたローターでひとりエッチをして…

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