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官能小説 私のことが好きすぎるワンコな彼氏の甘い逆襲 5話
私のことが好きすぎるワンコな彼氏の甘い逆襲 5話
その衝撃は、甘やかな落雷に似ていた。
『よくできました』と微笑んだ直央が、引き絞った蕾の中腹に強く爪を立てる。瞬間、身体の中心を快感が勢いよく突き抜けて、後に残った重く溺れるような余韻が背骨を溶かしていく。
「ぁ、ああっ……!」
こんなイき方、したことない。
法悦の膜に包まれてあやされているような感覚に、じんと全身が痺れて、上手く動けなくなる。そこをさらに直央の手で優しく撫でまわされると、頭がおかしくなりそうだった。

「は、ぁ……っン、ゃ、直央……っ」
「はは、……かーわい。イッちゃったね、ここで」
ぴん、と揶揄うように先端を指で弾かれ、それに合わせて腰が跳ねる。完全に弄ばれているというか、転がされているというか、――――ありていに言えば愛玩されている雰囲気に、ぞくりと爪先が震えた。
直央もさっき少しだけ言及していたけれど、私が直央との行為で可愛がる側に回っていたのは、『今までずっとそうだったから』だ。外見のせいか、それとも雰囲気のせいか、歴代の恋人は大体主導権を私に明け渡すことを好んでいた。だからこそ、ずっと自分は『する』側だと思っていたのだけれど、今感じてしまった高揚感や興奮、そして心を満たす甘い充足感を考えると、――――むしろ。
「分かってたけど澄香さん、触られるの慣れてないせいか敏感だよな。……ね、このままイき癖付けちゃおっか」
「っ、や、……やだ、」
「嫌?でも澄香さん、顔とろっとろで嬉しそうだけど?」
「へ……」
「やっぱりさ、あんたは俺に可愛がられるほうが似合ってるって。いつもも愉しそうな顔はしてるけど……今のほうが全然気持ちよさそうじゃん」
そう言いながら、直央が再び焦らすように蕾の周りをくるくるとなぞり出す。飲み込み損ねた吐息が漏れて、彼の言葉を言外に肯定してしまうのが恥ずかしかった。
一度果てたばかりの私の身体は、先ほどよりも一段階温度が高い。彼の愛撫で従順に、律儀に快感を拾い上げ、瞬く間に再び昇り詰めてしまった。そのままもう一回、二回、三回と簡単に絶頂を繰り返す私に、直央はうっそりと微笑んでみせる。
「よわよわでかわいいよ、澄香さん」
「っ……」
「ああ、もう下もすごいな……こっちも欲しくなってない?」
私を組み敷いたままの直央の手が、脇腹を撫で下ろしながら下腹部へと伸びる。スカートも、無残な姿になった下着も纏めて剥がされて、ぐっしょりと濡れたそこが外気に触れて冷たさを感じた。
彼の指が向かったのは、先ほど散々いじめられた小さな粒ではなくて、こんこんと蜜を溢れさせる入り口で。
「ッ、ぁ、待って、指……」
「いつも舌ばっかりだからたまにはいいだろ、指。もしかして感じすぎるから苦手とか?」
にんまりと笑みを浮かべて、直央がさらに奥深くまで指を潜り込ませてくる。そうすると他の場所での絶頂で熟れ切った隘路が、刺激を求めて直央の指に甘えるようにしゃぶりついてしまう。緩く抜き差しされれば、ひくつく無防備な壁が擦り上げられて快感を生んだ。
直央の考察は当たりと言えば当たりだ。私の『好いところ』は奥のほうにあるので、いつもの舌での愛撫では届いていない。一応、舌でばかり愛してもらっていたのは『舐めてくれるときの直央がかわいくて好きだから』という理由があるのだけれど、今それを言っても言い訳にしか聞こえないだろう。
戸惑う私に直央の笑みが深くなる。そして奥底まで沈んだ指先が、ある一ヶ所を捉えて。
「いつもは挿れたあとの動きもペースも澄香さん任せで、あんまり自由に動けないから見逃してあげてたけど……ほんとはここ、の……奥の、ここ。好きだよな?」
「っひぁ……!?」
ぐ、と内壁を押し込まれ、湛えられていた熱が染み出すような感覚。彼の指を伝ったそれが外まで流れてシーツを汚す気配に、羞恥で頬が染まるのが分かった。
直央が触れたところはまさに『好いところ』そのもので、何度も押し込まれれば次第にびくびくと内壁が痙攣し始める。先ほどまでと比較にならない量の蜜が零れてくるのは、奥に一番近い性感帯だからか、――――それともここが、私の一番の弱点だからだろうか。
「ぁ、ッだめ、そこやだ、ねえ、直央っ」
「ふは、すげえ締め付け……澄香さん、自分じゃここ絶対突かないようにしてたもんな。めちゃくちゃ弱いの分かりやす……」
「っは、ァ、んんっ、ぅ、」
「なあ、気持ちいい?俺ちゃんと気持ちよくできてる?……ねえ、澄香さん」
「うぅっ、ゃ、気持ちい、から……っ!」
あ、あ、うそ。こんなすぐに駄目になっちゃうの?
私の反応で全部分かっているくせに、直央は責め立てながら答えを急かしてくる。言葉を切るタイミングで壁を引っ掻かれ、そのたびにひどい水音が立ち、頭の中身までめちゃくちゃに掻き回されてしまう。もう自分が何を言っているのか分からなくて、直央の手が止まらないからと『気持ちいい』なんてうわごとのように訴え続けるしかなくて、――――もう恥ずかしさなんてどこか遠くへ行ってしまったみたいだった。
「ずーっと甘イキしてるね……このまま潮噴けそう。どう?チャレンジしてみる?」
「ぜ、ぜったい……嫌……」
「言うと思った。『再教育』だから言うこと聞いてあげる筋合いはないんだけど……俺ももう限界だし。指じゃなくて、こっちで頑張ろっか」
また直央の言葉の語尾にハートマークを幻視する。彼はどこからか取り出したいつものパッケージを、いつもなら絶対しないであろう『噛み千切る』という手段をもってして開けてみせた。
その粗野な仕草とぎらついた瞳に、ぞくぞくする。
「は、ぁ……っ」
「ほら、挿れるよ」
直央の逞しい身体がひときわ強く圧し掛かってきて、太腿が割り開かれる。いつもなら私が組み敷くはずの分厚い腰に縫い留められて、抵抗する間もなく昂ぶりに貫かれた。
「ッ、ぐ……!ぁ、いつもより、あっついし……ッ狭……」
直央のもいつもより大きいし熱い、――――そう思った瞬間に、ぐうっと奥にまろい先端が嵌まり込んだ。
「ぅ、あ……〜〜〜っ!」
掠れた嬌声と一緒に、後頭部をシーツへ擦り付けてしまう。無防備に晒された喉にキスが落とされて、唇で柔く食まれて、被支配感にくらくらと脳味噌が酩酊した。
反射的に逃げようとした腰が勢いよく引き戻される。肌を打つ甲高い音と同時に、堪えていた飛沫が迸ってしまう感覚がして。
「っはは、……ほんとに噴いちゃったね」
「ッ……」
甘い声が、優しい口調でそれをあげつらった。燃えるほどの羞恥と興奮が私の身体を焦がして、ただびくびくと腰を跳ねさせることしかできなくなる。
でも、そうして忘我の感覚に浸る私に、今日の直央はやっぱり優しくなかった。
「ッん、ぇ、待っ……直央、今は……!」
「だーめ。めちゃくちゃ気持ちよくなってる今こそ、あんたのここ、責めないと……。ほら、いい子にしてろ、って……」
また、強く肌を打つ音。きゃん、と声を漏らしてしまった私に、直央はにやり顔で忍び笑った。
「ふ、……今日は澄香さんのほうが犬みたいだな」
「えっ、ぁ、ああっ、なんで……っ」
「何で知ってるって……見てたら分かるよ。澄香さんがワンちゃんみたいに俺のこと可愛がってくれてたこと」
息を、飲む。視線を絡めた先、直央がとろりと目尻を溶かした。
「……だいじょうぶ。さっきも言ったけど、俺は澄香さんにしてもらえることなら何でも嬉しいから。男として愛してもらえるなら、ワンちゃん扱いでも全然構わなかったんだよ」
少しペースを落としたピストンのお陰で、直央の言葉がふやけた頭にすっと入ってくる。何とかその意味を飲み込んで、私は思わず彼のかんばせを見つめてしまった。
「なお、……なお、っねえ、」
「……ッ、なに」
「直央って、もしかして、ものすごく……私のこと、好き?」
「ッ当たり前だろ!さっきからずっとそう言ってるじゃん……!」
直央の言葉が律動と共に荒く崩れる。強く奥を穿たれた私は、一瞬意識を飛ばしそうになりながらも彼の腕を掴んだ。
確かに直央は今日、ずっと言ってくれていた。私と付き合っていられるなら何でも構わなかった、と。それがどれほどの重さと質量を持つ想いなのかが、このとき初めて胸に落ちてきたような気がした。
彼は間違いなく私を愛してくれていて、熱量や執着が落ち着いたなんて私の見当違いで、――――不安に思う必要なんてなかったんだ、って。
そう思ったら、自分がしたことがいかに馬鹿だったのか、直央がどうしてあんなにも怒ったのかも一緒に腑に落ちて。
「っ、……直央、ごめんなさ、」
「何が?」
「今日の全部……私が悪かったな、って、分かったから」
緩いピストンで、それでも相変わらず『好いところ』ばかりを突かれながらも、私は文乃の作戦と、自分がそんなことをした理由、――――ここ最近の直央の様子に不安を抱いていたことを打ち明けた。
直央が目を瞬き、動きを止める。その顎からぽたりと汗が落ちて、私の胸元を滑って。
「……そうだったの?」
あらすじ
飲み会を抜け出た先のホテルで直央にされるがままの澄香。
直央の行為の中に見え隠れする別の一面を身体で感じ…